◆2007年6月30日(sat) 中央線日傘頭散歩日和


フォーカスかかってる国立の木々。ウソ、カメラのレンズが汚れててフォーカスかかりっぱっ!だっただけでした。

朝、トイレに携帯を落とす夢を見ていたので、スワ、正夢か!と思ってしまいました。

きょうは、気になっていながらなかなか行けなかった友人の個展へやっと行ってきました。

国立から大学通りを20分くらい歩いて行ったところ『ひょうたん島』という木造の落ち着いた珈琲屋さんでした
。きょうはあまり暑くなくて、風もあったので、木々の多い国立のこの通りを歩くのはとても気持ちが良かった。散歩散歩。昔友達が住んでいたのでよく通っていた時、アンティークショップをよく覗いた。やっぱり多い。
『溝上幾久子挿画展』。日経新聞で昨年連載されていた多和田葉子さんのエッセイが単行本にまとまったのでした。新聞の連載だから、製作は本当に大変だったと思います。ってゆうか、小さな子どもがいる生活の中、工房でがんばっている様子を時々目にしていたので、がんばったなー、凄いなー、と思うわけですヨ。一枚一枚丹念にスケッチをしていた。溝上さんの銅版画は、ゼリーのような緩やかでしっとりした空間の中に、シャープでちょっと暗い硬質な質感があって、わたしは好きです。閉ざされている世界の中で意志を持つ「物」が丹念に描かれていて魅力的なのだ。汚したような部分にも繊細さがあって良かった。こうゆうのは性格が出るもので、汚れが本当に汚れにしか見えないものもあるし、研ぎすまされたものになっていたり、とそれはその人となりが出てしまうもので、描くものとしてはとっても怖いと思うことがあるのでした。
とても静かでいい感じの珈琲屋さんだったので、1時間ほど絵を見たり本を読んだりしてゆっくりしてしまいました。

駅までやっぱり20分くらいかかった。そこから今度は阿佐ヶ谷へ。
次はCプのN田っちと打ち合わせ(バレバレじゃん)。中央線に弱いわたしは、よく阿佐ヶ谷や西荻窪などア〜レ〜と通り過ぎてしまうことがある。きょうは快速は止まらないから気を付けてと親切に連絡があったのだけど、絶対に間違えない自信があったのでした。だって、赤いリュック背負った『鉄っちゃん』がわたしのそばにいたから。乗り換えポイントなどずっと運転手さんのようにしゃべっていたので、荻窪で各駅に乗り換えなくちゃいけないことは、すでにわかっていたのでした。鉄っちゃんありがと。打ち合わせのあと、長〜〜〜いアーケードを端から端まで何故か歩ききった。結構おもしろいなぁ、このアーケード。古い専門店が多くていいな。つい、おかずとか買っちゃった。高円寺のように若者ばっかりじゃなくて良いわ。
あしたの昼は、魚屋で買った「くじらメンチ」と「まぐろメンチ」を食べよう。
そういえば、最近話題のミンチですが、結構食べてるかも・・・。きのうはミートソースを作ったし、その前はハンバーグも作った。でも、ウチの場合は混ざってる合挽を買うことは滅多になくて、牛肉200グラムと豚肉150グラム、とか、別々に買って混ぜている。牛肉だけのものは美味しいと思うけど、それだけがおいしいわけじゃない。合挽の良さもあるのにね。豚ミンチと豆腐やひじきを混ぜたハンバーグも美味しいよん。

長〜〜〜〜いアーケードの中、電器屋が何軒かあって大きなテレビがついていると、その前でN田っちはジックリ見るのだった・・・・・好きなんだな本当は、テレビ。京都錦市場につづき、食べ物屋ご案内アリガト〜。楽しかったです。ブラブラするの大好き。
帰る頃には肌寒くなっていた。できるだけクーラー使いたくないので久々に気持ちの良い夜でした。そういえば、日傘は黒が良い、というのが最近は常識なわけで、それだったら、髪の毛も黒の方が良いに違いない!と突然思いついたので、今わたしの髪の毛の色は真っ黒です。いやー、これが凄く違和感あるんですねー(言わなきゃ気がつかない人もいるけど)。いかにずっと茶髪にしてたか、いかに茶髪の人が多いかってことねえ。真っ黒はハッキリ言って変です。顔を真っ白にして、目の回りを黒くして、パンクなドイツ人みたいにしなくちゃ、どうにもシックリしません。でも、しばらくは日傘頭で過ごします。
日傘頭のおかげで、きょうはたくさん歩いたけど、頭スッキリ。良い一日でした。

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6月23日から7月18日
『松本里美銅版画展』
島根県益田市のギャラリー&カフェ『草花舎』です。


◆2007年6月29日(fri) 保健室から野の花を語る


代官山のペットグッズショップ-BIRDIEのカタログ。5回目になる今回の絵は
『ロビン夢を語る。シシー「それはゆめよ」と答える』。
草花舎の個展のDMは『英国フード記A to Z』の表紙になっていました。

今朝もどうも後頭部のドンヨリ感が抜けない。でも、出かけるのだ。
銀座から原宿の工房へ。

水曜日の具合の悪さは、どうもわたしだけではなかったようで、回りでもこの日具合が悪くなった人が多い。これは多分熱中症なのだ。工房でも堀内先生が同じような症状だったらしく、きのうはわたし同様お休みだったのだった。

わたしはてっきり貧血だと思っていたのだけど、寝ても治らないので違うのだ。と、そこに工房の尊敬すべき重鎮Kさんがやってきて、昔よく朝礼の時に倒れたとおっしゃる。ウ〜ム、わたくし、朝礼で倒れる女の子に秘かに憧れておりました。ああ、なんか可憐な感じ、わたしも倒れてみたい、でもまったくその気配はない、保健室に担がれてみたい、そうだ倒れるのが無理だったら保健委員になろう。という安直な考えのもと、見事に保健委員となり、倒れる女の子と共に退屈な朝礼を脱し一緒に保健室でしばしの時を過ごすこと数回。
大人になってから、鉄分不足が続いていたのか、自分もそうゆう目に合うようになると、やはり苦しいものなので申し訳なかったと思う。

でも、その頃はそうゆうのが可憐でいいなあと本気で思っていたし、もう一つは野の草花の名前をサラリと言える人に憧れていたものだった。
何かを書いてる時に、パッと花に例えたりするとちょっと『文化』の香りがするじゃないの。あんまりペラペラ知ってることを言うのは『文化的』すぎて鼻につくけど、ここぞという時に、チロッと野の草の名前が言えるとホホウ、となる。ボッチチェッリの『プリマヴェッラ』にはたくさんの草花が描かれている。わたしはヒナギクくらいしかわからないけど、10個くらい言えたらいいなあ。動物だったら得意なんだけど、動物では雅び感がないんだなぁ。わかる?そうゆう感じ。

そんなこんなで草枕、ではなくて作業前の枕詞じゃなくて・・・なんていうのだこうゆうのを・・。前置きか・・・ああ、なんていうのだ。柔軟体操か。
ま、そうゆうのが終り、作業。きょうは人が多かったけれど、一応自分に課したノルマは果たす。

帰宅すると、代官山ペットグッズショップ『BIRDIE』のカタログと『草花舎』の個展のDMが届いていた。『草花舎』の方は『英国フード記』の表紙になっていた。紹介文がちょっとおもしろかったので、また時間ができた時にUPしておこう。『BIRDIE』
は5回目で、いつも選んでいただいている。今回のは「柳ホテル」シリーズの『ロビン夢を語る。シシー「それは夢よ」と答える』が選ばれていて、本当はちょっと驚いています。だって犬は顔しか見えてないんだもんね。裏を見ると、ちゃんとそのタイトルがクレジットされている。このタイトルが犬グッズのカタログの裏にあるというのが、なんともおかしいなあ。まったく関係ないし。でも、このタイトルは気に入っているのだ。シシーは冷めてる。でも本当は夢見てる。

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◆2007年6月28日(thu) ドンヨリとカヴァーについて考える



ギャラリー・バザレでの展示の一部。
『2度目からのロンドン・ガイド』のための小さな版画。

ここ二日、大きい版の刷りをしていたのだけれど、これで随分ガソリンを使い(銅版画ではインクはガソリンで落とすのだ。大きい版になると当然たくさん量がいる)、どうも頭が痛いなぁ、と思っていたら、夜になってさらに、暑さのせいもあったのかなんだか知らないけれど、急にドンヨリと目の前が白くなり、額が冷たくなった。足元もズシーンと痺れた感じになる。もう慣れっこだからわかるのだけど、これは怪しい貧血の徴候で、このままでいると砂嵐が目の前に広がり意識不明になることは間違いない。寝れば治るので、即10時半ころウンウン言いながら就寝。もしかしたら熱射病かも。

