◆2006年12月31日(sun) 描いて歌ったでショー2006年


大掃除していたらこんな写真が出て来た。小学校1年生。読書中。「ひみつのアッコちゃん」真面目に読む。勉強道具の無い机。小鹿のビニール人形とうさぎのバッグが宝物で飾っていたが、今の自分の机の上にも小鹿とうさぎの首振り人形が置かれているから、全然代り映えしない。

きのう、わたしはイヅミちゃん宅Pーティで、『ぼやきベース弾き語り漫談』をしました。観客はミュージシャン数名でした。ほかにもすばらしい出し物がありましたので、面目なかったですが、ベース弾くのは楽しかった。
いつのまにか残ったのはわたしだけになり・・・結局サボテンメンバーで遅くまでたのしく過ごさせて頂きました。ゴチソー様でした将軍様。

いつまでたっても終らないお掃除ですが、それでもいいじゃないか!少しでもきれいになれば。ということで、大晦日だというのにまだ掃除していて、しかもやっぱり終らなかった。でも、随分本を処分したし、仕事で作った立体作品も思いきって捨てたので、大分スリムになったとは思う。来年はこの調子で「とっておく」ことをできるだけしないようにしたいと思います。
引き出しの中もくまなく整理して、いらないもの、たとえばシールとか紙見本だとかそんなものをゴッソリ捨てた。子どもの頃の写真が数枚出てきた。左のはとても気に入っている写真でした。札幌。横にクリスマスツリーが写っていました。窓の外が明るいのは雪が積もっているからですね。机の上には小鹿の人形とうさぎのバッグが飾ってあるだけ。読んでいるのは『ひみつのアッコちゃん』で、赤塚不二夫初体験の図です。今と変わらない趣味でおかしい。ランドセルもオレンジ色で、わたしのエレキもオレンジ色なのです。オレンジ色から離れられない。

来年もきっとこんな感じなんだろうと思います。人間ってそんなに変わらないもんなんだろうと思います。

今年は、版画では3回の個展、3回のグループ展、そのほか企画展に数回参加させていただきました。そしてライブはサボテン5回、ソロ6回させて頂きました。
本の出版記念イベントというとても楽しい個展&ライブに始まった2006年は、たくさんの人に会い、たくさんのことをやった、という印象です。特に印象に残ったのは、その1月の英国食べ物大盤振る舞いイベント、3月の『Rockin' Talkin' Slide Show』、
6月の『FALL』での個展&ライブで、どれも絵とライブがピッタリと合っていたので心地よかった。どのイベントでも食べ物を振るまい、絵を見てもらい、話しをし、歌を歌いました。これらが心地よかったのはきっと食べ物、版画、演奏、話し、と四つのことがわたしの興味のほとんどだからなんだろうと思います。

3月のはソロライブとしては初めてちゃんと企画されたもので、緊張もしたけれど、随分練習もして、楽しめたし、楽しんでもらえたと思うし、本当にやってよかったなぁと思ってます。これはまた何か考えてやりたいと思っている。ソロのライブでは、やるたびに音響についての反省がつきまとっていたのだけど、そのたびに少しづつ進化はしていて、これはこれで勉強になって良かったと思っているのと、そうゆう積み重ねは無駄じゃないと思うのでした。でも、本当のこといったら、ちゃんとはじめっからやれる人にやってもらえればいいんだよね、無駄は無駄なんだから。でも、なかなかそうはできない状況の中でまわりの人たちに助けられてなんとか前進できたわけで、相談にのってくれたみなさんには本当に感謝でいっぱいだし、やるだけのことはいつもやってきた、と思ってます 。

版画と演奏については、それだけでもがんばれる自分でいたいと思っている。11月の「伊東屋」での個展は純粋に版画家としてやれたと思っています。不特定多数のお客さまがいらっしゃるお店の中のギャラリーだから、わたしのことを知らない人の方が多く、まったく絵だけでの勝負だったわけです。こうゆうのは滅多にわたしはやったことがなかったので、その中でとても良い結果が出たことは自信にもなり、伊東屋さんにもとても感謝しています。また、描き続けていることで、新たな自分を発見し、それを絵として形にしていくことが不器用なりにできていたと思っていて、それは自分の中では大変な成長だったんです。それはまだ不器用な状態だから、「いい」という人もいれば「いまいち」という人もいるのですが、全然そんなことも気にならないくらい満足してました。

また、クロコダイル、ペンギンハウス、円盤でやったサボテンの演奏もそれぞれ違った雰囲気だったけれど、良かったと思っています。企画してくださったみなさんに感謝しています。ライブはうまく盛り上がったり、全然駄目だったりいろいろですが、サボテンは結果はどうあれ真面目に取り組んでますので、次へむけてまたがんばりたいと思っています。これからもよろしく!
誘っていただいて、歌だけで参加したサンジャックでのライブも心に残っています。歌うだけというのもいいもんだなあ、と思いました。そうゆうことは初めてだったので、緊張もしたし実は随分自宅練習に勤しんでいました。恥ずかしいほど。歌うこと自体は好きなのだけどギター無しでわたしはどうやったらいいんだろう、とはじめは思っていたのだけど、やってみたら歌手は楽しいのよ〜。とても楽しいライブができて嬉しかったのでした。ひげをつけたのも嬉しかったの。一度やりたかったから。ああ、やれて良かった。最後にやったロック3ピースも純粋に楽しくて心に残りました。ギターを初めて持った時のことを思い出してました。これもまたやりたいと思っています。2ピースのヤング・スウェッティーズありがと。

というわけで、今年は初めてのことがたくさんで、ワクワクドキドキすることがとても多かったと思います。来年は、これらのことをもっとギュッと濃い状態にできるといいなぁと思っています。そういえば、今年は初めて大学の同窓会にでまして・・・ゲッソリしました。それからバンドのツアーでもなんでもなく福井まで行き、和紙の里見学、というのもおもしろかったのでした。なんだったのだろう・・・・アレは。なんだったのだろう・・アレは、ということもいくつかあったのだった。変な年だった。それから、なんといっても今年のブームは深海生物とモゲラでしたね。夏頃はこれにやられっぱなしだった。随分イカグッズも増えてしまいました。「モゲラ」ものは、DVD-R、ビデオ、ほかいろいろ送ってくださる方がいて、なんとも秋葉系なわたしでしたが、とても嬉しかったです。ありがとーございました。
今年は大切な方が亡くなったり という悲しいこともあったけれど、新しい命もたくさん生まれました。それもとても印象的なことだったのでした。子どもが声変わりしてオタク宣言したのも実に印象的。

今年1年、楽しく遊んでくれた友だち、わたしと一緒に活動をしてくれた皆さん、相談にのってくれた方々、いろんな事に誘ってくれた方達、一緒に悩んだり泣いた人たち、一緒に作り上げたキミやキミやキミ、みんなありがとー!
来年も楽しくGUTS!で行こうー


◆2006年12月29日(fri) 磨いて捨てて振り返る

きょうも掃除する。
きょうは本棚とキッチン。これは難関で、キッチンは今だに終っていない。『激落ちくん(みたいの)』と雑巾を使いわけて約10時間ゴシゴシ。0時過ぎてから年賀状の宛名を書いていたら、右手がブルブル震えるのだった。普段こんなに掃除したことないからね、こんなことになってしまう。凄い下手な字になってしまった。オーブンの熱の出る部分ははずれないものだと思い続けて15年ほど・・・・ちょっと触ってみたら外れる!というわけで15年間掃除してない部分に手を出してしまっため、時間がかかってしまった。取らなきゃよかった・・・。本棚の中もキッチンの棚の中もきれいになったハズだけど、その全貌はまだ見えてきていない。全然終らない。あしたは食器棚と自分の机まわり・・・と思っているけど、できないかも。その間にきれいになったキッチンがまたよごれるわけで、モー嫌だ。

途中本棚のそばにあるCDピレイヤーでBGMをかけていたんだけど、このプレイヤーはCD-Rは全然再生されなくなってしまった。それは仕方ないとは思っていたけど、ついに普通に聴けていたCDもたまに途切れてしまうようになってしまった。あれもこれもちゃんと聴けない。音はいいんだけど、これを修理に出しても仕方ないような気がする。もう一台カセット、MD、ラジオ、CDという欲張りなプレイヤーがあるので、これを移動しようと思う。これは最近は子どもが使っていたのだけど、ついに子どもも携帯用iPod風プレイヤーを使うようになってしまい、家の中でシャカシャカ耳元から音を洩らしてCDを聴くようになってしまったから、使わなくなってしまった。もしくはもうパソコンで聴く方が良いみたいだ。パーソナルに聴けるから。
パソコンに向かっているといっても何をしているかはさっぱりわからないようになってきた。オークションまで見ている。さまざま検索もしている。心配なのはちょいエロ小僧になってきたので、変なサイトを見ないかどうか・・・なのだけど、「お金取られるサイトもあるんだから、やたらと変なのクリックしないでね」と言ったら、締まり屋なので怪しいサイトはいちいち「ねえねえ、コレってお金取られる?」と聞くようになった。ちょっとしつこくてゲッソリ。
寝てる、と思ったら布団の中で寝たままイヤホンして聞いている日々で、あんまり良くないなあ、と思うのだけど、自分もそうやってたし、今でもすることがあるから言えない。親と同じことするようになってしまうんだなあ。そんなにわたしの背中は見ないでもらいたい。

掃除の途中でメールをチェック。バルカン系強い通販サイトからやっと2枚組のCDが入荷したと連絡があった。品切れ中のところ、気長に待っていたもので、『ゴールデン・ブラス・サミット』。大晦日に届くかしら?
今年はいろんな音楽を聴いたし、演奏した。おもしろかった。自分のソロの演奏は一人でやったもの、牧野くんと二人でのもの、アコースティックベースのmama clioとのもの、最後にドラム、ベースとのロックユニットでのものだった。ロックの日あり、フォークロックの日あり、楽しかった。聴くほうは、あいかわらずバルカンブラスものも多かったのだけど、デレク・ベイリー、ノエル・アクショテ、ゾーゲナンテスも良く聴いた。ギターものが多かったかもしれない。ライブに行ったもので爆発的に良かったと思えるものは・・・・あ、疲れて思い出せない。ちょっと期待ハズレだったものというのはいくつかあって、好きだったんだけど今年見たジャド・フェアはそうでもなかったなぁ。CDも買っていたので、お掃除しながら聴いてたけど、実は最後まで聞けなかった。ダニエル・ジョンストンとのCDを知ったのは10年ほど前のことですが、これをはじめて聴いた時には感動してしまったんだけど。数年前のダニエル・ジョンストンのライブは良かった。そういえばいつのまにか映画終ってて見れなかった。今年はあまり映画は見なかったなー、テリー・ギリアムの『ローズ・イン・タイドランド』が印象に残っている。舞台は『シザーハンズ』がよかった。といっても『トミー』とこれしか見て無いけど。トミーはあまりに酷かったので、かえって思い出に残ってしまった。リベンジして欲しい。がんばれ、ロックミュージカル。
ああ、疲れた。筋肉痛。


◆2006年12月28日(thu) ダンベラー・エキスパンダラーは一揆に役立つか


掃除する。
きょうは窓拭きと洗面所、トイレ。『松居棒』があると便利だろうとは思うけれど、松居棒をつくること自体が簡単とは思えない。あれを作る余裕があるくらいなら、とっくの昔に家中きれいになっていると思う。子どもの着れなくなった洋服がたくさんあるので、ぞうきんは汚くなったらどんどん使い捨てることにした。とっておいても邪魔になるだけだ。
邪魔になるものが多い我が家で、ずっと気になっていたのが『ダンベル』だった。ついに燃えないゴミの袋に入れてゴミ置場にだそうと思ったが、あまりにも重いのでマツキヨにダンベル重いから出してくれる?と言ったのがまずかった。「ダンベルは捨てたら駄目だ」と言うのだ。エ?なんで捨てたら駄目なんだろう・・・・。だいたい、買ったのはわたしなんだし、わたしがもう使わないんだからわたしが捨てたっていいじゃないか。わたしは重いものが嫌いだ。わたしが一度も使ったことのない漬け物石と漬け物用重し(というのか?)ももう何年も使ってないから玄関に出してあり、お風呂の中に入れるなにやら健康に良いらしい小石の袋二つも、もう使ってないから玄関に出してある。もう1週間出してあるけど、何も言わないのでそろそろ捨ててもいいと思っているが、捨てたらいつか「あれどうした?」と聞くのだろうと思う。絶対捨てたい。

たくさん掃除をしたが、数日しかもたないような気がする。
午後から今年最後の工房行き。山ほどある着なくなったTシャツ類を持参。これらはウエスとして使えるのでたまに持っていく。
工房に着くと、何人かが作業していて、エライ!わたしは自分のマップケースの整理をしたのだった。少しづつ持って帰っている版。これが小さくてもとっても重くて嫌になってしまうけど、銅ですからねえ・・・今貴重品どすえ。
わたしが着くなりきのうの日記を読んでくれたMさんが税金の話しをする。わたしが「なんといっても国民健康保険料の計算には問題があるし、これが一気にあがったことには腹がたっている」と言うと、「もう一揆しかありませんよ!」というので可笑しくなってしまった。でも、本当に腹立たしい。保険料が払えなくて病院に行けない人が増えている。一番あげてはいけない税金なんだと思うんだけど、どうなのよ。一揆するならわたしもする、と言ったら、「松本さんやってくださいよ」と言うのだけど、わたしは太鼓は叩くが突入はしたくないなぁ。でも、事が成就したら切腹してもいいかも。いや、しないけど。そろそろ忠臣蔵の季節ですねえ。
ダンベルを捨てたがらない男の人多し、という話しとなりおかしかった。そういえばエキスパンダーというのも流行ったもんだけど、最近はもう見ない。外国人が深夜にやってる通販とか男の人の雑誌なんかに載ってるマッチョになるグッズというのは売れているんだろうか。どうも売れてるらしい、アノぐりんぐりん動く棒。男の人はやっぱりおしなべてマッチョな身体に憧れているのでしょうか?男の人が思うほど女の人はマッチョは好きじゃないと思うけど、関係ないんだろうなぁ。わたしはあんまりヒョロニョロッというのは好きではないけど、マッチョはもっとキモイ。なんでそんなに鍛えたがる!

