仕事がたまっていて、やってもやっても終らない。きのうもきょうもずっと籠っている。ほとんどがパソコンでのデザイン仕事で、特に得意というわけでもないので疲れる。ここ数日は、その合間をぬって工房へ行って数枚刷ってみたり、額装のために額屋に行ったり、子どもと食事に行ったりなんぞしている。個展が始まる時と個展が終る時はなんやかんやと事務的な仕事もあって忙しい。どんどん新作を作ってしまうので、整理が追い付かない。版画家としてはキチンと刷り増しをしなくちゃいけないのだけど、いつも数枚やって終る。版画やってる人間が言うことじゃないけど、同じことばかりしているのは飽きる。
とはいえ、ずっとパソコンの前で仕事をするよりは、同じ版を刷ってる方がまだショウに合っていると思う。パソコンといっても、フォトショップとイラストレーターがほとんどで、朽ち果てそうなiBookをいまだに使用しているので、画像はメモリも使うし、モニターは小さいしで疲れる。こんな時は心静かにヘッドフォンで女性ヴォーカルをBGMにすることが多い。
きょうは金髪女三人を聞いた。仕事中は、盤を取り替えるのも面倒なので同じものをずっとリピートすることが多い。きょうのリピートクィ〜ンはパティ・スミスの『twelve』だった。全曲カヴァーで、どれもカッコ良い。ジミヘンに始まってロック。アコーディオンや弦などしか使わない曲というのも数曲あるのだけど、それも見事にロックになっているのは歌い方の問題なのか・・・・しかし、昔よりもかわいいわ〜〜。金髪と書いたけど、昔は黒かった。外国人の髪の色は本当のところわからないので、パティさんが元々どんな色だったのかもわからないけど、黒い印象だった。で、このスリーヴの写真のファッションもポーズもとてもかわいらしい少女のよう。中の裏にある写真ではブーツが写ってるんだけど、これまたカッコいい黒いブーツで、青いブーケも危うく美しく、やっぱりこの人はカッコいいわ。昔パティ・スミスとテレヴィジョンはセットで聞くことが多かったので、ゲストミュージシャンにトム・ヴァーライン(レインと書いてあるけど)が入っていたので、「あ、やっぱ仲間」と思った。フジロックの写真はちょっと怖かった印象だけど、いや、本当にかわいらしい感じで、というかいつもわたし好みのファッションセンスなのでした。声もカタルシス感じなくて好き。貫禄たっぷりだけど。
次の金髪はジョニ・ミッチェルだけど、きょうのはトリヴュートで、ビヨークとかコステロとかカエターノ・ヴェローソなんかも入ってる。懐かしやジェイムス・テイラーとか。そういえばキャロル・キングが来日するそうで、これもまた金髪のお姉さんの中でたくさん聞いた人だった。時々聞きたくなる。
で、これはリピートは2回にとどまる。やっぱりいろんな人が入っていると、気持ちが散漫になってしまって仕事ができないなぁ。あ、プリンスは魅力的なの。好きなもんで。でも、やっぱりいいなぁと思うのは、コステロとジェイムス・テイラーなのでした。心地よい声とでもいうのか、多分何を歌っても気持ち良いと思う。カタルシス声の男は好きですねえ・・・でも、カタルシス声の女は好きになれない、というのは、男女で違うのかもしれない。
三枚目の金髪の人はリッキー・リー・ジョーンズで、この人はきれいで暗くて明るくて好きです。衝撃のデビュー作。いつ聞いても『恋するチャック』はいいなあ。これは10回リピートして聞けます。
というわけで、女性ヴォーカルばかり聞いていい感じでしたが、仕事はやっぱり半分も進まず。でも、ちょっといいことがあったので、また帽子を買ってしまった。
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