今朝もドンヨリ感がつづいていたので、工房へ行くのはとりやめ。仕事をちょっとしてはソファで横になる、というのを繰り返していて、やっと夜になって復活。それにしても暑い。犬も歩かない。

バザレの伊藤さんから展示風景の写真が届いていたので見る。
『2度目からのロンドン・ガイド』は今原画は島根の『草花舎』に巡回中で、わたしもあまりジックリ見てない状態だったから、左の写真がちょっと新鮮だった。15点。額も全部違う。

ソファで寝ながら、パティ・スミスのカヴァーアルバム『twelve』をまた聞く。カヴァーしている曲が、どうもわたしが良く聞いていたものばかりなので、親近感が沸くのよねえ。ドアーズ、ジミヘン、ニール・ヤング、ティアーズ・フォア・フィヤーズ、ストーンズなど。わたしだったらほかにヴェルヴェッツとデヴィッド・ボウイとTレックス、テレヴィジョンは入るな。ドノヴァンとニッキー・ホプキンスも多分入れるだろう。あと4曲くらいでアルバムができる。女もんだったらメリー・ホプキンにする。こうゆうのが好きなの。普通によく聞いていたものを思い浮かべると、わたしの場合コアなものなんか何にもないなぁ、と思った。そのうちもっと思い浮かべる人が出てきたけど、邪念が入ってしまって駄目駄目なのだった。まずすぐに思い浮かべた上記の人たちが、多分今でも一番シックリするんだと思う。1946年生まれのパティ・スミスとなんで良く聞いてたものが被るのか(思ったより年上だった。わたしもこのくらいまでやれるかなあ)、不思議な気もしてたけど、ロックの歴史は古くないということと、このカヴァーされている人たちは誰でも知ってるような人ばかりだったわけで、わたしだけが被ってるわけじゃなくて万人に被ってるんだろう。でも、選んでる曲が結構良いのよね。ストーンズのカヴァーで「ギミー・シェルター」というのは、かっこいい。女の人だと「ラブ・イン・ベイン」にしてしまいそうだけど(しないか)、そうじゃないところがなんとも硬派で良い。60才でこうゆうのを選ぶパティはいいなぁ。

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◆2007年6月26日(tue) Let's Peculiar English!


Brother と Sisterを学ぶ。
映画『ブラザーサン、シスタームーン』の話しなどもしてみる。音楽はドノバンだったね。

何ケ月ぶりかなぁ、セクシ〜&ヒッピ〜英会話。
エミリー先生の本業はヒッピーではなくて、アート・セラピストなのでした。時々講演をしたりもしてますね。そして、そのほかに身体を使ったヒーリングのようなものもしてるようで(説明むずかし。その上ワシちょっとヒーリングとかスピリチュアルとか苦手。)、そのワークショップもしています。数カ月間インド(わたしインドも苦手)でダンスを習ったり(おれダンスも苦手)、バルセロナの世界的(らしい)なワークショップの集まりで、日本代表として2回の講座を持ったり、スイスのファームハウス(コレはちょっと好き)に友人を訪ねたりしていたようでした。つもる話しをまずは聞いてから、「サトミは何をしていたの?」ということになり、わたしも国内ではあるけれど、旅をした話をする。わたしはこう見えても不得意です、英語。
でも、さっきまで子どもに"Is this your guitar?"'Yes, it is."なんて文章を教えてました。『my』っていうのの説明に「You are MY sunshine.」と「You are MY destiny.」を歌ってあげた。「どうよ、熱烈な愛だよ。さあ、恥ずかしがらずに歌おう!」と言って笑っていただく。テストの時にきっと馬鹿な母の姿を思い出すだろう。でも、歌が一番頭の中に入るもんねー。まったく英語に興味がない子だったので、『I』『YOU』がどうも理解できない、っていうのがおもしろい(なんて言ってらんないほど免疫がなくて大変)。「ワシ」も「わらわ」も「朕」も『I』だし、「おめぇ」も「おぬし」も「おたく」もみーんな『YOU』なのだ、ああ、なんて貧しい・・・と話しだしてしまうためになかなか前に進まないのだった。今はまだ教えられるけど、来年はどうかわかんないなぁ。

エミリー先生に、先日デザイナーの長島さんから聞いた秩父のリアル英国人ヒッピー先生の家『グリーンハウス』の話しをしてみたら、「オオ〜!友達よ!なんでサトミ知ってる?彼は頭がよくてジェントルマンで、奥さんも子どもも素敵よぉ〜」とおおはしゃぎなのだった。やっぱね・・・・。長島さんはそこへタブラを持っていったらしいけど、そこで『いかにも』なヒッピー風景を見てしまい興醒め。そこで引き止められてタブラの名人の演奏を延々(たしか1曲1時間といっていた)。客長島さん一人。絶対逃げられない。さらに微妙な味のグリーンカレーも食す。これを表参道の喫茶店で聞いた時には笑いころげてしまって涙が出た。タブラは嫌いじゃないのよ。ウチにもある。てなことで、エミリー先生に「サトミも一緒に行こう!いいところよぉ〜〜」と言われた瞬間にプ〜〜〜ッと噴いてしまいまして、いや、もう、申し訳ないです。
もうちょっと英語がしゃべれないと、変な外人だらけの村には行けません。ゲジゲジも嫌だし。

きょうも工房へ。場所が広く使えそうだったので、雁皮刷りの刷り増しをした。来月は集中的に過去の作品を刷ることに決めた。

ヒョンなことからわたしの昔飼っていたサモエド犬の一生についての話しになった。これは本当にドラマチックな物語りがあって、100人中100人が泣くと確信している。死ぬまでに小説にでもしたいと思っているものなのだ、と話したら、そこにいた数人が2時間ドラマ化しよう、と言い出した。だったらわたしの役は誰か、「それは小林聡美でしょう」と、これは満場一致だった。絵を描いたり、ギターを弾いたりもきっといい感じ。でマツキヨの役がみなさんおかしな意見を言うので笑った。ドラマとしては多少脚色していい男にした方が良い、反町隆とかに思いきってやってもらったらどうか、というのが一番おかしかったけど、インパルス堤下、または三谷幸喜(そのまんま夫婦)というのもおかしかった。松尾スズキはどうか?と言ったら、それじゃゴールデンタイムにならないとか。登場人物には最初に犬友達になって、今も公私共におつき合いしているデザイナーの相馬さんとご主人のアメリカ人デイヴさんが重要となる。デイヴさんはSさんが「パックン」と提案。相馬さんはAさんが「もたいまさこ」と言ったけど、わたしは「室井滋」にしてもらいたい。最後まで一生懸命往診してくれた動物病院の男前先生は誰がよいかなあ。竹内豊にしておこう。わたしの母も重要な役目だ。これは草笛光子でよろしく。なんてことで物凄く不真面目な作業風景と思われる方も多いかと思いますが、みんなちゃんと仕事してるんですよねー、コレでも。わたしもきょうのノルマを果たして夜帰宅。がんばったとです。うまく刷れたので、少しスッキリした。

サ、デスノート最終回見ようっと。

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◆2007年6月24日(sun) やってる?やってる、やってる


都庁45階の展望台からの眺め。ヒョ〜〜怖いけど気分いい。
お高くとまったティールームでズズズとジュースを吸い込む息子。

数日前のあの二日酔いの日がネックであった。あの日バシッとしてたら、今どんだけ楽だったかわかんない。でも、これがわたしの運命なのよね、サ、やろうやろう、きょうもがんばろう。とゆうわけで、きょうも1日パソコンの前にいた。がんばった甲斐もあって、ロスした1日をスピードUPしてなんとか取り返した。ヨシッ

きのうは都庁の南展望台という所に行って来た。ウチの小さい方の子の絵が「アースデイ」アートコンテストで入選して飾られていたからで、二人で45階まで。初めて都庁入った。子どもの絵はいつもほどの上手さでもなかった(母は絵描きだから厳しいのだ)のだけど、一応褒め称えた。御褒美にカッチョイイお財布を買ってあげて、無理無理捜した非常にお堅そうなティールームで、ケーキとフレッシュジュースでお祝してあげた。経験上、こうゆうのが結構良い想い出になるのだ。特に緊張するでもなく、ズズズと吸っていた。まぁ、いいや。