朝子ちゃんと夕方から下北沢へ行った。PIGAのそばにあった本屋『asian bound』があしたで閉店となります。ここはアジアの本、CD、DVD、雑貨がたくさんあって、そのほかにもコアな漫画本や質の高い絵本や写真集など結構おもしろいものが揃っていた。奥では、植村良子さん(双児御出産おめでとー!)の創作帽子展(かわいい帽子買わせていただきました)や、ロッキントーキンの時に手伝ってくれたイラストレーターの麦ちゃんのイラスト展、安藤菜穂子さんの写真展、津軽塗り作家の牧野さんの個展、mama clioのライブなどいろんなイベントもあって、おもしろい場所でした。朝子ちゃんも知合いが多く、彼女が絵を提供している桂牧さんのアルバム『牧』もここで置かせていただいてたのでした。中野のタコシェとヴィレッジ・ヴァンガードの中間みたいな本屋だったからわたしは行きやすかった。わたしはここでは朔太郎の『猫街』と内田百間(門の中は月なんだけど)の本を買った。
そこから雑貨屋巡りをした。考えてみたら女の子と二人でショッピングなんて何年もしてない。結構楽しかった。雑貨屋は欲しいものがいっぱいだ。もう家の物『全とっかえ』したい・・・・。カフェカーテンを買う。ほかにもランプシェードとか鏡とか欲しいものだらけだったけど、税金に泣いている身なので諦める。一揆起こす人いたら、わたしも行きます。天気が良ければ座り込みもデモも行きます。誘ってください。署名はしません。そうだ、もうひとつ腹が立っているのは、国から送られてくる書類には無駄な印刷物が多すぎる。Mさんに言わせると、印刷業者とつるんでるんだそうで、わたしもそんな気がしてきた。しかも下手なイラストのオンパレードで、あれもきっと役人の親戚とかに違いない。雑誌に載ってるどうみても下手なイラストというのはたいてい関係者の親戚なのだ(決めつけている)。ぼやき漫才してるわけじゃないんだけどサァ、どうなっとんねん!

PIGAの裏の市場の中を通ると、様子が変わっていた。おしゃれなカフェバーのようなのができていて信じられない。下北沢のこの市場はもしも区画整理が行われてしまうことになると無くなってしまいます。大きな道路、できてしまうのかな?住民運動やってるみたいだけど。一揆まではいかないんでしょうか。

そういえば、「ちびくろさんぼ」に「ちびくろさんぼ2」があることを知らなかった。きょう教えてもらった。さんぼに双児の弟が生まれ、その子たちがサルに誘拐され、それをワシが救う。さんぼのママの「まんぼ」はワシにひつじの脚を2本プレゼント。その日のご飯がなくなったので、またここの家はホットケーキのご飯となった、という話し。「ちびくろさんぼ」は一時差別用語なんてことになったけど紆余曲折のあげく本来の形で復刻された。わたしは10年ほど前に家のゴミ置場で古いこの本を拾ってしまいまして・・・・結構子どもは喜んで見ていた。絵はそんなに良くないけど、トラがバターになるシュールさは何故か子どもの内は疑いもせずに受け入れてしまっているのがおかしいのだった。

台湾料理を食べて帰る。


◆2006年12月27日(wed) あし〜たがある


年賀状

きょうは春だった。
遅く起きて犬の散歩をしながらポカポカしているもんだからつい鼻歌を歌った。「あし〜たがあるぅ〜、あし〜たがあるぅ〜、あし〜たがあ〜る〜さ〜。若くない二人にも明日はあるぅ〜」と歌詞を少し変えながら芝生の公園を歩いて気持ちよかった。

帰宅して青島幸男のお葬式の出棺時にこの曲がかかっていたので、ああ、そうだったんだ、きのう青島幸男のことを書いたから、なんとなく出てきちゃったんだなあ、と思った。散歩途中には何故にそんなことを?と思えるいろんな事を考えてるもので、今朝は自分がドンキーカルテットのメンバーだったらどんな位置かなあ、と唐突に思い、ほかにも知ってる人を当てはめて思い出し笑いをしながら楽しんでいた。
家でボゥ〜〜ッと『結婚できない男』の再放送を見て笑っていたんだけど、この阿部ちゃん扮する偏執狂的オタク男の含み笑いをわたしも犬の散歩の時ずぅっとやってるもんで、キモイ・・・自分もキモイと思います。
立て続けに何本か放送しているのでその間ほとんど何もできず。やっと夜になって年賀状の宛名書きを始めた。半分もできてないけど、もう夜中なので止めた。あしたは工房が今年最後の日で、わたしは版や作品の整理に工房へ出かけるからやっぱり年賀状は書けない・・・で、いつになく早く刷ったのに、結局ギリギリになってしまうんだなぁ、と思うと、ちゃんと元日に届けられる人は尊敬にあたいすると思ってしまう。

自分のお葬式の出棺の時に自分の曲がかかった方が嬉しいだろうか・・・どうせわからないからどっちでもいいんだけど、かけてもらうんだったらどんな曲がいいかなぁ、とちょっと考えてみた。やっぱり明るい曲がいいと思った。あるいは好きだった曲というのをかけてもらった方がいいかなぁ。だったら何かなぁ。コレは内緒だけど、最近ある2曲がわたしの好きな曲ベスト5からは絶対はずれない、と確信した。死にそうになったら言うことにした。

きょうは春みたいだったせいかボゥッとしていたので、ごぼう入りのご飯を炊いたのに、さらにきんぴらごぼうまで作ってしまった。ゴマ油もたっぷりだ。ごぼうだらけだったので明日はさぞかしお通じが良くなっているだろう。山のように作ったので、明日の朝もごぼうまみれ。昼もごぼうはまだあると思われる。夜はちょっと外をブラブラするハズなので、できたら洋食を頂きたい。


◆2006年12月26日(tue) クリスマスには本を


『怪人二十面相』江戸川乱歩と楳図かずお『こわい本』の11巻目で異形1

楳図かずおの初期の怖い本は小学生の時貸本屋でほとんど読んだ。10円から30円で1日借りられた。良く借りていたのは生田小学校のそばの本屋。ここから電車で一駅乗って読売ランドの家に着くまでにたいてい読んでしまうのだった。歩きながら読む。途中まだ読売ランドには田んぼがあって、そこでひと休みするのだけど、ある日そこの草むらで座って続きを読んでいたらニョロニョロとアオダイショウが出てきた。この時はさすがに心臓が止まりそうになった。10,11,12とわたしの人生怖かったぁ〜〜

大雨ですねえ。
きのうの夜中にやっと突撃クリスマスプレゼンター作業が終ったんだけど、夜中まで起きていたために今朝は9:45まで寝てしまった。昼間に「リクエストしておかないと変なもんがくるわよ」と言っておいたので、そのリクエストカードと交換に、とりあえずの小さなものとクリスマスカードを置いた。90%疑っているのだけど、残り10%は信じているから一応リクエストカードを書いていた。それが本なんだけど、書いてる途中で「わかってるかなあ、コレは駅ビルの本屋か公園の横の本屋でしか売ってないんだから・・・わかってるよねえ」とまるっきりわたしが買いに行くということが決まってる言いようなのよ。わかってるけどサンタだということにしようという暗黙の約束がなされているわけで、多分コレは一生続くような気がする。

大雨の中銀行や郵便局に様々支払いに行ってショックを受ける。ビ、ビンボウだわ・・。一番の打撃は税金の高さだ。国民健康保険料が異常に高い。まるっきり病気しないから腹がたつ。その他もろもろアチラからコチラへ諭吉は去っていく。でも負けてはいけないわ。こんな世の中。サバイバラーで行こう。
傷心の身を引き摺り本屋へ。

本が欲しいと言った息子はその前にお経のような(たまにお経じゃないのもあるけど)オレンジレンジのCDを買って貰っていた。やっぱこうゆうのが好きになってしまうのね・・・これでドラムを叩くと言っているのがまた傷心のわたしです。で、買って欲しいという本もオタクねたのコミック本数冊で、これじゃあちょっと、ちょっとちょっと〜だと思ったので、絵がベン・シャーン、文が日本語詩人のアーサー・ビナードの本『ここが家だ、第五福竜丸』を1冊足した。絵が迫力があってすばらしいので。自分が見たかったという感じだけど、みんなで読める。9月に出版されたばかりだったけど、こんな立派な本が児童書のところにあるというのは良いことだなあと思った。
下の息子はもうすでにゲームソフトの予約を受けているから、特にリクエストはなかったんだけど、おまけの本を買うことにした。『怪人二十面相』江戸川乱歩と楳図かずお『こわい本』の11巻目で異形1。これも言っちゃあ悪いけど、わたしが見たかったわけで、申し訳ないんだけど、無駄にはならないっつーことで。本当は赤塚不二夫の本を捜していたけど、この本屋にはなかった。つらつら見ていたら『どろろ』の帯に「1月上映!」となっていてがく然。手塚ものでは百鬼丸がわたしの一番LOVEな人なので、誰が演じても嫌かも。今んところ「デスノート」の『L』の人くらいしか思い浮かばないなぁ。柴咲コウの名前が出てたけど、まさか「どろろ」の役・・・嘘だよねえ。

「ここが家だ」
http://www.shueisha.co.jp/kokoga_ieda/index.html
「第五福竜丸」でのイベント
http://d5f.org/event.htm#1160786096_86028

やっとクリスマスのイベントが終ってホッとした。
朝ドラ『芋たこなんきん』の田辺聖子さんの若い頃の様子を見ていた時、母と同時代の人のようだなぁ、と思っていた。先日母に会った時にそのことを言ったら、多分同じだ、と言う。女子校での鬼畜米英無駄ヤリ突き特訓とか英語の先生修身の先生にさせられるとか、その他もろもろ。おもしろかったのは、どちらも教会に憧れるというところで、母も日曜日には何故か札幌の時計台のそばにあった蔦のからまる教会に通っていたんだそうだ。なんといってもクリスマスが楽しくて行っていたというから、数年通っていたと思われる。お菓子が貰えて嬉しかったと言っていたから、宗教心については多分まったくなかったに違い無い。クリスマスではマントを羽織って、賛美歌を歌って歩いたそうで、イエス誕生のお芝居もやったらしい。とにかくこれが好きだったらしい。そんなわけで卒業したら函館のトラピストに行くつもりになっていたらしいけど、どう考えてもバターを舐めている方が似合っているのだ。わたしに受験の時「尼寺へ行け!」と言ったのは、実は自分の夢だったかも・・・・でも、わたしもバターは作るより舐める方が良いよ。結局母は田辺聖子さんと同じく、戦時中だったために女学校を1年早く卒業となってしまい、やはりバターに目が眩んだのか、上の学校に行くこともなくそのままバターなど乳製品を作る会社に就職してしまったのでした。ジャンジャン!こうゆう食べ物に目が眩んで意地汚いさまを北海道弁では「ほいとこ」と言います。
ペギー葉山の『学生時代』の感じというのが母の世代の文学少女の雰囲気なのかもしれない。

その頃からのスター岸田今日子、青島幸男が亡くなってちょっとポッカリ穴があいた感じがする。クレイジーキャッツが好きだったので青島だぁ〜がいなくなって寂しい。今いっぱい宣伝してる『大奥』も、岸田今日子のナレーションが良かった。良く真似した。『ムーミン』もやっぱりこの人が良かったし、『傷だらけの天使』も好きだった。岸田つながりで岸田森も好きだった。そこからそこはかとなくつながって成田三樹夫も好きだった。田宮二郎も良いなあ。天知茂の眉間の皺は役の時だけだったんだよね・・・普段はハの字眉だったのよね。ああ、懐かしい。


◆2006年12月25日(mon) 崩壊寸前に計画は満ち満ちて崩壊へと向かう


今年を盛り上げた功労者はイカ。これは8月に行った千葉中央博物館で見つけたケンサキイカの標本。イカは、6月に描いた「スルメンズ」、7月ころ盛り上がっていた「大王イカ」さまなどと共に、一つの時代を築いたのだった。

個展が終ってからわたしは少し心を入れ替えた。
なんでもギリギリでやるようなことはやめよう!決定事項についてはどんどん早い内にやってしまおう!と決心したのだった。ここ数年ずっと貧乏暇無し(本当は暇を作らないでいるのに貧乏)生活で、自転車操業が身にこびりついていたのだけど、ここへ来て自分の記憶力や体力に自信がちょっと持てなくなってきたのでありました。今まではどんなにギリギリでも、絶対にミスしない女!としてやっていたつもりだけど、そろそろ微調整に入る時が来たのだっ。
なんでも早め早めにやる性格だったのだ、本来は。待ち合わせ10分前には着いて、隠れて待って2分前に登場するような女だったのだ、本来は。今はほとんど遅刻だ。来年の計画が立たないので、それならば今の内にたまったアレコレをやってしまおう、と決心した。で、きのうあたりからパソコンの整理を始め、押し入れの整理を始め、なんと来年提出の申告書類のための資料の整理もほとんど終えてしまったのだった。ヒャヒャヒャッ〜、どうだいどうだい。こんなことは初めてのことで、来年の2月はどんなに楽だろうかとほくそ笑むのだった。

さて、他にこの滅多にない充電期間(なんて言葉初めて使った)をどう使うかだけど、たまってるメールにまず返事をする。コレが実にたまっている。でも返事は絶対しますので、忘れてないです。仕事とまではいかないけど、計画のような物はいくつか打診があるので検討することにした。資料をいくつか読まなければならないのが大変で、そのままになっている。個展に来てくれた方にお礼もしてない。本や絵やポストカードやDVDなど置かせてもらってるところの精算もしてない。額は一部減ったけど、また大量に買ってしまったのでこれも整理する。ほかには、サイトで連載している「もうひとつの英国フード記」を終らせる予定です。う〜ん、でも今ブライトンで佳境に入ってきて、時間がかかるかもしれませんねえ。1月にやったイベントと3月にやった「Rockin' Talkin' Slide Show!」で使った写真から見直さなければならない。そうそう、年賀状も宛名書きをしなくちゃ。きのうは玄関のアレコレを半分捨てた。写真の整理もしたし銅版を三ケ所に分けたので、そのインデックスも作った。サボテンとソロの楽譜と歌詞も整理しなおして、わかり易いようにファイルした。新しく作った歌詞を先日のライブの時に少し変えたので(誰もきづかないだろうけど、わたしには大問題なのだ)これもちゃんと変更しておかなければならない。もっともやらなければならないのは、自分のギターの記録で、コードをほとんど知らないでやっているため、丸暗記で、その内自分がどうゆう指使いで弾いていたのか忘れてしまうからなのです。記憶喪失になりつつあるので、ひとには見せられないわたしだけの楽譜を作らなければならない時が来てしまった。でもこれはとっても楽しそうで、早くこれをしてしまいたい。

要するに今年やった様々なことをちゃんと整理しなくちゃいけないってことなのだ。うーむ、99%無理な気がしてきた。
あしたは今年の反省をすることにする。

そんなことをしていると、頭の中にポヨッと制作物の輪郭が現れてくるから、ちょっとスケッチしたりもする。
今少し考えているのはコンパクトながらも壮大な立体で、ギターケースとこれさえあれば、どこへ行ってもイベントができるというシロモノ。
大勢の人に手伝ってもらえれば楽しいイベントはいくらでも考えられるけれど、自分の言葉や音楽や絵でうまく自分の世界が伝わるかどうかいつも不安なので、結局一番コンパクトな一人でやる、というやり方に戻っていくような気がしている。妄想でやってるような人間というのは得てしてそんな感じなんだと思う。何かのキッカケで良い出会いがあれば、その時は手伝ってもらったり一緒にやってもらったりということを考えたいと思っている。とりあえず、わたしのような妄想型アアチストはほとんど完成図が出来上がって無いと人に声をかけることができない。てゆうか苦手なのだ、ヒジョーに。
今構想中のシロモノはその後わたしの片腕となる予定なのだ。孤独だなぁ、でも、アァチストはみんな孤独なのだ。

さて、これからわたしは忙しくて(それと、きのうわたしの方が子どもより早く寝てしまったから)できなかったサンタ(のフリ)のプレゼントを枕元に置かねばならない。カードも左手で書かねばならない。では、突入してきます。ア・・・早めにやる決意とかなんとかいっておいて、その舌の根も乾かぬ内ですが、クリスマスはもうギリギリだよ・・とゆうかもう終ってる・・・。


◆2006年12月24日(sun) サボ&ザボ


江古田フライングティーポットで。写真ほかはいずれサボテンのサイトで。お待ち下さい。

この時期は忙しい。毎日毎日遅い帰宅の上に早寝体質(早起きではない)になっているので、まったく日記どころではないのでした。
振り返れば、22日はライヴ。23日は工房の大掃除。きょうは家でクリスマス。3日連続でアルコール摂取となり、『もうワシどうでもよいの』となりがちなため、すぐ寝る。

22日のライヴはサボテンのサイトにいずれ写真ほか載せますので、また見てやってください。この日は1番手のイヅミ&リョーコのトーク&ダブルベースというのが一番おかしかった。飄々としたイヅミちゃんの突っ込みに対してのリョーコちゃんの返しが絶妙で、大笑いしてしまったので、喉が枯れてしまうほどでした。人間どんな才能が隠れているかわからないものだ。イヅミちゃんはオフステージでは昔からおもろい人だったけど、意外にライヴでは話しをしたりはしない。する時は完璧にそれが目的のライヴ、をしようとしているのだろうと思う。こうゆうのが普通にできるのはひとつの才能だろうと思う。わたしはMCを聞くのが実は嫌いだ。何か話すのならキチンとした説明に終始するとか、ゲストの紹介とか、有意義なおもしろい話しならいいんだけど、きょう食べたご飯の話しとか・・・その他一部の人だけで盛り上がってるような話しをされると、もういたたまれないしわたしは正直言ってハラがたつのだ。そうゆう時は途中で出てしまっったり帰ったりもする。イヅミちゃんのソレはMCではなくて、弾き「語り」なのでした。わたしも最近は話しをしたりするけれど、できたら演奏しながらの方が時間も無駄にならないし、いいなぁ、と思った。
2番目の%ホセの竹田さんはほとんどそんな感じで、チェロ、もうひとりのヴァイオリン、コントラバス、シンセの人が演奏してる時でもしてない時でも、自分のヴァイオリンを置いてまでもしゃべりつづけている・・・。曲の説明やメンバーの紹介をしているのだけど、これはこれで、おかしいなぁと思うのだけど、これは竹田さんの性格の問題なのだろうなあ、。言いたいことがいっぱいあるのだろう。それが胸のあたりまでいつも込み上げてきていて、どうしようもないのだろうと思うと、愛すべき人だなあ、と思うのでした。静かできれいな曲が多かった。

3番目は牧野くんと湯浅湾で一緒のドラマー山口くんのduo。中3曲は牧野くんのギターソロでした。「今年はどうだった?」という最初のイヅミちゃんの語りを引継いで、牧野くんは今年の話しを随分謙遜して語っていたけど、ソロの活動やサボテンを含めて随分いろんな人とやっていたと思うので(わたしとも今年は3回一緒にやって貰いました。どうもありがとー!)、変化の年だったのではないかと思います。山口くんはソロをチラとだけ見たことがあり、あとは湯浅湾でのヘビーな感じのドラムがイメージとしてはあるのだけど、今回はリズムを刻むというのではなく、パーカッションとしてのドラムがとても良かった。カバー曲とオリジナルと。やりたいことがきっといっぱいあって、どこから手をつけたら良いのか・・・という感じはしたけれど、若いからどんどん良くなって行くのでしょう。
次はサボテンで、サティの『単眼鏡』は「つづく夢」に入れてから一度しかライブではやったことがなく、イヅミちゃんはカシオトーン、わたしは歌とせりふとギターですが、実は結構むずかしい。本番もやっぱり難しかった。最後の2曲は牧野くんにギターで参加してもらいました。
最後は「松本里美とザ・ヤング・スウェッティーズ」。『Lovely Gravy』『モリー・ゴングの一生』『アントニオの卵』というわたしのソロ曲ではロックな3曲だけを山口くんのドラムと牧野くんのヴァリトンギターでやりました。リハの時もそうだったけど、彼等はやはり若いからなのかテンポが速い。速いなぁ、とは思ったけれど、わたしは最近はオモネルという事を知ったので、それはそれでやってみようと思ってがんばってついていった感じですが、ヘトヘトになりました。だいたいコード弾きばっかりの曲ばかりで、疲れる。でも、どの曲も楽しく普通にロックで気持ちよかったです。特に「モリー・ゴングの一生」が気持ちが良くて、この曲くらいのそんなに速くないのがちょうどわたしには良いような気がした。
終ってから近くの居酒屋へ。今年もいつも来てくれる人たちがいて、ありがとうございました。寒い日で、湯豆腐食べました。居酒屋というのはメニューがたくさんありますが、選ぶのは面倒くさい。わたしは豆腐料理と多少のお肉と多少のお刺身、多少の海草類なんてのがあったらそれで充分です。こうゆう時もイヅミちゃんはテキパキとしていて、ドンドン注文するし、お勘定の計算も速い。これも若いころからの才能のひとつで、わたしにはまったくないものなのでした。こうゆう時のわたしの才能というのはまったくなく、ただ食べてしゃべってるだけで人に気を遣うこともなく、いけないなあと思うのでした。

でも、みんなと一緒で楽しかった。終電で帰宅。今年はこれでもうわたしのお仕事は何もありません。何もなくなってどうしたら良いのかわからず呆然となるほど今年は忙しかった。

音楽方面は22日が最後の活動でしたが、版画の方は、23日の工房ザボハウスの大掃除でひとまず終り。
今年からわたしとナネットタンバラーは一番灯油まみれになる場所を担当しています。クラクラしてそりゃあもう気分いいです(ウソです)。3時間ほどで終って、その後打ち上げ。この日は土曜日の講師だった鈴木氏が最後の日で、プロ顔負けの野菜作りをしている方なので、たくさんの野菜を運んできてくれました。ヤーコン、マスタードの葉、というのは初めて見たし、初めて食べました。そのほか大根、人参、お漬け物、ターサイが根元からついているものも初めてみました。どれも青々としていて味が濃くておいしかったです。それらと肉、おもちなどで寄せ鍋をして、いつにない暖かな打ち上げでした。いつもは飲んだくれることが多いのだった!この鈴木氏ももう一つの自慢はディスコミュージックで、寄贈します、と言って20本ほどディスコミュージックを集めたMDを持ってきた。コンポのそばにわたしがいたので、よりすぐったものをかいつまんで選んで聞いてみたけど、そりゃあもうお懐かしい。若い頃はディスコに通っていたとかで、今はとてもそんな風に見えない花を描く作家さんだから人って不思議だ。しまいにはステップを教えてくれたりしていた。ソウルトレインのテーマとか聞いてしまうと深夜番組を思い出す。わたしはやっぱりあんまり好きじゃないけど、ソウルミュージックは好きだ。ブラックミュージックとかいって、たとえばスタイリスティックスやミラクルズやオーティス・レディングなんかは好きなんだよ。むかしのマイコーも好きだし。スライ&ファミリーストーンやマービン・ゲイなんてのも珍しく話題に出て、あまり普段聞かないものだけど、聞けばちょっと嬉しいかもしれない。
おとなしくビールちょっとで終ってしまったので、タンバラー、O嬢、新しく入ったかわいいNさんと4人で近くのカフェに行き、ちょっとアルコールを足す。最近の話題は、お仕事について。3人は個展が立て続けに終ったばかりで、そうゆう時というのはちょっと飛躍があり、お仕事が増えたりもするので、何かと相談しあったりすることがある。あとは恋愛話し、なんてのもしてみる。ライブの時の一発大逆転のリョーコちゃんの最後のせりふ『男なんてこんなもんよっ』というのが可笑し過ぎて、二日ほど後を引いてしまったのだった。
工房はまだ数日やっているので、わたしも最後の28日は整理整頓をしに行ってこようと思っている。

きょうはクリスマスイブで日曜日だから、パーティをすることになった。わたしはすっかり大袈裟なことをする気力がなくなっているので、メインは最近いつも眺めていておいしそうだと思っていたFLOのタルトにした。高いけど数日前からこれのことばかり考えていたので迷わずコレ。おいしかったです。それからサーモンとかチキンとかみんなが好きそうなものを少し。大人は個展の時のいただきもののシャンパンMagenta Brut "Cuvee Superieure" を。コレはとても飲み易くておいしかったです。ちょっと甘め。でも好きでした。子どもにはレトロな絵柄の「シャンポン」。「シャンメリー」というのがポピュラーだけど、最近はコレです。ウチの子は「ぶどうジュースじゃん」と言って馬鹿にしてますが、結局はおかわりしたくなるほど好きみたいです。

お笑い好きなのでテレビはほとんどお笑いだけを見てます。きょうは「M-1グランプリ』。チュートリアルの決勝のネタが最高におもしろくて、ダントツで優勝。おめでとー。シュールで好き。特にボケの人は松本人志がガララニョロロをやって以来のLOVEです。自転車のチリリンが捕られてからどう過ごしたかがめくるめくような語りで進むのですが、その中で彼が「インドに旅にも出た」と言った時に、わたしはこの人が好きになった。わたし自身はインドについて興味はあるけれど決して行こうと思ったことはなく、完璧にヨーロッパ志向なためハンガリー、トルコで頭の中は止まっている。アジアが嫌いなわけではない。歴史上の英雄はチンギス・ハーンの方がアレキサンダー大王より偉大だと思ってるし、ブッダについてなども知らなくはないけど、インドには行かない。でも、わたしの回りにはとにかくまずインドへ、という人が結構多くて、特に美術関係や舞踏関係の人に多い。ヒッピーも多いぞ。でも、わたしは文や写真だけでインドは良いのです。そして、この漫才の彼がチリリンを無くしてインドへ彷徨っていくというのがな〜〜んかピッタリしてるような気がして猛烈におかしかった。優勝おめでとー、本当におもしろかったわ。


FLOのクリスマスタルトはおいしかった。手前はマスタードの葉。サラダ以外にはどんな料理法があるのだろう。


大人はシャンパン『MAGENTA BRUT』子どもにはシャンポン。このレトロな瓶が好きで買ってしまう。サンガリアの。

◆2006年12月21日(thu) ドラムスコ


わたしと息子のFirst Session。

ひき続き、ライブ告知。
今年最後のライブなので来てね!http://www.saboten.biz/06ekoda.html
●ミヤカワイヅミ&ウエハラリョーコ、TWIN BASSほか
●%ホセ[%ホセ5:竹田和也(violin) 服部将典(contrabass) 植西ミツ(cello)
遠藤麻衣子(violin) 服部峻(synthesizer)]
●山口元輝&牧野琢磨duo、ドラム&ギター
●サボテン(松本里美&ミヤカワイヅミ)
●松本里美とザ・ヤング・スウェッティーズ(牧野琢磨&山口元輝)←ROCK
といった順番の予定です。


年賀状はもう刷らないので、きょうは家でゆっくり練習。子どもがドラム教室の日で、一度見学したかったから、一緒に行くことにした。川崎にできたビッグなショッピングシティの楽器屋の中にある新しくていれいなところで、わたしも会員になったから、個人練習は1時間500円でできる。ちょうど良い時間にスタジオがあいていたのでわたしもギターをしょって夕方一緒に行くことにしました。
エレキギターもった母親と一緒に歩く子どもの心境はいかなるものか・・・・「別にどうってことないよ」とは言っていたのだけど、スタジオの横の楽器売り場で話しかけると、いつもの店員さんの手前恥ずかしいのか、スゥ〜〜ッとどこかに行っては近寄ってきて小声で話すのだった。思春期なのね・・・・小6なんですけど。
ドラム教室を外から覗く。先生は結構若い。おととい会った元ドラマーあっちゃんはヤマハの教室に少し行ってたけど、ヤマハは猪俣猛の関係の人ばかりなので、JAZZ系だったらしい。きょう見たところでは、この若い先生はフュージョン・・・ソフトロック・・・そんな感じかなぁ。