一度子どもを家へ送ってから秋葉原へ。『突然段ボール30周年ライブ』。
それが、グッタリ疲れてしまって電車で寝てしまい、3つも駅を乗り越してしまった。やっとグッドマンに辿り着いたら、1番目のグンジョーガクレヨンがちょうど終ったところだった。ゲッ。組ちゃん見たかった・・・・。突段のに行くと、いつも知合いにたくさん会うのでインターバルの間はほとんど会場の外で話していることになる。きのうもマッキー、山口くん、石戸シャチョやコケシドールメンバーとヘビ女(本当にヘビ女なのだ)、突段ニューアルバムのライナーを書いたらしい湯浅さん(また歳のことを言うのでマッキーが御注進してくれたのだけど、それに対しての湯浅氏の弁明、「だって、同世代で今もバンドやってる人がいるのが嬉しいんだもん」。ああ、それはわかるような気がするわ、と思い、許すことにした)、栄一さんの家族(クリちゃん立派な大人だ)、恒松さん、もちろんイヅミちゃん。サボテンの新ドラマーの涼子ちゃんも来てた。グンジョーのメンバーや突段ダンサーズ(おにんこ!ちゃんたち)、ほかにもいつも突段で会う人たち多数。どの人ともおかしな話しをしてしまい、幕間の時間が楽しいのでした。なんか蔦木栄一さんは『この世に(い)ない』んだけど、栄一さんを中心にした同窓会みたいな様相がいつもあるんだなぁ。だからといってだ〜れも栄一さんの話しをするわけではなくて、今やってることとかを話すのが良い。みんな止まってないのが良いですねー。みんな生きていて、これからの夢があって、それを楽しく語ってて気分が良いではないの。
『みんながんばって!応援してます。わたしもがんばる。』

パニックスマイルはワイルドであって洗練されてると思う。ドラムの石橋さんの女声が入るのがわたしは好きです。見ないで聞いてるとなんだか日本のバンドじゃない感じがする。大文字はなんだか大御所なんで、ただただ『ヘヘェ〜』となっておりました。セザンヌのようでした。あんまり真面目にホッピーさんを見たことがなかったので、前の方でマジマジと見てしまいました。シンセサイザーは最近になって自分でもやってみたいな、と思うようになった。しかし、アレはキリなく欲しいものが出てきそうで怖いな。ナスノさんは終ってから挨拶をした。やっぱ気さくで良い人だった。ドラムをやってる上の息子に吉田達也さんを見せたかったのだけど、きのうはギリギリのところでライブハウスの終る時間が遅いのが嫌だという理由(それと不良がたくさん来ると思って)で一緒に行くのを断られた。残念。母のことも不良だと思ってるのかしら??
突段も久しぶりだったなあ。途中俊ちゃんのギターの音が出なくなった時(次の曲では復活しました)、ア、と思ったとですね。聞き馴れてるギター音が聞こえなくなると、やっぱりアレ?と思うものなのね。大袈裟に言うと、30年間わたしが聞いていた、突段の音を作ってきた音が聞こえない瞬間というのを聞いたことになる。ちょっと驚くものだ。いつかそうゆう時が来るかもしれないし、来ないかもしれない。でも、そんなことは関係なく時はたつ。演る人の時もたち、聞く人も時もたつ。やっぱり最後はこれしかないのかな、
『みんながんばって!応援してます。わたしもがんばる。』

後ろ向きな人が誰もいなくって、楽しかった。

大分いろんなことが終ってきたので、きょうはちょっとワインとか・・・。ライブを見るとギター弾きたくなる。ああ、も〜〜ォ、最近全然まともにやれてないジャン!駄目ジャン。
あしたから復活しよっと。

そういえば、島根の『草花舎』での個展がきのうから正式に始まりました。きょうはオーナーの澄川さんから嬉しいお知らせがあった。それは『絡みつくカタチ』シリーズの、大きな「くらげリボン」の絵が売れたことで、ただ売れたことだけが嬉しいのじゃなくて、澄川さんが『この絵』が売れたことをとても喜んでくれていたことが嬉しかった。この絵が好きなんですよ、わたし。自分の絵とはいえ、こうゆう差というのは結構あるもので、この絵を買ってくれる人がいたらどんなに嬉しいだろう、と製作しながら思っていたから・・・。
草花舎での個展はまだまだやってます。やってる。


木版画作品『かたつむり』。
my lovely sonの作品。今一番気に入っている。

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◆2007年6月22日(fri) ナポリタ〜ン


ナポリタン・スパゲッティ。

1日きょうもパソコンの前にいた。

昼ご飯は何にしようか。最近アンガールズの山根が「ナポリタン・スパゲッティ」が好きだ、とテレビで言っていたことから、何故かマツキヨがナポリタンブームになっている。しょっちゅう作ってるらしい(「らしい」というのは、夜中にどうやら作っているらしく、朝起きると、流しにケチャップ色のお皿があるからなのだ)。その時の番組では、横浜のグランドホテルのシェフが、GHQが置いて行った大量のパスタとケチャップの利用法を考えて作った、と紹介していた。

あまりにもしつこく食べているようだったので、ついにわたしも食べたくなってしまい、きょうは自分で作ることにした。たまねぎ、ピーマン、に加え、ベーコン、エリンギがあったので具沢山だ。さらに、しおれかけのプチトマトが数個あったので、ラッキーだった。料理に使うトマトは、プチトマトが一番甘くて良いのだ。もちろんしおれた皮は剥く。

「ナポリタン」は喫茶店のうどんのようなパスタの印象だけで、ゲッソリするんだけど、たまに、とても食べたくなる。これも、給食によく出ていたからなんでしょうか。


ここで親バカをひとつ。小さい方の子どもがアメリカ大使館と都主催の「アースデイ」アートコンテストで入選した。都庁に飾られているらしいので、あしたはそれを見にいくのだ。上の子も絵は入選経験があり、マツキヨもいつも入選していたらしく、みんな揃って絵がうまいことになっている。しかーし・・・わたしは小学校の消防ポスター銀賞以外にそうゆうのはない。人生って得てしてこんなもんで、子どもの頃上手だからといって職業に繋がるとは限らない。
あしたはそのあと秋葉原グッドマンで突然段ボール30周年ライブというのに行く。グンジョーガクレヨン、大文字、パニック・スマイルが共演。濃い面子・・・なので、疲れそうだけど、ロック一色で久しぶりにギラギラと楽しそうだ。

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◆2007年6月21日(thu) 死んだり生きたりした

●6/19

詩人と赤いわたし。後ろ姿というのは見たことがないものだから、新鮮。詩人は姿勢が良いなあ。写真はデザイナー氏が撮る。

それにしても、何もかもが終らない。ネバーエンディング。そして、『NO TIME, NO IDEA,NO MONEY』よね〜、とタワレコの前を通るたびに『NO』のうしろに何かつけている。
NONONONONO・・・・・・・・
<写真日記>
19日火曜日、工房に行き、刷り増しをする。できるだけいろいろ刷っておこうと決めたのだ。と、ヘリや救急車やパトカーが騒々しい。
工房は渋谷とは目と鼻の先で、スパのガス爆発での騒ぎだった。「なんだろうねえ、テロでも起きたのかも」と工房内はワサワサしておりました。 こんなに近くにいても、頼るのはラジオだけ。でもラジオでもすぐには事故のニュースは入らなかった。渋谷から歩いて来た友人にやっと「爆発があったらしい」と聞けた。ラジオやテレビや新聞がなかったら、近くで何がおきているのかもわからない世の中っていうのはイヤなもんだなぁとつくづく思った。近所付き合いがあまりないとねえ。吟遊詩人みたいのが、街角でニュースを歌う、というのが見てみたい。ちゃんとした情報じゃないんだけど、なんとなくわかる程度。
この時点では事故なのかテロなのかわからなかったので、次の打ち合わせへは早めに出る。電車が止まってるかと思ったから。無事に飯田橋へ。とある雑誌の打ち合わせに詩人とデザイナーと3人で出版社へ。冒険的な仕事になる・・・ハズなので、楽しい。詩人は夢ノートをつけている。わたしも良く夢は見るけれど、毎日ということはない。昔はもっと見ていた。その時は、大きめの手帳を使っていて、半分は夢日記にしていた。文章というよりも画像をそのまま描いていた。夢のアングルはおもしろい。ありえない場所からのカメラワークというのが多い。夢と現実は繋がっている、という言葉を思い返しつつ、最近見た予知夢というべき悪夢のことを考えてちょっと恐ろしかった。
その後デザイナー長島氏と二人で青山の喫茶店『G』へ行く。あまり教えたくないので名前は臥せる。わたしの絵も飾っていただいたことがありますが、今は建物のCG写真展が壁を使って展開中。良かった、コレ。と思ったら作者のかたが来られたのでちょっと話した。鎌倉の建物なんぞについて。
わざわざここへ行ったのにはワケがある。ここのマスターと長島氏が似てるからで、二人が並んでるところを是非見たかったからなのだ。顔が激似というわけではなく、ゴルチエのピタピタ服といい、音楽や文章や絵に対するこだわり具合とか、なにより、『鉄骨』好きだというところが相通じるものを感じるわけで、鉄をガンガン叩く音が好きなマスターと、サイトのトップが、まさに鉄骨をガンガン叩くデザインになっている長島さんと、どうもかぶってしかたがない。
で、お互いに顔を見て照れくさそうだったので、おかしかった。この日はお客さんが多くて、あまり話せなかったので残念。そのかわり長島さんと二人で相当馬鹿な話しをした。ヒッピー村の外人の話しが一番おもしろかった。その後も罵詈雑言飛び交い、失礼しました。ああ、おもしろかった。
帰宅してやっとニュースを見た。渋谷の爆発現場は、数日前打ち合わせした場所のそばで、その時『松濤』って文字はむずかしい、なんて話していた場所なのでした。ライブハウス「0-nest」のそばだし、堀内先生が個展をされてる画廊もそばだし、お世話になてるペットグッズショップの本社もここ。馴染み深い場所なので、怖いと思った。