早めに終ったので、わたしと一緒にスタジオで練習した。初セッション。親子でやるというのはどうもねえ・・・・エミール・クストリッツアかオーネット・コールマンか金子マリか(全然混じりあわない例え金子マリは一緒にやってるわけではないし)、なんだか気恥ずかしいけど、教えてあげたくなるぅ〜〜。やはり、ゆっくりしたものは難しいと見た。最近の早いJポップばかり聞いているからそんな感じしかできないのだ。で、早いのについていけると「ネ、ネ、凄いでしょー、オレうまくない?!」と威張る。一応褒めてはあげたけどね。ブツブツ
ソロ曲『アントニオの卵』をやってみたらいい感じだったんだけど、途中いきなりゆっくりになるところは全然無理だった。だからさぁ・・Jポップにはそんな曲ないからさぁ、わかんないんだよぉ。修行した方がいいね。教えてあげよう、もっとおもしろい世界があるんだから。
そんなわけで、楽しくセッションしたあとは、彼にこの巨大ショッピングシティを案内してもらった。ご飯はここで食べるとか(タイご飯を食べた)、本屋はここにあるとか(デスノートの小説の方を買った)、アイスはここが美味しい(抹茶アイスを食べた)とか、連れていって貰って、ちょっとデートみたいで嬉しかった。しかし、楽しいことは楽しいのだけど、ギターが重すぎて辟易。ドラマーは練習だけならスティック1本でいいなあ。
ヘトヘトになって帰宅。

あしたのライブが終ると、もう何も予定がない。今年ばかりではなくて来年についてもなの。な〜〜〜んにも予定がありません。『無』です。『無』。あした演奏し終ったら、スッキリするんだろうなー。

では、また


◆2006年12月20日(wed) 悪知恵と詭弁


犬には時々セーターを着せてしまうのだった。

ひき続き、ライブ告知。
今年最後のライブなので来てね!http://www.saboten.biz/06ekoda.html
サボテンやザ・ヤング・スウェッティーズで楽しみましょうー。終ったら忘年会。の予定。わたしは。

寒い。
しかも、武士なので、『毛糸もん』を着ないからやっぱり寒い。でも我慢するのだ。
午後工房で年賀状を刷っていたが、目標200枚はアッサリやめることにした。
というのも・・・・・・・・・飽きた。そして、銅版自体に無理がある。
90枚目くらいから細かい部分が磨耗してきていることがわかった。限界はこのあたりらしい。エッチングというのは線だけであれば何百枚と刷れるものなのだけど、面の部分は磨耗する。途中で線を補充することは可能だけれど、ちょうど130枚目で作っておいたインクが無くなったので、もう止めることにした。毎年ちゃんと刷って送ってますが、今回でこうゆうのはおしまいにしようと思ってます。だって、今年は年賀状の数が一気に増えてしまったんですもん。それというのも、個展の回数が多かったからで、お礼状も兼ねていたら、もう、どうしようもない。今まではなんとかなっていたけど、次の年から十二支も最初に戻るしね。銅版画を始めた年からちょうど12年になるんです。最初の年にチーズを食べるねずみを描いた記憶があるから覚えている。

きのうからいろんなところでフリーライター5000万円訴訟される・・という話しを聞いたり読んだりした。怖いかも。コレってミセシメってことなんだろうなあ。今ミセシメはいろんなところで行われている。あらゆるところにシンジケートが暗躍しているゾ。このライターの方がどの程度影響力のある人なのか、存じあげないのでわからないけれど、もっともっと有名な方だったら放っておかれたのかな。あるいは反対にお菓子の箱の底に金一封かもしれない。または・・・・。それでも、ライターは書かねばねえ、信念を持って。一休さんとか大岡越前だったらどうするかなぁ、この問題。悪知恵と詭弁には悪知恵と詭弁で対抗しても良いのだろうか。
表現者がミセシメにあう世の中は怖い。

工房の主宰の堀内先生が先週白内障の手術をされた。経過は良好で、手術はとても簡単なもののようでした。母も片目が白内障になっていて、医者からは「簡単だし安全な手術だからやってしまいましょう」と言われているのに、わざわざ本屋でこの手術の失敗例が出ている本を買って読んで恐れていた。あと一歩で手術の予定だったのにお断りしてしまった。絶対に大丈夫だ、と言う医者に「もしも失敗したらどうするのだ。絶対、などと言いきれるのか」と、相も変わらず屁理屈女(わたしは遺伝している)全開で、結局医者に呆れられた。こんな時一休さんならどう答えるのだ。
「本当に簡単そうだったし痛くもなかったらしいよ。よ〜く見えるようになって世界が変わったって言ってたし、手術すればいいのにぃ」と先日会った時に母に言ったら、「片目は全然平気だし、クヒユレトヘナル〜〜〜ムニャムニャムニャァ〜〜〜」となにやら念仏なのかオレンジレンジの歌なのかわからぬ言葉を発する。「エ?今何て言った?何、それ」と聞いたら、「眼科の視力検査に書いてある文字よ。全部覚えてるから平気よ」と言うので呆れすぎて笑ってしまった。「でも、全部が全部同じじゃないでしょ」と言うと、「あの病院は同じなのよ。どこもたいてい同じよ。今度見てごらん。」・・・・。「じゃ、右とか左とか上、下、ってのはどう覚えてるの?」と聞いたら、「あれは当てずっぽうよ。でも、当たるからいいの」・・・・・ガ〜〜〜ン。何年か前に日記で「母の武勇伝シリーズ」というのを書いていたのだけど、新たに一つ、久しぶりに武勇伝が増えてしまった。母は右目だけ1.5らしい・・・・。でも、これはウソです。ウソついて何になるんだろう。目は悪くなってるだろうけど、悪知恵と詭弁は歳と共にさらに成長していた。怖いかも。

●サボテンのライブのお知らせ●
2006年12月22日(fri)
江古田Cafe FLYING TEAPOT 『リバーシブルな音楽』 一つで二つ美味しい
http://www.saboten.biz/06ekoda.html←フライヤーはココ
開場 18:30 開演 19:00 
1500 円+ドリンク
●サボテン
●%ホセ[%ホセ5:竹田和也(violin) 服部将典(contrabass) 植西ミツ(cello)
遠藤麻衣子(violin) 服部峻(synthesizer)]
●山口元輝&牧野琢磨duo
そして、
ミヤカワイヅミ&ウエハラリョーコ
松本里美とザ・ヤング・スウェッターズ(牧野琢磨&山口元輝)←ROCK

江古田フライングティーポット
江古田駅より徒歩2分 東京都練馬区栄町27−7榎本ビルB1 TEL:03−5999−7971
%ホセ http://blog.livedoor.jp/tatakedada/ 牧野琢磨 http://usushio.exblog.jp/ BONSAIt http://www.bonsait.com/bonsait/index.html


◆2006年12月19日(tue) 22日初『松本里美とザ・ヤング・スウェッティーズ』


あっちゃんちの犬デコちゃんは、プードルとイングリッシュコッカスパニエルのMIXです。

ひき続き、ライブ告知。
今年最後のライブなので来てね!http://www.saboten.biz/06ekoda.html

きょうは自宅自主練後原宿の工房へ。
きょうの年賀状刷り状況----2時間半で17枚。やっと107枚となる。
それから小田急線に乗ってサボテン元祖美人ドラマーあっちゃんの家にお邪魔する。久しぶり。我が家と同じ時期に犬を飼いだしていたのだけど、かわいい子だししつけもちゃんとできていて、お利口さんだった。あっちゃんはご主人の仕事の関係でフィンランドとやんごとなき(?)繋がりがあり、ムーミンの本場だから、ムーミングッズをたくさん持っている。わたしも負けないくらいムーミンマグカップだけは持っている。色がきれいだし、アラビア社のものにしてはリーズナブルなのでつい新しいのが出ると買ってしまうのだ。
あっちゃんは今は音楽はしていないけど、息子はマリンバをずっとやっている。映画『Touch the Sound そこにある音。』の話しとなる。難聴(ほとんど聴こえないらしい)の打楽器奏者エヴリン・グレニーが、フレッド・フリスとのレコーディングを中心に、世界を回るドキュメント。わたしは見てないけど、「感動したよ」と言うので、見てみたいと思った。
時間があまりなかったので早口でたくさんしゃべり、夕飯をご馳走になったらすぐにおいとま。ふぅ、せわしない。もうちょっとゆっくりしたかった。でも、とても元気そうでなによりでした。

そこから二駅戻って、今度は22日のリハのためスタジオへ。牧野くんと山口くんと三人です。
22日のライブはサボテンは二人ヴァージョンで、そのほか牧野くんが数曲入ります。で、イヅミちゃんもリョーコちゃんと演奏するのだけど、わたしもソロ曲を数曲やることになり、この日デュオで出る牧野&山口くんに手伝ってもらうことにしたのでした。
牧野くんとは今年2回一緒に演奏したのでした。練習熱心だからほとんど完璧で、すばらしい〜。牧野くんが「里美さんはフーが好きだからそんな感じで」てなことを言ったので、山口くんはパワードラマーと化し、ズドズドとROCKで良いです。サボテンとは違って曲構成はシンプルなので、ロックを楽しむ、という単純な形に徹しております。気持ちよかったのでせっかくだからバンド名でもつけてみたいと思った。で、とりあえず牧野案で『松本里美とザ・ヤング・スウェッティーズ』ってことになりましたので、よろしくお願いしまーす。わたしとの差別化を意味してるんでしょうかねえ、「ヤング」ってつけるのは・・・。たしかに相当年齢差はありますが、アーティストの世界に年齢性別の隔たりはないですからね、どうってことはないです。


◆2006年12月18日(mon) 『ペトルーシュカ』もいいけど、やっぱり『パラード』を。


ひき続き、ライブ告知。
今年最後のライブなので来てね!

きょうは自宅自主練。YAMAHAのギターをピアノ用ポリッシャーで磨き、弦を新しいのにかえた。このギターは80年代のほとんどとセカンドアルバム『目覚める』の頃にずっと使っていたもので、厚みのある音がする。重いというのと、シャキッとした音が好きになってきていたので、テレキャスターに代えたのだけど、なんだか今使っているテレキャスターの方が重いみたい。それとも重いのに慣れてしまったのかなあ。あまり重さを感じなかった。

朝NHK朝ドラ『芋たこ〜』を見ていたら、うまいけど新鮮味のない藤山直美がお坊さんのことを「お数珠さん」と呼んでいた。『お寺』は関東の人でもたまに「お寺さん」と言う人がいるような気がする。先日の日記で「芋」は「芋野郎」の「芋」だから救う必要ない、と書いたら、それに反応して大笑いする友人がいて、一緒にほかに「さん」づけするものを考えてみたが友人が発見した「飴ちゃん」がなかなか鋭い、と思った。なんで「飴」は「ちゃん」なのかな、やっぱり「飴」は「かわいい」からなんだろうな。「せんべいさん」は無いな。『お揚げさん』については、よ〜く考えてみたら『おいなりさん』といなり寿司のことをわたしも呼ぶし、『お狐さん』とか、神様に近いものみたいにに狐は感じるから『さん』づけなのに違いない。

チエコアニメだったウルルンは見るのを忘れてしまった。しまった・・・。でも、きょうもやっぱし『のだめ』は見たのだった。先週くらいからのだめちゃんのピアノがカッコ良いので見入ってしまっているのだった。
きょうはストラヴィンスキー『ペトルーシュカ』で途中『今日の料理』を弾いてしまう、というかわいそうな演奏シーンがありました。たしかに似てるな・・・・。
『ペトルーシュカ』はニジンスキーが踊った。ディアギレフのバレエ・リュス(ロシア・バレエ団のこと。パリでブームになったのでフランス語でこのようにポピュラーになっている)で。衣装もかわいいものだった。このバレエ・リュスがたしかドキュメンタリー映画になっていて、来年見られるはずなのだ。98年に今はなきセゾン美術館でやった『ディアギレフのバレエ・リュス』展、あれは楽しかった。衣装美術が特に圧巻で、当代きっての現代美術家たちのオンパレードなのだ。キリコ、ピカソ、ピカビア、マティス、コクトー、ルオー、バルビエ等々。『ペトルーシュカ』(1911)はブノワという人のデザイン。この方とレオン・バクストが一番多いかもしれない。中でもバクストがやはりこのバレエ団の色を作っている中心だったと思う。『牧神の午後』(ニジンスキー問題作)や『薔薇の精』(これもニジンスキー問題作)などの代表作はこの人だし。アール・ヌーヴォの極みです。艶かしい。
でも、サティエレキ弾きのわたしとしてはなんといっても『パラード』ですね。1917年。美術ピカソ、音楽サティ、脚本コクトー。奇跡のような舞台です。この『パラード』はむか〜〜し島田璃里さんのピアノの横で(サティの連続演奏イベントがあって)、幕の中に入って鳴りものなどをサボテンやほかの方とで演奏したことがある。楽しかった。実際にもタイプライターやクラクションの音を出す曲です。ダダ的作品といえると思います。でも、ピカソの衣装(といっても馬とか・・・・)はキュビズムです。ブーイングの嵐だったそうで・・・・。

この時には精神病院に入ったニジンスキーを追ったドキュメンタリーがモニターで流されていて、小太りになったニジンスキーが、我にかえったようにヒョイッとジャンプするところで終る、というのが悲しくて印象的なものでした。


◆2006年12月17日(sun) 恥ずかしい過去はをプログレで思い出す


またまた登場スルメンズのフライヤ〜〜。
クリックしてね。

ライブです、ライブ。
今年最後のライブなので来てね!

きょうはイヅミ宅練。牧野くんと三人で特訓しました。成果はあったと信じてますが、結果はどうなるのかわかりません〜。今まで2回ライブでやった『Bubbles Ring』は、だんだんカッコよくなってきました。キチンとできれば相当良い曲なのでがんばりまーす。電車に乗っている間は、ずっと『KING CRIMSON SONGBOOK』CRIMSON JAZZ TRIOを聴いていた。キング・クリムゾンの曲をJAZZで・・・これが結構気持ち良いのです。ドラマーのイアン・ウォーレスが2004年に結成したトリオだそうで、クリムゾンのカバーをやってます。キング・クリムゾンはたくさん聴きこんだわけではないけれど、あまりに有名だからやっぱり知ってる曲も多く、楽しく聴けます。安直な言い方ですが、「うまい」の。行き帰りの間ずっとコレ。飽きなかった。
サボテンの『Bubbles Ring』はイヅミちゃんの曲だけど、きょう新たに加わったベースラインをそれぞれのギターの音と合わせたら、クリムゾンみたいだったので、別にプログレ聴いてたわけでもないのにおもしろいなあと思ったのでした。昔使っていたヤマハのギターを使っていたら、とてもいい音だったので、今回はこれを使うことにした。あしたはこのギターの調整をしてみよう。
22日の江古田でのライブでは、緊張感のある演奏を!

途中からドラマーの女の子参加。その後なんとなくご馳走になって忘年会のようになってしまった。イヅミちゃんの陰謀説話しほか、いろんな話しをして久々に楽しかった。

キーボードの話しから、エマーソン・レイク&パーマーの話しに及ぶ。プログレのスーパースターはとってもお金持ちらしい。それは何故なんだろうか、と考えてみたのだけど、特にこのELPはファン層が広かったのだろう、と思うのでした。ロックのみならず、ジャズ、クラシックのファンの人もELPのレコードは買ったのだろうと思う。でもって、大金持ちになったに違いない。
キング・クリムゾンはよく聴いていた時もあった。それは昔昔のその昔クリムゾンやピンクフロイドが好きな人と付き合っていたことがあったからで、なんか、こう、思い出すので不思議だなあ、音楽っていうのは。わたしがクリムゾンやピンクフロイドのレコードを持ってないのはそうゆうわけなのだ。ニール・ヤングもレナード・コーエンやエリック・アンダーソンもそういえばよく聴いていたけど持って無い。それは、まあ、そうゆうわけなのだ。また、聴きたくなってきたけど、買う気にはな〜〜んかなれないよねえ・・・。

●サボテンのライブのお知らせ●
2006年12月22日(fri)
江古田Cafe FLYING TEAPOT 『リバーシブルな音楽』 一つで二つ美味しい
http://www.saboten.biz/06ekoda.html←フライヤーはココ
開場 18:30 開演 19:00 
1500 円+ドリンク
●サボテン
●%ホセ
●山口元輝&牧野琢磨duo
そして、
ミヤカワイヅミ&ウエハラリョーコ
松本里美&牧野琢磨&山口元輝

江古田フライングティーポット
江古田駅より徒歩2分 東京都練馬区栄町27−7榎本ビルB1 TEL:03−5999−7971
%ホセ http://blog.livedoor.jp/tatakedada/ 牧野琢磨 http://usushio.exblog.jp/ BONSAIt http://www.bonsait.com/bonsait/index.html


◆2006年12月16日(sat) 恥ずかしい過去を知る者


むか〜〜し描いた『レクイエム』公演のチラシの原画。奈良公会堂と書かれていた。すっかり忘れていた。右はエルテ風だ。左はコクトー風で、たしかコクトー風のが採用されて、テレカにもなっていた。

きょうは母と一緒に立川の姉の家に行ってきた。
引っ越したばかりなのだ。

姉とわたしは見た目まるで正反対。趣味もまったく対照的でおかしい。家中ぬいぐるみが置いてあり、家具にはラブリーなカバーリングがされていて、食器もスィート。まるで新婚家庭のようなのだった。
姉は中学生からずっとコーラス部で、社会人になってからも合唱団に入っているメゾソプラノ〜ソプラノの人です。義理の兄とはその合唱団で知合っていてこの兄は普段からビンビンする声の持ち主で、勿論テノールなのだった。わたしと姉との共通点があるとすれば、それは物凄く声が大きいということくらいかもしれない。
息子のひとりもこの近くの音大でトロンボーンをやっていたので(今はとある楽団入団待機中)、音楽話しはよくする。姉のところにあるピアノは姉が幼稚園の時に買ったものなので、かれこれ50年になると思う。マホガニーのニスがとれてしまっていて、マットな茶色になっている。あまりに古いので調弦は無理なんだそうで(弦が全部切れるらしい)、多分441ヘルツ(442ヘルツが最近の流行りだとかで、実はウチのは442になってしまっている。これは調律の方によると、ヴァイオリンの人がだんだん高くしているそうで、それに合わせてピアノも変わってきているらしい)にできなくて、440になっているらしい。

そのピアノの上にわたしが昔描いた絵が数枚飾られている。わたしの絵を初めて買ってくれたのはOLしていた姉で、高校生の時に描いた桜の木の下のジョージ・ハリスンだった。これは学校の美術の時間に描いていたものだった。そのあとは結婚のお祝にベートーベンの絵を描いたのをプレゼントしていたのを思い出した。『この絵はお天気によって違う曲を奏でます。お天気の良い日は『田園』が、曇りの日には『運命』、雨の日には『悲愴』が。世にも珍しい絵なのです。かわいい妹より。』とかなんとかもの凄く恥ずかしい文章が裏に書かれているのを発見してしまった。19才で、コレですよ・・・凄く幼いのでビックリしてしまった。そんなハズじゃなかったのになあ。もっと硬派なつもりだったけど、そうでもなかったジャン。

そのほかには、20年くらい前に所属する合唱団のモーツアルト『レクイエム』公演のチラシのデザインを頼まれて描いたものが飾られていた。2枚描いた。

義兄が入院中なのでみんなでお見舞いに。手術後で笑うと痛いらしく、母とわたしとでおバカな話しをし過ぎてかわいそうだった。姉が昔入院中の父にわたしが言ったという馬鹿発言を思い出した。「里ちゃんが、『お腹に負担がかからない笑い方を教えてあげるね、『フェフェフェフェフェ』と言えばいいだよ、と言ってたけど、そのあと相当笑って痛がってた」姉said。本当に情けない。しかし、なんでそんなに昔のことを覚えているのだろう。そして義兄もその話しでお腹がよじれてしまったので、母と共に逃げるように帰ってきてしまった。

夜は練習。&Wiiでゲームをしてしまった。はまらないように気をつけよう。


◆2006年12月15日(fri) 『LUNACY』モラルと肉の行方


『LUNACY』ヤン・シュヴァアンクマイエルの新作。

きょうも映画のお話など少々。
きょうは朝一番でイメージ・フォーラム。ヤン・シュヴァンクマイエル『LUNACY』

これは一体どう言えばよいのか・・・。シュヴァンクマイエルは好きですが、これは特に好きと言うことができなかった。結局わたしはこの方の映画はコマ撮りアニメーションが底辺にあることが一番大事な要素なのであって、この方のシュールレアリスムについてはわたしの中ではプラスアルファ、付加価値みたいな比重となっているのです。この映画のように人間の根源を考える、というような哲学的テーゼについて酒池肉林をもって語られてもハッキリ言っておもしろくはない。ブニュエルもそうだけれど、何故にこのようにシュールの方たちは『肉』にこだわるのだろうか。酒池肉林を描くのだったら、わたしはむしろヴィスコンティ『地獄に堕ちた勇者ども』とかフェリーニ『カサノバ』のような耽美的なものの方が好きなのよ。

だけど、シュヴァンクマイエルの切り口はもっともっと禁断のものだった。
それは神やモラルについての疑問をわたしたちに真正面から投げかけたからだ。アニメーションが肉ばかりだったし少ないのは不満がいっぱいだけれど、この勇気に対してはやはり恐れ入ってしまった。
内容については興味のあるかたは個人的に調べていただくとして、簡潔に映画内の状況を言うと、精神病院でのこと。そこには二つの世界がある。ひとつはサド侯爵を彷佛とさせる『侯爵』の自然こそ悪とみなし、神も宗教もすべて殺人者であるとする背徳の男の世界。しかし彼等はエクスタシーと自由を求め楽しそうだ。彼等の元で精神病患者も何の束縛もなく単にそのストレスを解消する個個人のやり方をやるだけという治療に耽る毎日。楽しそうだ。正直だ。もうひとつは彼等に捕まり閉じ込められていた本当の精神病院の院長や職員。精神と肉体のバランスが壊れることで病気は起きるとし、13段階の体罰によって治療している。侯爵も患者だという。患者はつらそうだ。最後には侯爵も形勢が逆転し捕まってしまい、13段階目の手術をされてしまう。
その二つの世界の中で翻弄される青年が主人公だが、彼もモラルの基準がどんどん打ち崩されていくのだ。

どちらもわたしには正直に見えた。どっちの世界も間違っている、狂っているとは断言できないのだ。間違っている、それは狂っていると断言できる人は信用できないかもしれない。狂った世界やアンモラルな世界を見ようとしない人間は信用できない。

だけど、世界は何事も均衡をとってきた。これを全否定するわけにはいかないのだ。だから、このような問題提起---自由とは何か、自由とはどのように得られるのか---を常に頭に置き、すべての善悪を受け入れて学習し、やはりヴァランスをとる努力をすることは大事なのだ、とわたしは思っている。人間はそれができると信じているのだ。それは男よりも女の方が理解しやすい。というのは先日も書いたが、異質なものを身体でもって受け入れ学習することは女がずっと出産という形でやってきたからなのだ。

この映画の中で唯一嘘をついている者、それは虚言癖患者という形で現れる女。彼女はどの人間に対しても真摯であるけれど、それもすべて嘘なのだ。罪深きモノ、汝の名は・・・やはり女なのか。ヴァランスをとりたい女は、口でも身体でも嘘をつく。
シュヴァンクマイエルがそうゆう意味を込めて彼女を虚言癖として登場させたのかどうなのかはわからないけれど、世界の均衡をとるべく罪深きこの女が嘘をつき続ける、この描かれ方を、わたしは恐ろしい気持ちで見た。これは罪なのか?でも、これを罪だと断罪したら、世界は破滅してしまうかもしれない?メビウスの輪のように思考はグルグル回り、気持ちの悪い思いで映画館を出た。客はわたしと紳士の二人だけだった。

最初の話しに戻って、何故にシュールの人は「肉」が好きなのか?グロテスクなものや痛いものも好きなような気がする。その中に笑いが無くもないけれど、大笑いするようなもんじゃないなぁ。その点ダダというのはおかしくていい。おかしさにかわいさが加わっているという点で、わたしは断然シュールよりダダの味方だ。

マルキ・ド・サドやジャリやバタイユなどは若いころは好きで読んでいたけど、40過ぎても読み続け、その世界に耽っている人というのはどうも『肉』っぽくて嫌だなぁ。アッシはもうすっかり枯れてまして、肉より魚、いや、魚よりも豆類の方が魅力を感じるわけでして、肉肉言ってる人は指先からひき肉がにじり出てくるような感じがして嫌なんじゃよねえ。シュヴァンクマイエルも『肉』だらけです。元気なんだよねー。奥さんは亡くなってしまったけど、まだまだやれそうだ、この作品を見ると。できたらもっとコマ撮りアニメーションの多いものが希望でやんす。わたしはきょうも肉は食べたけど米沢のササミです。100迄生きる予定だったけど、無理かも。やっぱり肉を食べなくちゃ生命力は維持できないかもしれないなぁ。

イメージフォーラムからテクテク歩いて工房へ。
たくさん刷ったつもりになってたけどやっときょうで年賀状は90枚。フ〜


◆2006年12月14日(thu) 観た『ROCKET』、観てない『BORAT』


上『BORAT』サントラ。下ビル・エヴァンス。まるで関係性はない。最近聞いたものってだけ。







上『ユートピア』。下『レジデンツ』
どっちもビートルズじゃないです。

映画のお話など少々。
きのうは赤坂の「とらや」地下にある喫茶で羊羹&玉露を頂く。連れていっていただいたデザイナー氏と涙が出るほどおかしい話しをしたのだけど(たとえばカツラの代わりに海苔を本気で貼付けてた友人の話しとか)、まわりはとても静かでチグハグ感もありおかしかった。江戸時代から作られているお菓子を、今も出しているんだよねー、伝統の重みでございました。
そこから原宿の工房で年賀状を25枚刷って、それからまた青山通りにまい戻り、今度はカナダ大使館内でのクリスマス試写会というのに野田ちに連れてってもらって「THE ROCKET」という映画を見ました。持つべきものは音楽&映画関係の友。これが結構ちゃんとした映画だったのでラッキーでありました。モーリス・リシャールという40〜50年代に活躍したカナダのアイスホッケーの英雄の半生(スピードがあるのでロケットと呼ばれていた)ですが、ただのスポ根だけではなくて、ケベック州(というか多分カナダにおいて)フランス系カナダ人のアイデンティティを確立させた英雄の話しでもあったのでした!
わたしはカナダではフランス系がとても多くて、普通にフランス語と英語をいっしょくたに使っているのだろうと思っていたのだけど、本当はとても差別されてたみたいで、ビックリした。ヘルメットを被ってなかった時代で、エキサイティングな試合は血まみれでした。アイスホッケー映画はポール・ニューマンの『スラップショット』がおもしろかった。モーリスさんは本当にカナダでは有名な選手だったようで、会場にいたカナダ人は時々いいところで拍手などしてました。長島みたいな人かしら?いや、もっといわゆるシリアスな方でした。会場の横のギャラリーではイヌイットのアーティストのタペストリー作品が展示されていて、こちらも奇妙な「変身」シリーズ生き物のフェルトがかわいくてよかったです。