●6/20

『HOLY GRAIL ALE』。ノース・ヨークシャーのブリュワリー「Black Sheep」で作られてます。飲み易くておいしかったです。2杯目は後ろにあるベルギーのものを。これもベルギーらしいコクがあっておいしかった。フルーティな感じ。で、3杯目もありまして・・・ここで力尽きた。

<写真日記>
相変わらずパソコン仕事が終らない。もういい加減嫌になった。

20日水曜日、工房に行き、刷り増しをしようと思ったら、それに使う特殊な紙を忘れてきていてショックだった。無駄な時間を作ってしまった。気を取り直して違う版を刷る。
仕事で頭から湯気が出そうだったので、1日休むことにしていた。ちょうどいい具合に石井さんの本の仕事の打ち上げをしよう、という話しが出ていたので、わたしが関わった2册の本のデザインをやってくれたタケちゃんと、タンバラー陽子も誘って渋谷の英国パブ『ホブゴブリン』へ。先日行ったばかりだけど、いいの。ここでハーフパイント軽く飲んでから、明治通りにあるパブ『Belgo』に向かう。実は前からわたしはココに行きたかったのだ。でも、場所がよくわからなくて行けないままだったのを、先日のイベントに来ていたギネス好きの方に教えていただいた。
中は穴蔵という感じで、とてもいい雰囲気ですが、ホブゴブリンは我々以外外国人だったのにくらべ、こちらはサラリーマン天国でした。ベルギービールが主流らしいお店ですが、大きな冷蔵庫に英国のものもたくさんおかれていて、自分でラベルと説明を見て取り出す方式です。とても楽しいです。ラベル見るだけでも。まずは、わたしが目指すところのモンティ・パイソン『HOLY GRAIL』を。ほかのみなさんはベルギーのドラフトやギネスを。食べ物は最近高騰中のタラ・・・フィッシュ&チップスとか、牡蠣のソーセージ、チーズ、サラダ、オリーブを。石井さんは途中で別件打ち合わせに去っていきまして、その後残った3人で物凄く盛り上がりまして、前日につづき全員語りまくる。次から次へと(ほかの2名が物凄くお酒に強い)飲んではカウンターへ注文(パブの基本はキャシュ・オン・デリバリー)に行くのでした。気がつくとうたた寝してました。で、もう12時になってまして、ビックリしてしまった。
女3人というのは楽しいものなのよ。

帰宅したら、もうなにもできない状態となり、ただただ寝る。

●6/21

『伊藤百貨店』からの発掘品。小振りの湯のみ。

こちらはおちゃわん。ほどよい大きさ。薄いのが華奢で良いです。

<写真日記>
そいでもって、今朝はグラングランになってまして。でも、何故か早く目は覚める。シャワーしてもサッパリしない。一応子どもの朝ごはんの準備はしたが、そのあとはドンヨリしてしまい、やっと立ち上がってチィちゃんの散歩に出るが、チィちゃんにも気がぬけている様子が見透かされているようで、いつもの半分も歩いてないのに、『やる気ないなら、もういいわよっ』といった空気がたちこめ、サッサと家の方角へひっぱっていくのでした。
もう、暑いしね。

それから倉庫へドンヨリしたまま車で行く。うーん、気持ち悪い。二日酔いのうえに、車酔いのW-パ〜ンチだ。こうゆうのは久しぶりだなぁ。必要な額を数枚出して、ギャラリー・バザレから戻ってきた立体などをしまう。
帰宅後本格的に寝る。
昨晩、一体どのくらいエールを飲んだのかなあ。計算もできない。度数の高いものは飲まないようにしてたんだけど・・・。疲れてるから回ったのかなあ。タケちゃんなどは度数11%のを飲んでた。お薦めのもので、甘い。ちょっと味見したけど、ワインのようだった。数人で行くと、いろんな味を楽しめて良いわ。
お昼ころから4時ころまで死んでいた。が、その後俄然復活を遂げる。

バザレからの箱には、前述『伊藤百貨店』から発掘されたブルー・ウィローのおちゃわんと湯のみも入っていました。おちゃわんは200円、とシールが貼られてました。当時の値段です。結構きれいな絵柄で、本当に嬉しい。どうもありがとー。大事にします。
さっそくきょうはこのおちゃわんでご飯をいただきましたヨ。
この絵柄を通してわたしはたくさんの楽しい出会いをしておりまして、感慨深いです。

ガンガン焼肉なんか食べまして、野獣復活すべし。

あしたも働くのだ。

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◆2007年6月18日(mon) 『パティ』『ジョニ』『リッキー』


女はやっぱり髪は長い方が良いでしょうか。漫画家高橋瑠美子さんは、断固長くなければいけない!と豪語されてましたね。上から「リッキー」「パティ」「ジョニ」。みんな良いです。




突然すみません。豆腐シリーズ。なんでこんな豆腐ばかり流行ってるのサ。『カリスマ豆腐UFO』。『波乗りジョニー』よりもサラッとしてて好み。スプーンで食べる。98円だった。

仕事がたまっていて、やってもやっても終らない。きのうもきょうもずっと籠っている。ほとんどがパソコンでのデザイン仕事で、特に得意というわけでもないので疲れる。ここ数日は、その合間をぬって工房へ行って数枚刷ってみたり、額装のために額屋に行ったり、子どもと食事に行ったりなんぞしている。個展が始まる時と個展が終る時はなんやかんやと事務的な仕事もあって忙しい。どんどん新作を作ってしまうので、整理が追い付かない。版画家としてはキチンと刷り増しをしなくちゃいけないのだけど、いつも数枚やって終る。版画やってる人間が言うことじゃないけど、同じことばかりしているのは飽きる。

とはいえ、ずっとパソコンの前で仕事をするよりは、同じ版を刷ってる方がまだショウに合っていると思う。パソコンといっても、フォトショップとイラストレーターがほとんどで、朽ち果てそうなiBookをいまだに使用しているので、画像はメモリも使うし、モニターは小さいしで疲れる。こんな時は心静かにヘッドフォンで女性ヴォーカルをBGMにすることが多い。

きょうは金髪女三人を聞いた。仕事中は、盤を取り替えるのも面倒なので同じものをずっとリピートすることが多い。きょうのリピートクィ〜ンはパティ・スミスの『twelve』だった。全曲カヴァーで、どれもカッコ良い。ジミヘンに始まってロック。アコーディオンや弦などしか使わない曲というのも数曲あるのだけど、それも見事にロックになっているのは歌い方の問題なのか・・・・しかし、昔よりもかわいいわ〜〜。金髪と書いたけど、昔は黒かった。外国人の髪の色は本当のところわからないので、パティさんが元々どんな色だったのかもわからないけど、黒い印象だった。で、このスリーヴの写真のファッションもポーズもとてもかわいらしい少女のよう。中の裏にある写真ではブーツが写ってるんだけど、これまたカッコいい黒いブーツで、青いブーケも危うく美しく、やっぱりこの人はカッコいいわ。昔パティ・スミスとテレヴィジョンはセットで聞くことが多かったので、ゲストミュージシャンにトム・ヴァーライン(レインと書いてあるけど)が入っていたので、「あ、やっぱ仲間」と思った。フジロックの写真はちょっと怖かった印象だけど、いや、本当にかわいらしい感じで、というかいつもわたし好みのファッションセンスなのでした。声もカタルシス感じなくて好き。貫禄たっぷりだけど。

次の金髪は
ジョニ・ミッチェルだけど、きょうのはトリヴュートで、ビヨークとかコステロとかカエターノ・ヴェローソなんかも入ってる。懐かしやジェイムス・テイラーとか。そういえばキャロル・キングが来日するそうで、これもまた金髪のお姉さんの中でたくさん聞いた人だった。時々聞きたくなる。
で、これはリピートは2回にとどまる。やっぱりいろんな人が入っていると、気持ちが散漫になってしまって仕事ができないなぁ。あ、プリンスは魅力的なの。好きなもんで。でも、やっぱりいいなぁと思うのは、コステロとジェイムス・テイラーなのでした。心地よい声とでもいうのか、多分何を歌っても気持ち良いと思う。カタルシス声の男は好きですねえ・・・でも、カタルシス声の女は好きになれない、というのは、男女で違うのかもしれない。

三枚目の金髪の人は
リッキー・リー・ジョーンズで、この人はきれいで暗くて明るくて好きです。衝撃のデビュー作。いつ聞いても『恋するチャック』はいいなあ。これは10回リピートして聞けます。

というわけで、女性ヴォーカルばかり聞いていい感じでしたが、仕事はやっぱり半分も進まず。でも、ちょっといいことがあったので、また帽子を買ってしまった。



◆2007年6月16日(sat) 『伊藤百貨店』『牧野書店』『草花舎』『FALL』


こちらは田舎の百貨店ではなくて、島根のギャラリー『草花舎』。きれいな庭です。建物の壁板はピンクです。

ギャラリーの壁というよりは、お部屋の壁という感じですね。昔からあるみたいに、わたしの絵がシックリ収まっていて嬉しいです。

温かい雰囲気で、ゆっくり見られそう。

そして何故かチェロのトム・コラさんのサインがあるのでした。
これもちょっと嬉しい。

相変わらず綱渡りな日々が続き、金縛りに二日連続で襲われていたのだった。「あ、来た」と思ったら呼吸が困難になり、口を開けて頑張り目をカッと開いて頑張ってみたが目の前が暗くなってきて「あ、死ぬ」と思った。が、それはただの眠りにつく前の断末魔の状態だったようで、そのあとはグッスリ眠った。
疲れてはいるし、なかなか進まないこともあるのだけど、全体的には綱渡りとはいえ楽しいことが多い。

広島でお世話になったギャラリーバザレの伊藤さんが、お知り合いの島根のギャラリーを紹介してくださって、現在わたしの版画の多くは益田市の『草花舎』という素敵なギャラリー&カフェに巡回中です。伊藤さんが版画を運んでくれたり写真を撮って来てくれたりで、まだまだお世話になってます。バザレでは今とてもおもしろいイベントをしています。伊藤さんの実家の
『伊藤百貨店』が閉店することになり、そのお店の商品が並ぶ『さよなら田舎の百貨店』というバザーなんです。これがとても風情があって良い企画なのです。
で、感謝をこめてご紹介しますね。http://www3.ocn.ne.jp/%7Ebazarez/notice.htmlこのページからいくつかの商品の写真が見られるのですが、昭和の香りがして懐かしいんですねえ。たとえば、吉永小百合のうちわとか、ねずみとり機とか、マブチモーターとか、いろいろと。当時のはやりのキャラクターものも良いですが、やはりそれよりも昭和の生活が匂い出されるような生活雑貨がおもしろいですね。

『田舎の百貨店』というのは、万屋(よろずや)のようなものだと思います。とにかくここに行けばなんでも揃う、あるいは、ここしか買う場所がない、といったもので、多分、町の中心にあったのだと思います。
こうゆう店はおもしろいです。
前に何度か書いたこともあるのですが、わたしの父の実家はある時期、 小さな温泉町の中心にあった
「牧野書店」でした。 町唯一の本屋で新聞配達屋で文房具屋で化粧品屋でした。わたしが小さい時の話しです。いろんなものがあったので 泊まりがけで行くと楽しくて楽しくて仕方がなかった。
しかも、中二階には元マニアック楽器&骨董質屋だったなごりで、琵琶やヴァイオリンや尺八や古い置き時計や焼き物、漆器などがあって、これまた宝探しのようでおもしろく、子ども心にも、わたしは良いものをたくさん見ているなあ、と幸せな気分になっていたものでした。

でも、こんな風におもしろい、と感じる子もいれば、なんの感慨もなく接する子もいるわけで、これが大人になってくると、如実に生活環境や生活観の幅に現れてくる。

『バザレ』もとてもセンスの良いギャラリーだと思うのですが、もうひとつ思い出されるのが昨年個展とライブをさせていただいた、西荻窪の雑貨屋『FALL』です。会期中通って、若き店主の三品さんと毎日しゃべっていたのですが、このお店の楚々としたセンスの良さは、やはり三品さんの実家が四国の和物の雑貨屋さんだ、と聞いて、きっとたくさんの良いものを毎日見て過ごしていたのだろう、と頷くものがあったのでした。古い良いテイストのものと、若々しいけれど品のあるものが多い。伊藤さんもそうだけれど、三品さんも実は真面目な『もの書き』で、店をしながら、変な音楽を聞きながら、パソコンに向かっている。そんなところもちょっと似ていておもしろい。実際、容姿も似ているのよね・・・不思議と。店をしていて、人に興味のない人はいないと思う。そういった背景がきっと文章も豊かにするだろう・・・と思ったりする。

『草花舎』も写真で見る限り、ヨーロッパと独自の日本的センスの良さがあいまっていて、こうゆうのはやはり、子どもの頃から培われてきたものがあってのことだろう、とわたしは思っているのですねえ。子どもの頃から良いもの(だけじゃなくおかしなものとかも)を見たり聞いたりするのが大事だというのは、やはり、こうゆうところに現れるのだろうと思う。

もうひとつ、きょうは素敵な家の写真をいただいたのですが、きょうのお話と通じるものがあるようなおウチの写真だったのでお話します。
この写真は、先日わたしの絵を買ってくださったかたが、フックを買ってきて玄関に飾った、ということで、その様子を送ってくださったのです。たまに、こうやってわたしの絵と部屋の様子の写真を送ってくださるかたがいて、わたしはとてもそれが嬉しい。そのおウチはシックなおウチでした。ブルーウィローのコレクションを多数お持ちのかたで、柳模様の椅子の絵を飾ってくださった。わたしの家に飾るよりも10倍シックリきていて、本当に収まるところに収まっていたために、感心すらしてしまったのでした。その人の背景が見える壁という感じで、そこに選ばれていったのか・・わたしの絵が・・と思うと、誇らしい気にさえなるでしょ?

こんな風に『物』というのは場所によって、背負った背景が投影され、シックリいったり、溶け込んだり、無理をしているように見えたり、ごう慢に見えたり、落ち着かなかったりする。雑貨ブームといっても様々で、キッチュなものが好きな人もいれば、ゴシック風なものやらモダンなものやらいろいろ。多分わたしは、長い年月培われた品の良いトラディショナルなもの、がまず一番好きなのだろうと思う。そうゆうものというのは、実はとても柔軟であって、いきなり破壊的な様相を受け入れたりする。こうやって、本当のトラディショナルというのは、死んだような古くささはなくて、生きたものとなっていくのだろうと思う。

草花舎の個展は本当は23日からなんです。でも、中はカフェもやってるし、もう見られるようです。お近くのかたはどうぞ見にいってくださいね。

●お知らせ●
6月23日から7月18日
『松本里美銅版画展』
島根県益田市の『草花舎』というギャラリー&カフェです。


◆2007年6月14日(thu) 温故知新『女三人サボテン』


原点回帰なので、古いギターを使う。
歌の曲は2曲のみ。

森末涼子ちゃん。いろんな楽器(お道具)使い。

こんな感じ。

きのうのライブは、お客さんがギュウギュウになっていたのに加え、久しぶりのバンド演奏だったので、とてもワシ嬉しかったです。みなさん本当にどうもありがとうございました。ギリシャ足のドラマー森末涼子ちゃんファンがドッと来ていたのですが、『原点回帰女三人サボテン』は、バンドを始めた当初の、練り上げた上でのスカスカ加減と崩れよう加減が思い出されて、それぞれの音を聞きながら、緊張しつつも楽しんで演奏できました。

リハ前に、円盤の田口さんとデビュー当時の温故知新話しなどたまたましていたので、さらに。でも、明らかに昔とは違っていて、なんというか、ただ練習していたことをやってるというのではなくなっていて、演奏しながら、それぞれ臨機応変に対応できていたり、音を聞けていたり、していたと思う。長いことやっているので、少しはそうゆうとこは成長しているのだろうと思う。

涼子ちゃんは足に鈴をつけていたり、スネアのほかにボンゴだとかなんだか民族楽器やらいろんなものを使っていたようだけど、わたしはいつも前にいるので見えません。
1曲目はイヅミちゃんがルー・ハリスンの美しい曲「ワルツ」をピアノで弾きました。わたしはコントラバスの弓を使って即興しました。アンプが、前のかたがディストーションをかけていたようで、わからずにそのまま始めてしまったため、妙にリハよりも野太くノイジーになってしまったのようで、悲しく悲しく、と思っていたからちょっと残念だった。でも、これ好きなので、またやりたいと思います。
サティの曲は、涼子ちゃんのおかげでサボテンらしい良さが浮き上がってきたように思えて、よかった。わたしもイヅミちゃんも長年コレやっているけれど、いまだに研究中だし、一生やってんだろうなあ・・・、とにかくおもしろいんで、いいんだけど。
歌の曲は2曲。