英国人コメディアン、サシャ・バロン・コーエン。この人のことはまるで知らないのに、わたしはこの人の新作映画のサントラを持っている。カザフスタン人ジャーナリストが見たアメリカのリポート映画『BORAT』で、今アメリカでは興業成績連続2週1位。で、調べたら、『アリG』というキャラで有名らしい(ブラピもぞっこんらしい)。このキャラはヒップホップスタイルらしいのだけど写真だけ見ると最近お気に入りの芸人(多分もうそろそろ消える)『ですYO』がパクッている本家のような気がしている(こころなしかザッパにも似ている)。
そいでもって、つまり、わたしは見てないし、全然知らないわけですが、CDだけ見て買ってしまいまして、それを嬉しそうに聞いてるわけです。なんでかというと、カザフスタン人に扮してるこのサントラが何故かカザフスタンではなくて東欧ロマ系を取り揃えておりまして、昨年来日した時に見にいったファンファーレ・チョカリーアや、タラフ・ドゥ・ハイドゥークスの亡くなったヴァイオリンおじいさんの家族がやってるマハラライヴァンダ(こちらも来日していた)や、クストリッツア映画でもお馴染みのコチャニ・オルケスターや、ゴラン・ブレゴヴィッチの「エディレジ」まで入っている。変なんで買ったんだけど、このサシャさんが作った(んだと思う)曲もなかなか東欧風味が出ていて、おもしろい。見た目がマルクス兄弟グルーチョに似ているので、目をひいたんだけど、わたし多分この人好きだ、と思った。映画が来たら見に行こうと思ってる。
コチャニ・オルケスターはいい演奏だった。ファンファーレ・チョカリーアは『Born to bo Wild』が入っている。この人たちはだんだん曲がこういった西欧的な耳なれたものに移ってきていて、多分これってドイツ人のプロデューサーの意向なんじゃないかと思う。それを彼等もきっと鵜のみにしちゃってて、どんどん世界に出ていく中で、007のテーマとかそういったポピュラーなものを取入れなければ受けない、と思い込んでいるような気がしてならない。そんなんじゃなくて、村の冠婚葬祭でやってるものの方がずっといいのになぁ・・・・・とわたしは思ってる。そうゆうのが聞きたい。でも、世界ツアーに出るようになってきっといろんな音楽聞いて、刺激を受けているのは間違いないから、だんだん方向は変わっていくのかもしれないなぁ。それも仕方のないことなのかもしれない。

流行通信を美容院で読む。CD紹介のところで、「初めて聞くジャズピアノ(そんな感じの)」というのがあって1米はビル・エヴァンスだった。これはウチにもあって、たまたまその前日別のCDを捜していて発掘されたので聞いていたのだった。こうゆうことはよくある。『PORTRAIT IN JAZZ』なんだかもの凄く古い感じがする。たぶん当分聞くこともなさそう。

きょうは工房で年賀状を30枚刷った。刷ってる時は肉体労働なので暑い。向かいの宝石屋さんがクリスマスのライトアップをしていて楽しいです。


◆2006年12月12日(tue) 教えてあげよう


ミステリアスな写真vol.2

ギター自主練習&工房年賀状制作。まだ15枚。先は長い。
貰いもののGrecoのアーム付きギターというのを引っぱり出してきて練習用に使っている。でも、やっぱ似合わないのです。しかもこのアームの使い方が皆目要領を得ない。ギタリストは凄いなぁ。器用だなあ。としきりに思うのでした。楽器をやるからにはオモチャのようには使いたくない。音を奏でたいと思うわたくしは、一応努力はしていまして、ただ叩くとか引っ掻くなどだけにギターは使わないようにしています。こうゆう行為はたま〜〜にやるから良いので、そればかりではやはり飽きる。

飽きるのはゴマ油であげた天ぷら。
浅草には有名な天ぷら屋があります。浅草の一画はここんちの匂いが充満してますので、つい食べたくなっちゃいますが、わたしは一度入ってもう二度と入る気がしないんですよ。天ぷらはわたくしサラッとした油で揚げたものの方が好きです。ゴマ油で揚げてるからって何処がいいんじゃい・・・いよいよもってゴマ油に不信感。

わたしの版画作品『スルメンズ』を買ってくださったお客さまのひとりは品のよろしい奥様でしたが、注文がひとつありました。「スルメンズについての一言を添えて届けてもらいたい」とのことで、どうしようか悩んでました。というのも、ほかの隙間的作品は割とストーリーがあったりシチュエイションをハッキリと思い浮かべながら制作していたのに、このスルメンズだけは、まったくそうゆうのがなくて、ただ単にウネウネと紙に描いたものだからなのだった。描いてしまってから、ああこれはラッパーだわよね、と思った次第。そこで、ハガキ一枚にスルメンズのラッパー風歌詞というのを書いてみた。ヘイ!スルメ〜ン。とりあえずわたしが知っているラッパーはお笑い芸人の『ですYO』くらいなので、それを思い浮かべて書いた。

最近ドラムを習い始めた子どもがきょう「8ビートすべて覚えた」というのだが意味がわからず。どうやらバスドラのパターンが8ビートと一口に言ってもいろいろ違うらしい。んんん、そうなのか、全然しらなかったわ。その子どもは普段何を聴いているのかというと、ほとんどはアニメの曲になっている。それは仕方ない。聴く頻度が高いから自然とそれらが好きになる。そして、アニメの曲はほとんどがJポップで、わたしとしてはとても苦手なので、これを毎日聴く日々で辟易となっている。この子は6年生ですが、HDに好きな曲を集めては並べてコピーしまくっていて、毎日毎日繰りかえし聴いている。そのリモコン操作はシザーハンズのような見事さで、わたしもお笑いものを選んでもらってコピーしてもらったりしている。断然わたしより早い。こうゆう作業が好きなのは親に似てしまったんだろうと思うから、別に文句もないのだけど、曲の選択がどうも・・・・。特にデュオが嫌なんだよ。デュオでもスキスキスィッチに似た名前のデュオはいいんだけど(彼等はスキスキスィッチを知っているのだろうか?)、モツの一種みたいな名前のデュオはゲェ〜〜となってしまうので、なんとかならないものか、と思っていた。なんでまたあんなに歌いあげるのだ。おまえはホイットニー・ヒューストンか。これ以上我慢ならないと思ったのである日わたしは告白した。「わたしは実はこれがとっても嫌いです。きみは好きなのだろうから聴いてもいいけど、あんまり聞かせないでね。それからサザンも好きなのかもしれないけど、わたしはあまり好きではないのでそこんとこよろしくね。サザンよりビートルズでも聴いてみたら?」などと言ってみたら、少ししてからわたしがラトルズを聴いていたら「これはビートルズか?」と興味をしめし聞くので、『あ、マズイ。間違っとる。』と思い、真のビートルズを聞かせてあげなくっちゃと思ったから捜したサ。ところが『パスト・マスターズ』と『アンソロジー』しか見つからない。『リボルバー』もあるのになあ、どこ行ったかなぁ・・・仕方ないからこの『パスト・マスターズ』を聞かせていたら、結構気に入っていた。こうゆう時にはどんどん同じ人のを聞かせた方が良いと思ったのだけど結局その日ほかのアルバムは見つからなかった(レコードはあるんですけどね)。
それから数日たって、わたしは平気でユートピアのビートルズパロディもんを聞かせた。これはこれでいいじゃないか。このまま勘違いしてたらおかしいけど。しかし無反応であった。ビートルズでは結局「Come Together」が一番好きだったようで、これをリピートしていた。でも、これでドラムを叩いているかというとそれは適当で、どちらかというと踊っていた・・・・。よくアレで踊れるなあ。 最近の子は早いテンポのものじゃないとのれないみたいなのだけど、こんなのでも大丈夫みたいなのでちょっと安心してしまった。
今度はドラマーのDVDを見せてみようと思う。まずキース・ムーンで一発ギャフンと言わせてあげたい。ドラム教室では絶対こんなのできないだろうけど、おバカでかっこいいドラマーがたくさんいることを教えるのは親の務めだ・・・・とわたしは思っているのだ。


◆2006年12月10日(sun) ベスト・ショット

暖かい日曜の午後、思い立って家族で浅草の『花やしき』に行きました。
お寿司が食べたい、遊園地に行きたい、という意見を合体させたら浅草になった、というだけのこと。
現存する日本最古のジェットコースターも楽しかったし、エロちっくな見せ物小屋はバカバカしくてげんなりしたし、小さなメリーゴーラウンドは意外にシックな作りで美しく、ゴンドラが8コ程の観覧車は2階建ての家ほども高くない。びっくりハウス、お化け屋敷と、使い古された言い方で癪にさわるが『レトロ感たっぷり』。
そのあとベタベタの下町巡りをして、浅草寺にも詣で、目指すお寿司屋にも入った。ここで呑みたいと思っていた芋焼酎『晴耕雨読』を発見したので、これも試す。普通。

でも、きょうの一番の出来事は、左の写真ですねー。コレは見せ物小屋の建物の屋上から花やしきの風景を携帯電話のカメラで撮ったものですが、乗り物も空もすべてティム・バートンの映画のセットのように写っていて、ビックリしてしまったんですよ。ほかにも写真は撮ったんだけど、コレ以上のものはありませんでした。

ね、ブキミでしょ。


◆2006年12月9日(sat) 『もうひとつの英国フード記』つづけてUP


ロンドンのマーケットの食器屋で売っていたチープなタイプの Willow Patternのお皿。

寒かった。
Wiiを買ったためにみんな家にいる・・・・。

動く気にもなれなかったので、『もうひとつの英国フード記』を更新することにしました。これは今年のお仕事として、なんとか今年中に終らせる予定です。第16回はやっとこさブライトン。でも、これはちょっと写真もたくさんあったりなんで疲れてしまいまして、プロローグ止まりになってしまいました。
この先、大変だなぁ。でも、今年中、が目標ですから、ドンドンやります。

ブライトンが終れば、もうあとは帰国して、・・・、何してたかしら?とほとんど見ない過去の日記を見ていたら、あまりにもいろんな過去のことが最近のことのように思い出されるので気持ちが悪かった。こうやって書くことできっと記憶がそんなに薄れなくなっているのだろうと思う。時々、「アレってどこに書いてたかなあ」と捜す時がある。たいていは思った時期よりも古い。古いこと、よく覚えてる。で、最近のことを忘れてる、という危ない徴候が見られるのだった。


◆2006年12月8日(fri) ねちっと京都


今年のクリスマスツリーは赤いリボンと太鼓のオーナメントのみにした。

今年は、いつもより余裕で年賀状を作れるわ、ホホ、と思っていたけど、イノシシがどうもねえ・・・わたしのキャラにはないタイプで、滞っておりました。きのうなんとか良いアイディアが浮んだので描画して少し作業を進めた。個展のお礼状も兼ねて1枚1枚ちゃんと銅版画で刷りますので、楽しみにしててくださいね。
きのうは銀座伊東屋で柿崎かずみ展をみた。 わたしがやったばかりの場所だけれど、絵によって雰囲気が全然違う。14日まで。伊東屋のかたと近くのホテルのレストランでランチ。ここイイです。また行きたい。パンがおいしい、サラダ食べ放題(でも1回しか取りに行かなかったけど)鶏のコンフィ、トリュフソース、もおいしかったですよ。すっかり銀座ファンになりました。
工房にいったら『版画藝術』が届いていた。工房紹介のページに『ZABOHOUSE』が見開きで載ってます。ここでわたしは制作しています。取材の日が個展の搬入の日だったので、絵を取りに行っていたから、わたしの写真もインタビュー記事も作品も載ってます。カラーじゃないけど。しかし、この雑誌は置いてある書店が非常に少ないです。見つけられたら見てね。

きょうはサボテンの練習。イヅミ宅へ行く電車の中で先日「夜と古本」展で買った『ナマの京都』を読んでしまった。そんでもって、きょうは、ページを捲りつつ、京都よもやま話しでもしてみようと思います。と、思ってまた見てたら・・・アイヤァ〜〜〜、ヒトにあげようと思っていたこのイベントのパンフレット、本に挟んでたんだけど電車の中に落としてきたみたい!!す、すみません・・・送れません。

京都話しはウルサガタがたくさん居そうだしねちっこく真綿で首を絞めるがごとく虐められそうなので、悪口は書かないことにしようっと。

わたしの京都体験は、若いころは西宮にいた高校時代3年間の間にスケッチに数度。ジェンダーフリーなわたしの未来を慮って(おもんばかって、と読む)「京都の女子大に行け!京都の!」と親にいわれ、そうか「尼寺に行け!尼寺に!」という意味なのね、それなら京都で一番いいとこ受けて玉砕したるわい、と(勿論予定通り玉砕)受験したくらい。その後は東京からライブツアーで2度。西部講堂がらみで1回、そして10年以上ご無沙汰したのちに、数年前からちょこちょことライヴなどで3回行った。あ、4回かも。

本の最初は『京都名物”京いけず”』から。
怖いいけず話しが載っている。わたしも一度怖いものを見た。
一度仕事で京都へ行ったことがある。女社長ハン(大きなイヤリングにキラキラした衣装の実業家です)が部下の男性と二人で、近くの料理屋さんで昼ご飯をごちそうしてくださった。本では尊敬語『はる』を使っての『いけず』解説が。『はる』を使っていても尊敬しているとは限らない、という話し。
この料理屋さんに男性客がひとり入ってきた。こちらのテーブル席とは離れたカウンターに座る。知合いの方らしく、ネクタイをプレゼントまでしている。「いやぁ、よぅお似合いですわぁ、着こなしてはるわぁ、さすがやねえ」と声をかける女社長。そりゃあもう本気の様子。男性は照れくさそうにお礼を言う。と、聞こえないように部下にむかって「全然似おうとらんわ、もっさいなぁ」。この”もっさい”もこの本に解説が出ている。田舎臭くてあかぬけない様、と書かれている。あまりにあからさまな手の平返しなので、わたくしドキドキしちゃって箸もすすまないし、どうゆう顔をしたら良いのかもわからん。自分でプレゼントしてるのになあ、怖いなあ。その後も持ち上げては聞こえないように文句を言うのでございました。こうゆう人というのは誰にでもこうなのだろう、きっとわたしのことも、「先生、素敵な絵描きはりますなあ」と言ってはいても別れた途端に「もっといい絵描いてもらわなかなわんわ〜と言ってるのがわからへんねんなぁ、東京人は心が読まれへんもっさいもんばかりやなあ(変なことば遣いかと思いますが見逃してください)」なんて言うに違い無い、と思っておいしい懐石も喉を通らない。そのあと社長と別れてこの部下の方に車で河原町の珈琲屋あたりまで送って貰ったのだが、「すんませんねえ、気にせんといてくださいねえ、ああは言っても悪気はなくて・・・云々、とにかく真に受けないほうが良いかと・・・」と東京人に気を遣ってくれる(能登出身の人だった)のでした。こうゆうのはすぐには慣れません。しかもわたしは特に鵜のみにしやすい体質なので、「本気にしたらあきまへんえ〜〜」と言われてもイライラするばかりだ。京の『いけず』は・・・怖いどすえ。(どすえ、と言う人はほとんどいないらしい)