終ってから、いろんな人から好意的な感想でもって声をかけてもらったので、これまたとても嬉しかったです。やはり良い演奏をすれば求めなくても感想は得られるものなのだなあ。絵の場合は、音楽よりも感想は遠回しなことが多いから、たまにため息が出る。
中には25年前、男性誌でライターをされていて、当時のギャルバン特集でサボテンをスタジオで取材してインタビューしたというかたもいて、ビックリしてしまった。なんとなく覚えているのだ、その時のこと。男性誌にはよく載っていたけど、見た目もやってることもまったくギャルじゃなかったから、内心「悪いなぁ・・・」といつも思っていた。

島根出身のかたもいて、島根の個展会場の話しなどをした。
打ち上げはいつも来てくれる千駄木くんやもりえZに加え、涼子ちゃんの友だちたくさん(全員男)で楽しかったわっ。ギャルバンと勘違いしちゃいそうでしたっ。

きのうの円盤でのライブは、わたし個人としては昨年の6月のソロライブ以来で、まるまる1年もたっていました。半年ぶりくらいかと思ってたのに、本当に月日のたつのが早いきょうこの頃です。サボテンとしてはさらに遡る事2ヶ月、昨年の4月以来。久しぶりとはいえ、『円盤』はいつも温かい雰囲気で迎えてくれるので、「ただいま」と言いたいくらいです。

円盤にあずけていたものの精算をしてもらったら、なんとたくさん売れてまして、とても嬉しかったです。何が売れていたかというと、「8mmアニメーションDVD」とか一箱預けていた古本です。本はほとんど売れてた。これは円盤のお客のことを考えてチョイスしたので当然といえば当然なんだけど、カミュ、唐十郎、亡くなったばかりのカート・ヴォネガットjr.、山下洋輔、武満徹、アップダイク、金坂健二等。ほらね、円盤に来る若い子が買いそうでしょ。また一箱送ることにした。ここで買ってもらった方がなんとなく町の古本屋で売れていくよりも顔が想像できていいかもしれないなあ。お買い上げありがとうございました!田口さんは、たしかできた時に1枚差し上げたハズなのに「8mmアニメ+P-DVD」を買ってくれていた。なんていい人だ!
また、魚でも卸しましょうか?あ、そうだ、「慣れればおいしいくさやの干物」があるんだけど・・・・田口さんCDの棚にまた入れてくれないかしら・・・まさかね。


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6月23日から7月18日
『松本里美銅版画展』
島根県益田市の『草花舎』というギャラリー&カフェです。


◆2007年6月13日(wed) 原点回帰『女三人サボテン』

SABOTEN??????!!!!!!LIVELIVELIVELIVELI



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6月13日wed

高円寺『円盤』


19:00-/Charge ¥1000



「日々の音楽〜残りの装置〜」


穂高亜希子
前野健太とDAVID BOWIE達
サボテン
スズキジュンゾ


円盤
http://www.enban.org/
〒166-0003 東京都杉並区高円寺南3-59-11 五麟館ビル201 Tel/Fax : 03-5306-2937
Mail : info@enban.org

ご無沙汰です。サボテンのライブです。

今回のライブは、サボテンの原点に戻り、女三人で演奏いたします。
ギター、ヴォーカル、悲しい弓:松本里美
忙しいベース、ピアノ:ミヤカワイヅミ

パーカッションwith ギリシャ足:森末涼子
で、お送りします。



メニューは:
ルー・ハリスン「ワルツ」
サティ
そして、祈らずにはいられない危うい曲・・・などです。

では、今宵円盤でお待ちしております。

サボテンは3番目です。




◆2007年6月10日(sun) 原点回帰『女三人サボテン』

水曜日は高円寺『円盤』でサボテンのライブがあります。ほかにもいろいろ出ます。
で、今回原点に戻りまして、女三人セットでお送りしようと、かように思っておる次第です。
メンバーは、ギター&ヴォーカル、そして『悲しい弓』の松本里美、『忙しいベース』&ピアノのミヤカワイヅミ、新しいドラマー、というかパーカッションは、足がギリシャ人、森末涼子です。彼女は普段は「ウーハイ」というバンドのドラマーです。

おもしろいです。来てね。

きのう三人で練習しまして・・・祈るような曲などやりまして・・・・祈りが通じてうまくいくといいんですけどね。
練習が終ったあとは楽しいお食事タイムで、グンジョーガクレヨンのドラマー、サボテンのドラマーの時もある宮川篤志氏も加わり、いつも大笑いの宴会状態。涼子ちゃんの足がきれいなギリシャ型なのでうらやましかった。ここでは言いませんが、とてもおもしろいのよ・・・わたしたち。でも、笑いすぎちゃってサ、そのあと声が出なくなるんだよね。だから、本番の日はできるだけおしゃべりしないようにしなくちゃならない。コレ、わたしの場合、相当大事。ビールもあんまり飲んでると声でないような気がする。

といいながら、この日は昼間も新宿で打ち合わせと言いながらアイリッシュバーに行ってしまい、ギネス飲む。駄目じゃん・・・。


夕飯に食べたお豆腐。ジョニーはねっとりしてた。冷や奴にしたけど、サッパリしないなあ〜。
ギネスマーマイトの裏ラベル。

きょうのお天気は一体全体どうしたことだ。土砂降りかと思えば、爽やかに晴れる。一応雨が異常な状態じゃなくなったあたりで銀座へ。伊東屋さんへ。なにかとここには用事があるのだ。ミニギャラリーのある8階に行ったら、昨年わたしの個展のあとに展示をされていたヴィクトリア調の本ばかり集めている方の展示即売が。この方スススとそばに寄って来て、「あなたにだけ教えましょう」と言わんばかりのウィスパーヴォイスを発する。つい、「では、見せていただこうかしら」、ということになってしまう。でも、きょうはがんばって逃れた。その後雨もあがってブラブラと「歩行者天国(たまに地獄)」の銀座通りを歩き、そこから原宿の工房へ。ドドッと刷って1時間半。帰路。きょうは日曜日ですからねえ、途中子どもと待ち合わせして夏のサンダルなどショッピング。

そろそろ暑くなってきて、ビールがおいしい季節となりました。

そうだ、そうだ、3日のイベントの写真を少しいただいたので、追加しました。また見てみてね。
http://www.satomin.jp/info/exhib/heaven-event.html

マーマイトの会社の自虐ネタはいかにもモンティ・パイソンの国という感じ。
『SOME CALL IT MADNESS. OTHERS SAY IT'S GENIUS.』

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6月13日(水)
サボテンのライブがあります。

高円寺『円盤』 19:00-/Charge ¥1000
「日々の音楽〜残りの装置〜」
穂高亜希子
前野健太とDAVID BOWIE達
サボテン
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6月23日から7月18日
『松本里美銅版画展』
島根県益田市の『草花舎』というギャラリー&カフェです。


◆2007年6月8日(fri) タイム・スリッパー

きょうはなんて気持ちの良い日だったのでしょう。

わが町は東京の海の方。モース博士が貝塚を発見したところでございます。海苔屋さんがあったり釣り具屋さんがあったり。旧東海道よりは奥ではありますが、下町なんでゲス。でも、線路のむこう側は高級住宅地で、昔は文士、画家などたくさん住んでおったのでした。駅がきれいになった20年前くらいから、ちょっと都会の風が吹いてきて、エロエロ映画館がなくなり、代わりにシネコンができた。大きなオフィスビルが建ち、国道沿いには高層マンションがズラッと並んだ。あれよあれよと都会になってアチャァと思っていたけれど、最近になって、ちょっと落ち着き、ポツンポツンと良いお店ができてきた。場所も駅前ではなく、ちょっとはずれたあたりにできてきた。昔からある老舗うなぎ屋や喫茶店やR&B酒場、神社や市場のそばにあるスナックが並ぶ横丁など猥雑な部分も残っているのがこの町の良いところだ。その中にオヤ?という店ができている。オープンテラスのあるイタリアンレストランの横で、おばあちゃんが柴犬に残りご飯をあげていたりする。そんな風景を朝のチイちゃんの散歩の範囲を広げた途端、たくさん発見する毎日。わが町がおもしろい、と思えるようになってきた。自分の住む町がおもしろいと感じるのは素敵なことだ。わたしはこのまま、トロトロとこの町にいて、居心地の良い喫茶店が見つかったら、ずっとそこに通って、これから何十年かずっと見ていてもいいな、と思った。