『お揚げさん』。
とは油揚げ。以前京都みやげにいただいた大きな『お揚げさん』は水菜と煮びたしにしたらとても美味しかった。どうしても食べたくなったので、きょう練習帰りにスーパーに寄ったが思ったようなのはなかった。デパ地下で買ってくればよかった。問題は、この『さん』にある。西宮の人も食べ物に『さん』をつけていた。とんだ不良のような子も「きのうはお芋さんと大根たいたん食べてん」と言う。「たいたん」というのは「炊く」けど「煮物」のことで、ようするに「たいたもの」ということだね。「炊く」と「煮る」はわたしには違うものと思われるけど、このへんは深く考えないことにしている(つっこまれるに決まってるから)。不良なのかお嬢なのかわかりにくいが、普通に『さん』づけする。どうも庶民的なものほど『さん』をつけるような感じで、これが気を遣ったエエ感じということなのだと思いますが、やはり慣れることができなかった。『芋』は好きだが、『芋』は『芋野郎』の『芋』なのであって、あえて救う必要も気を遣う必要もないわい、と思ってしまうため、百歩譲って『お揚げさん』は善しとしても『お芋さん』はアカンねん。これが情緒というものなのか・・・別に情緒なくてもいいや。ああ、虐められるかも〜〜。
本の中の漫画の一コマで『東京弁って、な〜んかハラたつねんな、エエかげん京都弁マスターしてほしいわ』と引っ越してきた東京人のことでいうのがあった。西宮に転校生として行ったわたしがまさに言われたことばやねんよ。「東京弁って、な〜んかキツうてイヤヤわぁ〜、西宮弁(というのがあったかどうか忘れた)エエかげん勉強してほしいわぁ〜」。そう言われてショックを受け、一時無口になってしまった。わたしも友だちと普通に会話したかったので、とりあえずテレビで勉強したが勉強したものがアカンかった。そのころ一斉を風靡した『プリン&キャッシー』だったため、「何言っとう?それは下品な大阪弁やん。ウチらつこうてるのはどっちかってゆうたら、神戸に近いねんわ。もっと柔らかくて上品やねん」(みたいな感じ)。大阪の人に失礼やんか。でもって、結局「そんなへんちくりんな西宮弁つかうくらいなら、東京弁でも許したろかな」とお許しをいただいたが、横浜から転校してきた子と二人で「ジャ〜ン、ジャ〜ン」と連発してやっぱり嫌がられていたのだった。関西人は「ジャ〜ン」が嫌いだ。しかし、結局だからといってわたしが無口になることは二度となかった。その後も仲良しはいる。

『ひやし飴』。
これがいまいちわからない。説明を読んでいてもどうもわからない。夏限定の飲み物らしいが「飴」とはコレいかに。ショウガが入ってる冷たい飲み物。「麦芽あめと糖蜜とショウガ」と書かれている。アイスジンジャーティのようなものだろうか?これは飲んでみたい。どこぞで飲めないものだろうか。最近東京では和風カフェが流行りだから、どこぞで飲めそうな気もする。『水無月』という和菓子もわからん。これは京都人なら誰でも食べてる6月になると京都に出回るらしいモチモチな上に小豆がビッシリの二等辺三角形のものらしい。これはあまり好きな食べ物と思えないから食べなくてもいいんだけど、見てみたい。デパートだったら東京でも見られるだろうか。

91年度の調査によると、京都には京都生まれ京都育ちが62%もいるそうで、孫を持つ世代の80%以上の人が京都以外で住んだことがないのだそうだ。だから、近所、世間、が五月蝿い。ずぅ〜〜っと古いことでもえんえん言われつづけることになる。悪いことでけしまへんえ。しかし、こういったしがらみが谷崎文学のようなものを生んだりして(京都のこうゆうところがおもしろいと思ったんだろうねえ)、これは独特でおもしろい。
近所中なんでも知られている、というのは街がギュッと詰まっている、というのも原因していると思う。次に出てくる映画館『京一会館』の話しなどでは自転車で街をめぐることができる楽しさが書かれている。映画館に自転車で行けるのは良いなあ。おもしろい映画をやっている映画館はたくさんあるけれど、東京は広い。この本にも書かれている高田馬場ACTミニシアターだとか大井武蔵野館や三百人劇場ほかにも自由が丘、中野、歌舞伎町、池袋、飯田橋など、飛び飛びで、自転車で行けるようなところはなかったし、ヒョイと見に行く、という感じはなかった。
『西部講堂』。
についても書かれている。ここがまだがんばってやっていることはわたしは良く知っているけれど、ライブやパフォーマンスなどに縁のない人だと「エ?!まだ存在してるの?」という感じらしい。著者が当時ここに映画を見にいったら、こたつにあたってる人がいた、とあって、おかしい。

『もっさいCM』。
これはさすがに紹介されているもののうちひとつも知らなかった。『探偵ナイトスクープ』で見たかもしれないけど。「山田木材」も「エイセイボーロ」も知らない。地方CMはおもしろい。仙台に数年いた時には「酒は大七」だけが焼きついてしまった。東北自動車道を走るとサブリミナル効果のようにこの看板がこれでもかっと立っている。

『若冲』。
今年は若冲をたくさん見たし、ブームといってもよかった。この本は2004年のものだけど、ここに若冲のことが書かれている。『石峰寺』に彼の下絵を元にした五百羅漢像があるのだった。京の錦市場の青物商のボンボン(青物商の息子をボンボンと言うのがよくわからない。呉服屋ならわかるんだけど。これは偏見でしょうか?)だった若冲は弟に家督(家督というのは武士にだけ使うことばじゃないのだねえこれも偏見でしょうか?)を譲って結婚もせず絵を描いていたそうな(これは偏見ぽい。独身でもいいじゃないか)。本堂の南にはお墓があるそうです。お参りしたいもんです。

『鴨川』。
恋人が等間隔で並ぶ川。コレは見たことがある。わたしも座ってみたいです。・・・ウソ

きょうはお揚げさんのようなもんを買うて、コンガリ焼いて大根おろしと食べたし、おいしおすえ〜。
すみません!いけずしないでえ〜


◆2006年12月5日(tue) 現代の音楽は現在見えているか、と原宿で思う


Willow Patternの缶ケース。上に猫がまるまってるのは無い方が良かったんだけどねえ・・・。

最近の原宿といったら、だいたいエリアによって年代層が分れていて、竹下通りは10代、裏原宿は20代、明治通りは30代、表参道は40〜50代、とわたしには見える。服そうもそれぞれになってしまったけれど、やはり、どんな年代の人にとっても一番流行りの服そうというのはこの街で見られると思う。楽しい。服そうリサーチ会社にはもってこいの場所には今も昔もかわりないと思う。

だから芸能プロダクションのスカウトなんかも(詐欺も含めて)いつでもウロウロしています。数日前、数年振りにわたしは「芸能界に興味ありませんか?」と声をかけられた。後ろから声をかけてくる場合(しかも夜)は、明らかにわたしの若めの格好に騙されている。だけど、たま〜〜に、正面きって『読者モデルとかテレビドラマに興味ありませんか?』と言われることがあって、コノ人は何を考えているのだろうか??と頭の中に『??』が飛ぶのだった。どう若く見てもわたしは30代だと思うので、コノ人たちは『ミセス』モデルを求めているのだろうか?と推測する。しかし、どう見ても普通のミセスファッションじゃないわけですよ、ワタシは。となると、この人のスカウトセンスがおかしいのか、キワモノミセスを求めているか、または本物の詐欺師で、わたしが騙され易いのを見抜いてのことなのか、これらのどれかしか答えはないのだ。興味はまったくないから即答で「ないです」と答えるのだけど、興味あります、と答えたらどうなるんだろう。キワモノミセス雑誌とかって見た事ないなあ。アメリカではキワモノ集めたプロダクションが流行ってるらしいけど、ソレ?

そのほかに、計3回、「すばらしいですねえ!額に第三の目が見えてますよ〜、光りを放っています。芸能活動されてますか?」と声をかけられた事がある。これもわたしが騙され易いということを見抜いてのことなのだろうか・・・。

きょうは急遽、午後、豊橋から仕事で東京へ来ていた牛田牛蔵さんと会うことになりました。
牛田さんは数年前、FM豊橋でご自身の持つ番組『Step across the boader』で8週連続でサボテンの特集をしてくれました(サイトの中『MUSIC』で全放送聴けます)。サボテンも突然段ボールもよく見に来てくれていた方で、突段の栄一さんが亡くなった時には、『ロック画報』に牛田さんは突段の詳しい歴史などを寄せていたし、わたしも栄一さんの詩について書かせてもらった、という間柄です。もともと東京にいた方で、初期のサボテンをクロコダイルほかで見てくれていた人なので、当然東京はよく知っている。だから、新幹線の時間までの数時間、原宿あたりでランチ、くらいのノリといたしました。

原宿といってもわたしはほとんど毎日のように行ってるから特にご案内するところもなく、「のだめカフェ」くらいしか最近の流行りはないわけですよ。で、無理矢理見せて差し上げたのですが予想通り「パス」ということになりました。そうよね、行かないわよね、と話しながら歩いていたら「里美チャン!!」と声をかける人が・・・。台本でもあるかのように、これはどうしたことか、そこにいるのは栄一さんの奥さんのマリチャンではないか!こんなタイミングでこの面子で会うとは、まったくもって恐ろしい偶然。LIFE is MIRACLE。しばし立ち話。
その後、忘れかけていたあの場所を牛田さんが指定するので思わず『あんたはエライ!』と言いそうになりました。それは近所の人は誰も行かない、わたしの回りで行った人は皆無に等しい、というあの悪名高き『表参道ヒルズ』なのでした。
こんなことでもなければ牛田さんもわたしも行かないところなので、結構ノリノリで行きましたが、結果はやはり予想通りで、我々の興味のあるようなところは一つもなかったのでした。唯一入った店はペットの洋服の店で、あまりにもキラキラしていたので見学してしまいました。勿論買わない。買ってる人を見たことがない。きょうはsmapのお店ができたのか、外は長蛇の列でした。中のレストランもパスして、よく行く普通のカフェに行ったら、なんてこったい!!パレ・フランスにあったオー・バカナル無きあと、頼りにしていたところだったのに、閉店ガラガラ〜〜っと紙がペラリと貼ってあった。ショック。

仕方なく並びにあるカフェへ。その後定番のナディフへ。ここでテリー・ライリー『A Rainbow In Curved Air』を買った。昔NHKの「現代の音楽」のテーマ曲になっていたものです。でも、この曲だってわたしは知らなかったんだけど牛田さんが教えてくれたので買うことに。全部ちゃんと聞くの初めてなんですよ・・コレ、よかったです。現代音楽というと、内省的あるいは内向的な趣きを感じさせるものが多いけど、この曲はアナログシンセのガッツリした音の連打が明るく溌溂としていて生き生きとした未来を感じさせて良い。いかにも20世紀における『現代の音楽のテーマ』だ、とわたしは思った。1971年作品。21世紀はどうなるんだろう。これからの現代音楽って、どうなるんだろう。どんなものを現代の音楽と呼ぶことになるのだろう。あと50年後くらい先になると何か見えてくるのだろうか。

3回聞いた時『ゼビウス』(シューティングゲーム)の曲がこれに似ていると発見。

品川のパン屋さんのカフェのオープンテラスにはストーブがあった。こうゆうところが好きだ。お茶をして牛田さんと別れた。寒くもなく暑くもなく、穏やかな平日の午後の原宿散歩はとても楽しかったです。また会いましょうね〜


◆2006年12月4日(mon) やっぱロックオペラなのね『ENDRESS WIRE』


寒くなってきましたね。
ホットミルクでも飲みましょう。
このミルクジャグは去年英国ウェールズで買ったものです。Blue Willow Patternです。チープだけど気に入ってる。

THE WHOの『ENDRESS WIRE』を聞く。
ボーナストラックはなくて、ジャケットもなくて、というシロモノですが、充分嬉しい。(サンキュ〜、モリ〜。聞かせてもらってます。)

新作が出るってことが驚異です。まず1曲目で「あ、ロックオペラなのね」とすぐわかる出だしで、本当にピートさんはこうゆうのが好きなんだなあ。で、仕事しながら聞いていたら、4曲目で「エ?トム・ウェイツ?」のようなダミ声が。どうやらロジャー・ダルトリーがその気で歌っているらしい。とてもロジャーと思えません。これはこれで良しとして、やはり「トミー」「四重人格」でフー体験した身としては、悩める青年の高らかな高音をいつまでもロジャーに求めてしまうもので、今回はキツイ部分もありました。でも、わたしは随分フーでは楽しませて貰ったので、何も言わないぞ。来たら、行く。MくんもKくんも行こう、今ここで誘っておくから。湯浅さんも行きましょう。

湯浅さんといえば、今週もライブがあるらしい。ずいぶんライブやってる。10月11月は行きたいけど行けないライブや映画がめじろ押しだったけど、今週末は潮がひいたように特におもしろいライブがなくなってしまった(というか調べてもいないんだけど)。せっかく暇になってきたのに。その湯浅さんが大竹伸朗の展覧会で対談するそうで、これに行ってみようかと思ってます。ナンテ、行けるかなあ・・・。

それでもって、THE WHOに戻るけど、DISC2の方はLIVEになってまして、これを聞くと、なんだかCDと変わらない感じで良いのね・・・・ってのは、きっとライブバンドなんだろうね、この人たち。アルバム作りもライブ感を出すようにしているのではないかと思うんですよ、ピートさんは。もしかして作りこんでいるのかもしれないけど、ナチュラルメイクってヤツなんじゃないんでしょうか。多分わたしにとってのTHE WHOの魅力はそうゆうところなんだと思う。ロックはロックらしく、荒削りに。アコースティックはアコースティックで細やかに。そうゆうのが好きです。ビートルズの新譜とはまったく違う。ああ、どうしてもあれをビートルズの新譜だなんてわたしは言えないよ。新譜じゃなくて陳腐・・・な感じするけど。朝のワイドショーで小倉さんが騒いでたけど、あれ聞いてそんなに嬉しいかなあ・・・

きょうは『もうひとつの英国フード記』第十五回をUPしました。やっと半分くらいいったかなぁ。ウェールズでポニー・ライディングした話しとなっております。
前に書いたものを見直していて、おもわずエリック・アイドルのシングルヒット曲「Always look on the bright side of life」を聞いた。本当にわたしはこの手が好きだなぁ。飽きない。

さて、シングルヒットといえば・・・
きのう書いた『トルコ行進曲』について。きょうも引き続きこれについて考えてしまっていたので、調べてみた。モーツアルトがこれを作った頃、オスマントルコが隆盛で、その文化がドッと西欧に入り込んできたのだそうだ。それで、ベートーベンもハイドンも流行りというか影響を受けてトルコ行進曲を作ったんだって。ハイドンのは全然知らない。ベートーベンの方はどんな風な曲の中に入っているのか、こちらもシングルヒット曲としてしか知らないんだけど、モーツアルトの方は本当に唐突だと思うんだよねえ、この曲の現れ方が。第二楽章までは古典だもん、普通に。それがいきなり『トルコ』。多分わたしの推測では、単にちょうど同じ頃に作っていて、どうしてもどこかにくっつけたかったんだろうな。性格的に、「いいじゃんか、今ちょうどできちゃったし」とかなんとか、そんなんよ、きっと。

このシングルヒット曲が300年を経てさらに日本中で大ブレイクしたのは、あの斉藤晴彦によるダミ声替え歌オペラでありました。タモリが喧嘩して終ってしまった「今夜は最高」での名演。「トルコでは、トルコとは、言わないトルコは〜〜、行こう!トルコへ、ナントカカントカ〜〜行くぞ!トルコへ!〜〜〜」こんな感じ(すみません、ほとんどわかりません)。トルコ風呂の歌でした。今は差別用語で使えません。「題名のない音楽会」でもやったように記憶してますが、コレはやらなかったかな、ツィゴイネルワイゼンとかやったような記憶。斉藤晴彦はしばらく見ていた「ハッチポッチ・ステイション」でも人形の声で出ていて歌っていたね。

さて、「ハッチポッチ・ステイション」といえば・・・
グッチ祐三の得意調味料は「こぶ茶」だ。こぶ茶を入れるとコクが出る、ってことで、「ごま油」「オイスターソース」につぐ卑怯な調味料なのだった。


◆2006年12月3日(sun) トルコ行進曲は難しいか?


ピアノの下の部分。掃除してみました。
きれいな模様。

チィちゃんはね、ティオっていうんだホントはね。
犬の話しです。最近散歩コースを変えたら、会う人も変わった。あるご婦人がチィを見て「あらぁ〜、久しぶりね〜、ハッピーちゃん」・・・と宣ってから数カ月たつ。『ハッピーなんてベタな名前じゃないわよ、フン』と内心思っていたが、友人に言わせると「チイちゃんもハッピーちゃんも同じ穴のムジナ」だそうで、目くじらをたてるほどのことでもない。勿論わたしも大物然とハッピーちゃんと受け入れているぞ。しかし、何度も会うとは思わなかったんですよ、その時は。そしてきょうも会ってしまった。「ハッピーちゃ〜〜ん」。一度否定しなかったものを、今さら「いえ、本当はティオなんですのよ」とは言えません。できるだけ会わないようにコースを変えるのだった。

天気が良いので、大掃除。
押し入れの中のおもちゃ類をとりあえず全部だして空いたところに、銅版など入れていこうとしてるわけ。銅版は重い。ひとつところに置いておくと、その内床が傾いてしまうだろうから、分散して整理することにしたのだ。それからピアノに手をつける。

ピアノはやはり調律師に頼むのが一番良い。毎年やってもらっていたけど、結構高いし、調律師が来る日にはピアノ回りを掃除しなければならないのが億劫で数年やってない。しかし、埃をとるくらいならシロウトでもできると思われたので、きょうは思いきって、ピアノの下の蓋をはずして埃除去作業をしてみました。ペダルを踏むとこの木がこう動いて、フムフム、と観察するのは楽しい。簡単なつくりなんだなあ。埃をとってきれいにしてから数曲弾く。あまりにも弾いてないので、ピアノが駄目になる寸前と思われる。
こんな時はモーツアルトだよ、モーツアルト。というかあんまり楽譜を持ってないのだ。バッハインベンションとソナタアルバムくらいしか教則本はないので、結局そうなる。K331というのがある(ピアノソナタ第11番)。アンダンテから始まる。同じような主題を手を変え品を変え延々やる、というしつこいモーツアルトですが、最終章でいきなりシングルヒット曲『トルコ行進曲』となる。ソナタアルバムを知らない人だったら、これはシングルとしか思ってないとおもう。だけど、違うのだ。そして、わたしだけかもしれないけれど、その前まではそんなに難しくないのに、これだけ難しい。エ?簡単?わたしには難しい。
昔、姉がこれを発表会で弾いた。4つ下のわたしはやっと「エリーゼのために」だった時だ。姉は随分うまくて、わたしも同じ曲が弾きたかったけれど、聞きすぎた曲は勉強にならないとか言われちゃって先生は弾かせてくれなかった。そんなわけで、わたしの次の曲はもっとつまらないマイナーな曲になってしまい、だんだんピアノを弾くのが嫌になってしまった。


クルト・ヴァイル&ブレヒトの『三文オペラ』がピアノの脇に挟まっていたので救出する。これはSPで、箱のデザインがきれいな古いドイツ盤。ドイツ国旗カラーですね。
その横に先日チェコ大使館わきチェコセンターで買った(本屋でも売ってるけどね)シュヴァンクマイエルの『不思議の国のアリス』を置いた。独自の世界観がある。そして、まえがきにある言葉がしみるのだった。それは、常に「アリス」から触発されている、ということばと、子ども向けの芸術などはない、ということばだ。これはおとぎ話ではなく夢の話しだ。
夢・・・は自由な世界だ、ということばもよーくわかるではないか。夢なら善悪も何も関係ない。教訓も説教も必要ないし、どんなものであれ誰にも意見されるものではない。なんて素敵な世界だろう!
というわけで、たくさんの奇妙な生き物がコラージュされて登場する。自由な夢の世界アリスには、シュールレアリズム的世界がピッタリする、と発見。かわいらしいアリスが描かれていた子どもの持っていた本はなんて味気なかっただろうか。読んであげるのにもおもしろくなくて苦労した。
そして、「子どもらしいもの」なんてものは存在しないのだ、とわたしは思っている。


シュヴァンクマイエルの新刊
『不思議の国のアリス』と
ブレヒト&ヴァイルの『三文オペラ』






◆2006年12月2日(sat) シュヴァンクマイエルから夜の本屋へと

きのうは工房にて先日うまく刷れなかった大型作品を刷る。やはり4時間かかってしまった。なんとかこの作品は終了です。
あまりにも疲れたので、終ったらすぐに行こうと思っていた銀座ギャラリーバー・カジマでやっている『夜と古本』というイベントに行きそびれた。版画は体力を使うのだ。6時ころにどうしようか悩んでいたら、上海に行っていたナネットタンバラーがおもしろいお土産話しをたくさんするので、もうエエわ、休んでしまおう、と思った次第。その中のひとつは、とてもキモイ話しなのですが、道ばたでの平気平気の痰・・・。これはずっと昔からわたしは我慢ならない。こんな汚いことしてたら、オリンピックでは記録は期待できないね。欧米人ならずとも具合悪くなっちゃって本来の勢いの40%くらいしかでないに違いない。中国での主脳会議など見ていると、周恩来の昔から通訳の後ろあたりには大きな蓋つきの壺が・・・・。アレは間違いなくアレなんだよ。う・・・気持ち悪い。なんで中国ではこんなにあの壺があるのか・・これは20才頃に思いついたんだけど、絶対「黄砂」なんだよ。これがいつもいつも中国人の喉を痛めつけてるのサ。間違いない!と今も思っている。

そんなことはどうでも良くって、話しを聞きながら、上海でブルー・ウィローの食器とか何か捜しに行きたいと思いました。見つけたらさぞ興奮するだろうと思う。

上海のお菓子を頬張って、渋谷イメージ・フォーラムへ、向かいました。『シュヴァンクマイエルのキメラ的世界』。これはシュバンクマイエルの作品ではなくて、メイキングみたいなもんです。ドキュメンタリー。今年亡くなった伴侶でありシュールレアリスムの同志でありエネルギッシュなアーティストであったエヴァさんと共に展覧会の準備をしたり、「オテサーネク」の撮影をしたり、という内容です。コマ撮りのアニメーションはメイキングが楽しいのです。だから、おもしろかった。オテサーネクには赤ちゃんに見える木が登場するのですが、これをスタッフと共に森に行ってたくさん候補の木を切ってくる。一緒に行った千駄木くんと同じ意見だったのは、スタッフの多さでした。美術スタッフ、アニメーションスタッフ、衣装スタッフ・・・たくさんの人が関わっているのは凄いです。やはり、チェコを代表する作家だからだし、チェコはこうゆうことには理解があるのだろうとも思う。最小規模がわたしが作った「+P」の卵作品として、その1000倍くらいの規模だものねえ。でもね、わたしが卵の中身を出して、粘土で足をつけて少しづつ動かす作業と、シュヴァンクマイエルが森で木を切ってきて、動かす作業と、これは同じ作業なんですよね。だから、おもしろさが良くわかる。
一番嬉しかったことばは「プロとして、ひとつのやり方だけで満足しているというのは怠慢だ」というもので、「アリス」にしろ「ファウスト」にしろ「オテサーネク」にしろ、イメージ通りの作品に仕上げるためにはあらゆる手法を取り入れるやり方はとても自然なやり方だと思う。

この映画はレイトショーしかやってない。シュヴァンクマイエルの新作の方は普通の時間にやっている。ふつう映画はひとりで見に行くことが多いのだけど、レイトショーだけはどうもひとりだと行く気力がなくなるので、たいてい千駄木くんと行く。こうゆうマニアックなものはレイトショーばかりだし、結局千駄木くんとわたしはこうゆうのが好きなのでよかったのだけど、実はほかに行く相手も(お互い)いないのだ。千駄木くんは本も好きだから、そのまま『夜と古本』展に一緒に行くことにした。

ギャラリーバー・カジマは去年の夏に『The Summer Dog Days』というグループ展をした。会期中アコースティックライブもしたっけ。その企画をしたのは神保町の無頼派古本屋で働きつつ(去年神保町優良店員として表彰されてた)、美学校で版画ほか制作、そしてたまにこのカジマでも働いているまさなりさんなのでしたが、このまさなりさんと井上さんのユニット「ricca」と大阪の「貸し本喫茶ちょうちょぼっこ」のコラボ〜〜ってゆうイベントなのですよ。このDMのデザインがとてもよい。図書館のカードが入っている本の巻末についている袋のデザイン。カードに押してあるナンバリングもいいなあ。図書館カード、そしてそれが入った袋に書いてある注意書き(旧漢字なんです)、これらが、この方達の本への愛情を感じさせていいんです。
ソファにゆっくり座って置いてある本を眺める。でも、どうゆうもんなのか、こうやって飾られていると、知らない本に興味が行くのではなくて、「あ、コレわたしも持ってる」とか「持ってたけど売ってしまったなあ」とかそんなことばかり思ってしまう。数冊ありました。わたしが売ったのと同じ本。まさかわたしの本じゃないよね、なんて考えるのも楽しい。万博のスタンプカードとか現代美術家本だとか、ランボーありヴェンダース本ありロブ・グリエあり、ユリイカありクロソウスキー、様々でした。まさなりさんにお薦めの本を聞く。千駄木くんにはわたしは廃虚の写真集を薦めたがもっとモダンな本をお買い求め。わたしはもう重たい本を読む気力がないので、薦められた「ナマの京都」グレゴリ青山を買う。『もっさい』本だった。楽しく本についてのおしゃべりをしました。DMに使われている「女子」ということばがいかにも純文学を読む風で感じが出ている。きれいにパラフィン紙で包まれているのも風情がありますなぁ。
で、話ながら「ちょうちょぼっこ」の話しになる。たしか、ここのフリーペーパーだったと思うけど、サボテンが大阪に行くといつもお世話になるきじまさんが、これに音楽の紹介を書いていたよねえ・・・しかし、それが、北浜の文化財みたいなビルの1室で美人がやってた「箱庭」というところだったか・・・工房のガソリンとビールとシュヴァンクマイエルの映像でわけがわからなくなってしまった。ちょうちょぼっこだとは思うけど、あのフリーペーパーは円盤でも置かれていたし、今回ここにないのも変だなあ、と頭の上に「?」マークが浮ぶ。どうしても今知りたい、とゆうわけできじまさんに電話して確認をとった。やはり「ちょうちょぼっこ」でした。でも、フリーペーパーは今は作ってないのだそうです。残念、楽しみにしてたのに。そして、美人本屋の「箱庭」は場所を移転したのだそうだ。そういえば、この「箱庭」にきじまさんと行った時、豆本を作る方だったかなあ、シュヴァンクマイエルの本を見せてくれたのでした。その時は今ほどわたしは興味があったわけではなかったので、「へえ〜」くらいでしたが、今となってはメイキングレイトショーまで行っている。「箱庭」がサボテンの曲のタイトルにあることもあるし、美人の店主さんも印象にのこっていたのでした。「ちょうちょぼっこ」は行ったことがない。近くまで行ったように思うけど。もしも、ライブなんぞでいつか関西に行くことがあったら、今度こそ寄ってみよう。
本屋さんは好きだ。


『シュヴァンクマイエルのキメラ的世界』
イメージ・フォーラム
実写アニメーションのメイキングは楽しい。
葉山での展覧会でたくさん見た解剖書からのコラージュの話しや、剥製をつかってのそれこそキメラ的な生物がたくさん出てくる。
















『夜と古本』展


ギャラリーバー・カジマ


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