神社の隣に白いきれいなギャラリーも最近できた。
覗くと、近所のお店のお嬢さんの作品があった。同じ地元の版画友だちの作品も発見!こうゆう出会いは楽しい。

朝の犬の散歩はいよいよ楽しくなり、範囲も広がっている。公園もあちこち網羅している。きょうは線路沿いの桜のきれいなところ、あしたはオバチャンたちがゲートボールをしている三角公園、ちょっと見ておきたい資料があるから、きれいなベンチとテーブルのある池のある公園にしよう、小さな花壇がそろそろ公園緑地課の手できれいになってそうだから、きょうはそこに行こう、ちょっと暑くなってきたから、チィちゃんが休める木陰がつづく公園にしよう、など、公園ア・ラ・カルト。公園ソムリエ。
この朝の散歩時が一番閃きを感じるので、とっても貴重な時間となっているのでした。今朝はとあるマンションの管理人と話した。猫を散歩に連れていくというので、ホホウ、それはリードをつけるのかつけないのか?と聞いてみる。つけなくてもついてくるというのでホホウ、とまた感心。
こうなるともう、往年の植草甚一みたいになっちゃうねえ。犬がいて荷物になるからふろしきに本がいっぱい、なんてことにはならないけど、いろんなことを思いつくので、頭の中の花柄のふろしきはいっぱいになっていくのだ。家に帰り着いた時、ササッとそのふろしき包みを広げて、お茶をしながらフムフム、と整理するのが楽しい。朝はたいていこんなことで終る。


手前が時任王子。連れてってくれてアリガトー。うしろは朝子ちゃん。楽しかったね。

きょうは午後その神社の横のギャラリーにシルクスクリーン作家の時任亜矢子さんの作品を見に行った。地元なのだ。同じ路線の朝子ちゃんも呼んでブラブラとひまわりの花束を持って散歩しながらいく。しばし話をしたあと、時任さんが
「ビーチに行こう」
という。ビールの缶を買ってタクシーに乗ってササッと東京湾の方へ。良いお天気だ。

湾へつながる河口に人工の白いサンゴの入った砂のビーチができていた。運河のむこうは工場で、ゆりかもめが飛び、子どもが遊んでいた。わたしたちはベンチに座ってゆったりした景色を眺めながら談笑するのでした。風が吹いて、いい気持ち。店の音も音楽も聴こえなくて、いい感じ。工場の鉄骨叩く音くらいなのが、いい感じ。

爽やかなひとときを過ごし、またギャラリーへ戻ったのでした。
訪ねていったら、いきなり「ビーチに行こうか」といってタクシーを拾い、着いたら、え、こんなところにこんな素敵なところがあったなんて!って・・・・時任さん、カッコ良すぎ。見た目がカッコいいので時任王子と呼ばれていますが、まさに今流行りの『王子』。こんなスマートなことする男の人、滅多にいない。いや、女ですよ、女。なんですけどね。

ちょっとレトロなこのあたり、半日タイムスリップした感じ。


◆2007年6月7日(thu) 「慣れれば美味しいくさやの干物」by こまわり


ブランストンピクルスとギネス。
3日のイベントの写真をまとめましたので、ご覧になってください。コチラ
http://www.satomin.jp/info/exhib/heaven-event.html

カメラマンの卵の友人が撮ってくれた写真が上のです。石井さんにインタビュー中。そのほかの写真もやっとまとめましたのでご覧になってください。コチラ
http://www.satomin.jp/info/exhib/heaven-event.html

毎日いろいろと用事と仕事が重なっているため、今回はなかなかまとめるのに苦労しました。なんたって時間がまるで無い。それでも毎日工房へは出かけて行ってる。

イベントに来れなかった友人がマーマイトの味について聞くので一生懸命説明するのだけど、これほど未知の味はないのではないか??と思いました。で、わたしが思ったのは先日初めて食べた「ギネスマーマイト」というのは「しょっつる」みたいだなあ・・・というもので、魚の何か・・・・臭くはないけど、手についたらどうしようもないほど臭くなるのは何故なのかしらねえ。ナンプラーもわたしは好きだけど、手につくと臭くてたまらない。しかし、やっぱり魚の腐ったような匂いじゃない?

ところで、思い出したのは、数カ月前に近所の奥様にいただいた(もてあまして)「トビウオのくさや」です。くさやは昔一度だけ経験したことがあるけど、わたしは鼻が曲がりそうで卒倒しかけた。このトビウオも見た目はきれいだけど、怖くて、真空パックにしてずっと冷蔵庫の隅っこに横たわっていました。それを先日マツキヨが「そろそろ食べなきゃ」と言って封印を解いてしまったんですねえ・・・。焼いたらもう臭いのなんのって!!学校から帰ってきた子も「ウヘェ〜〜〜〜!」と気絶しかけた。わたしはその日ずっと家にいたので、できるだけ鼻で息をしないようにしてた。ずっと前、家でイカの燻製を作ったことがあるんだけど、家の中ではそうでもなくても、家の外にその匂いはプンプンと漂っていたので、多分今回も「くさや」の臭い匂いは漂ってたと思います。わたしは怖くて外にでられませんでした。もしかしたら誰かが「怪しい死臭がするぞ!あの家!」と言って通報されるかもしれないわ、どうしよう、と妄想してしまって、いてもたってもいられなかった。あれはほとんど生ゴミの臭いよねー。「ガキデカ」で『慣れればおいしいくさやの干物』という台詞をこまわり君は言ってたけど、食べてもやっぱり生ゴミだと思う。わたしは1センチで、もう歯磨きしてた。

でも、マーマイトは好きな人もいたんですよ、工房で。というわけで、説明したところで、こればっかりは口にしてみないとどうにもこうにもわからない、という結論。で、夏の大掃除のあとの打ち上げに持ってこよう!ということになりました。工房のみなさん!大掃除には絶対参加するように。楽しい打ち上げしましょう〜。身をほぐして、結局食べきれなかった「トビウオのくさや」も再度真空パックになっているので、これも持って行きます。工房の近隣から「異臭騒ぎ」が起きないことを祈る!以上。

さて、毎日少しづついろんなことが進展していくのですが、個展の方はきょう広島での作品が島根の『草花舎』というギャラリーに移動になりました。ここがとっても素敵な庭のあるギャラリーになっていて、写真を見てウットリしてしまいました。何故かトム・コラのサインが板の壁に直接書かれていました。87年と書いてある。いいなぁ。外の壁ピンクだし。英国風ガーデンだし。
どんな風に展示されるのかとても楽しみです。23日から。

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6月13日(水)
サボテンのライブがあります。

高円寺『円盤』 19:00-/Charge ¥1000
「日々の音楽〜残りの装置〜」
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前野健太とDAVID BOWIE達
サボテン
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6月23日から7月18日
『松本里美銅版画展』
島根県益田市の『草花舎』というギャラリー&カフェです。


◆2007年6月4日(mon) やっぱりHEAVYなマーマイト


本に日傘の模様が映ってきれいだった。


新発売!ギネスマーマイト(両側)と、チューブ式のスタンダードマーマイト。やっぱるパッケージが良いですねえ。

SO HEAVYな毎日が続いておりますが、終りはいつかはやってくるのであります。といっても、相変わらずの自転車操業なんだけど。

でも、きのうのイベントの終了と広島個展終了で、一応一区切りした感じでホッとしております。
朝からお弁当作って小学校の運動会に行きまして、そりゃあ大変なんですが、大変だ大変だと思っててもつまらないので、楽しく過ごすのでありました。きのうはカンカン照りでもなく、爽やかな風もふき、わたしは必要な時以外はシートに寝転び、日傘を差して本を読み、持参したコーヒーを飲む、という優雅な運動会。外は好きなので、とても良い気持ちで幸せだったのでした。
ここで力を使うと夜のイベントが堪えそうなので、できるだけ身体は休めておりました。本ですが、ランティエ叢書・・・なんですが、あれは趣味人にとっては大変楽しいラインナップだと思います。でも、そうゆう趣味人が読む本なのに、なんであんなにフリガナが懇切丁寧なんでしょうねえ・・・・物凄く嬉しい場合もあるけど、『呪文』とか『何軒』までついてる。どうゆう人がこうゆうの決めるんでしょうねえ。後ろの方に、『できるだけ読みやすくするために』つけた、と書いてあるのですが、ここまでたくさんフリガナをふられると、却って読みにくい。一体どうゆう人を対象にしてるんだろうか。とはいえ、文字が大きくて良い。
少し、早めに帰らせてもらって、汗をかいた顔を洗ってからギターと額を数点もって下北沢へでかける。

イベントの写真の整理はまだ全然できてないので、ボチボチやって、まとめてご覧いただけるようにするまでお待ちくださいませ。
上の写真は友人が撮ってくれたもの。こんな薄暗い雰囲気でやっておりました。椅子がゴージャスなものやらパイプ椅子やらいろいろでおもしろいパブです。わたしが座っている椅子は『低い椅子』で、ギターを弾くのに丁度よく、和んでしまいました。家で演奏しているみたいな感じでした。
だいたい35人くらいのお客さんだったと思いますが、ゆったりと知合いも知らない人同士もなんとなくお話ができる雰囲気で、やはり食べ物が中心のイベントは楽しいなあ、と思いました。食べ物を通して様々な話しに発展するんですねー。最初、著者の石井さんが気を遣ってお客さんを誘導していたのですが、主役なんで座ってもらおう、と急遽思いつき、椅子に座ってもらいわたしが質問して、石井さんが答える、というまるで「徹子の部屋」状態になりました(ってゆうかそうしてしまった)。おもしろい話しが引き出せたかなあ?多分みなさんが聞きたかったことは聞けたと思います。それからまた変な英国食べ物をみんなで試食して歓談。。で、7時から30分ライブ。7曲演奏して、そのあとまた歓談して8時にスッキリと終りました。終ったあとオーナーのマンチェスター人ポールさんもやってきて、「ブランストンピクルスは良いチョイスだ」などとしゃべくり、労を労ってくれました。わたしは労はなかったので、たくさんの食材や抽選プレゼントの買い物やサンドイッチを作って持ってきてくれた石井さんにお疲れさま!なのでございます。このために6キロオーバーで帰国してきたそうで、泣けますねえ。みなさん、堪能されましたか?わたしは前回食べられなかったものもあったのが悔しかったので、最初に全部試食しちゃった。

一番の目当ては新発売の「ギネス・マーマイト」でした。2005年以来、わたしはことあるごとにこのマーマイトの話しをしていました。2006年出版の『英国フード記』でもマーマイトは抜きん出ておかしく、英国に行った際にも巨大マーマイトを見たりして強烈な印象でした。その時の出版イベントの時にも、そのあとのわたしのライブ「ロッキントーキン」の時でもやはりマーマイトはダントツに主役でありました。食べたことのない味の代表みたいなものなので、どうしてもそうなってしまう。そんなこんなで、お客さんの中にはイベントにパーフェクトに来ている方などもいらっしゃり、どうも段々舌が馴れてきているみたいなんですねえ。これが本当に怖いというか不思議というか・・・かく言うわたしももうそんなに激しく「ゲェ〜〜〜ッ!」と言うほどもなくなってるんですねえ。こうやって舌というのは馴らされていくわけですよ。で、ギネス・マーマイトですが、しょっぱいばっかりのスタンダードタイプよりも苦味があり、味わいがあるような感想がソコココデ・・・。わたしも、これは「しょっつる???」と思ってしまったほどです。
しかし、ここで間違ってはいけない!馴れただけのことで、マズい、ということに変わりはないのだ。

そのほかのものについてなどは、またあした。

終ってから石井さんやデザイナーのタケちゃんほか数人と名古屋風の鳥料理屋で打ち上げ。「どて大根」というのも食べた。終ってホッとしたというのもあるんだけど、タケちゃんとずっと「どてる」「どてらしてもらう」とずっと「どて」語を使っていておかしかった。こうゆうくだらないことをしつこく言う体質というのはある人とまったく無い人というのがいて、わたしは数時間ずっと言ってられる。子どもと同じで、しつこく笑っていられる。二人以外はだれも「どて」ってくれなかったけど、一人いればそれで良いのだ、こうゆうのは。タケちゃんはいつもお手伝いに奔走してくれて、明るく良い人だ。きのうもいっぱい働いてくれてました。ありがとー!また「どて」ろうね。

そして、来てくださったみなさん、またきっとこんなことすると思うので、その時はしつこく来てね!どうもありがとー!


◆2007年6月2日(sat) SO HEAVYにつき


弓に使う松ヤニ。パッケージがかわいい。猫がヴィオラ・ダ・ガンバを弾いている。

SO HEAVY・・・・・・につき寝ます。

あした、6時からのイベント、みなさまお楽しみに!

この楽しそうなものを前にして、悪夢を見てしまった。ウ〜ム、最近良く夢を見る。きのうは誰かのコンサートに行く夢だった。アレ?どこかで聞いた曲だなあ、と思ったら、わたしの曲だった。それも歌詞がまったく同じだったので、青くなってしまった。な、なんでわたしの曲をこの人は演奏しているの!?しかも、この人はそれを自分の曲だと言いはるのだ。ウ、ウッソォ〜!?
もの凄く嫌な夢でした。自分の曲を勝手にやられるのって(やられるのは嬉しいような気がするけど、自分の曲と言い張ってやられるなんて)、もうどうなっちゃってるのか、頭の中がパニックになってしまって、こんなに嫌なことだとは・・と汗をかいて目が醒めてしまいました。SO HEAVY・・・

きょうは、サボテンの練習でした。きょうもキコキコと弓を使った。楽器に使用する機材は美しい。きょうは松ヤニのパッケージを惚れ惚れと眺め、帰りには、楽器屋でクリップ式のチューナーを購入した、とても小さくて便利。電車の中で物を落とすくらい爆睡。ガッツリ寝た。あまりにも忙しくて、あしたの準備はほとんどしてないし、何着ようかしら・・というのも何も考えてないのだわい。すべては明日。明日できることは今日するな・・とお経のように唱えながらもあしたの運動会のお弁当の下ごしらえを少々。明日できることは今日するなったって・・・明日6時起きで何ができるかって、お弁当しか作れないわよぉ。それと犬の散歩。ふぅ〜。例の赤いタコウィンナー「ぬめり」をたくさん作ることにした。ちょうど母からの月一の「詰まったパッケージ」が来ていて、オレンジやメロンなんかが入っていたので、デザートも豪華になってよかったわい。あとはいなり寿司を作る。その他手羽先をアーダコーダ甘辛くする。あとはな〜〜んか野菜。卵、だわい。

この運動会が15時に終る予定で、終ったと同時に帰宅。着替えてギターと荷物を持って下北沢よん。SO HEAVY・・・・。おそらく、リハ17時半。ギリギリだわよ。ああ、もう、早く終ってエールを!と、いつも終った時のことしか考えてないのだわい。自分が楽しむことしかハッキリ言って考えてないのよん。
あした来てくれるみなさん、お楽しみにね。英国パブは暗いので、絵は近くに寄って見てね。では、もう寝ちゃおっと。もう練習も準備もしないことにしました。それより、寝る。寝る、寝る。
では、あしたね!

●お知らせ●
石井理恵子さんの新刊『2度目からのロンドン・ガイド』(河出書房新社)ができあがりました。 出版記念イベントがあります。
6月3日(日)。下北沢の英国パブ『Heaven's Door』
ソロライブ&石井さんのお土産の英国食べ物を。詳しくはコチラをご覧ください。
http://www.satomin.jp/info/exhib/heaven-event.html
予約は締きりました。ありがとうございました。 本は5/30出版予定。もう店頭に並んでいます。


●お知らせ●
6月13日(水)
サボテンのライブがあります。

高円寺『円盤』 19:00-/Charge ¥1000
「日々の音楽〜残りの装置〜」
穂高亜希子
前野健太とDAVID BOWIE達
サボテン
スズキジュンゾ
『円盤』http://www.enban.org/ 〒166-0003 東京都杉並区高円寺南3-59-11 五麟館ビル201 Tel/Fax : 03-5306-2937


◆2007年6月1日(fri) 鉄男〜!


これは「おくさまは18歳」。素敵でしょ・・・

鉄男といったら、わたしにとっては塚本晋也ではなくて、石立鉄男なのだった。
その鉄男が、今日亡くなりまして、わたしは本当に悲しいです。ずっと好きでした。あの笑顔、あの高い声、二枚目だったり三枚目だったり、大袈裟だったりシリアスだったり歌ったり踊ったり・・・どんな役をやっても、わたしにとってはカッコいい人なのでした。ああ、もう、ショック。わかめぇ〜〜〜

というわけで、きょうは良いお天気で、練習したり仕事したりもし、オシム・ジャパンも勝ち、いい感じでやっておりましたが、夜になって鉄男死す、でドンヨリしてしまいました。黙祷でございます。

鉄男、ありがとー。楽しいテレビ生活をありがとー!できたら、きょうは鉄男の夢が見たいです。
鉄男はいつまでもわたしの心の中にいるわよ・・・

そうだ、きょうもいろいろあったのだ。鉄男で胸がいっぱいになってたので忘れるところでした。
あさっては下北沢で出版イベントがあって、ライブなんぞも致しますが、次の週13日は久しぶりにサボテンのライブが高円寺「円盤」であります。こちらは初めてのトリオでやりますので、是非聞きにきてくださいませ。ドラムはウーハイの涼子ちゃん。

そして、広島の個展が終ったところですが、島根のギャラリーでひき続き、今月23日から7月18日まで個展が開催となりました。とても雰囲気のある建物で、また行きたくなっちゃいましたが、今度は行けそうにありません。残念。益田市の『草花舎』というギャラリー&カフェです。また近くなったらお知らせしたいと思います。お近くの方(島根はまったく知合いがおりません・・・)是非足をお運びくださいませ。
「時効警察」中ですが、UP。










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