◆2008年4月29日(tue) 京都の3日で再生ははかられたか

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京都の個展終わりました〜
疲れたけど、とても楽しく有意義な旅をしてきましたヨ。
次から次へといろいろあるので、熱している内にリポートしてしまいまする〜
写真での楽しいリポートはコチラです。

●4/26日土曜日
は、朝早く到着して安倍晴明神社と上御霊神社に行ってちょいとお祓いを・・というのが最初の目的。昨年からわたしの回りで病気怪我が相次いだので、ちょっと神経質になっているんですねえ。普段はそんなことは考えない体質なのですが、ギャラリーのそばにそういった関係の神社がたまたま多いことがわかったために、これを一つの目的としたのでした。
1月の名古屋ツアーにつづき、『Bronze & Willow』プロデューサー野田っちと一緒。野田っちは23日に京都でのアクセル・ドナーさん等のライブの企画があって、それからずっと京都なのでした。というわけで、わたしのギャラリーライブも手伝ってもらうことになり、さらに、27日の「三田村管打団?』の池田安友子さんに二人とも招待されているということもあり、2泊3日の旅となりました。
というわけで、この日の朝にパノラマ写真家おすすめの今出川のパン&カフェの『ル・プチメック』で待ち合わせということになったのでした。が、しかし!この日パン職人が遅刻!「パンがないんです〜〜」と言われるが、とりあえずきのうの残りのブリオッシュとオレンジピールとくるみのパンとillyのコーヒーで朝食とする。店内はパリな雰囲気で、ゲンズブールの人形だとか地下鉄のザジ』や『気ちがいピエロ』のポスターなど、わたしの好きなもんがいっぱいでした。ぼちぼちパンも焼けてきたのだけど、我々は神社へ行かねば。晴明神社では桃の絵のお守りとお札とシール購入。そこからテクテクと昨年若冲展を見た相国寺の中を通って、東へ向かうと寺町通りに出る。全然迷わずコンクリート打ちっぱなしのギャラリーに到着。ちょっと時間があったので近くの上御霊神社に先に行き、お札に願い事を書いて祈祷料200円(安い!)を箱にいれました。

ギャラリー到着後は昼ご飯をいただき、さっそくセッティング。こうゆうライブには慣れているので、サッサとマイクとプリアンプとアンプをつないでリハ。ドアを閉めれば怨霊・・・じゃなくて音量も大丈夫そうで一安心。あとで野田っちに聞いたら、音響が結構よかったみたいで、わたしも違和感なくやれました。リハ後腹ごなしにちょっと賀茂川へ散歩。暖かくて気持ち良く、やっぱりカモちゃんがいるのでした。お弁当ひろげた家族もいい感じ。
1時半に戻ってくるとお客さんが集まってきていました。マダム関係とわたしの音楽関係ほかが半々くらいで、見た目でどっちかがわかるところがおかしい。版画の説明などしている間に時間に。マダムはケーキセットつくりに忙しく、結局ほとんどのしきりを野田っちがやることに。いつのまにかギャルソンにもなっていて、アリャ、と思うのだけど、こうゆうことはマダムはまったく初めてだそうで、慣れてる野田っちがいて本当に助かってしまった。ありがとー。曲と話と混ぜながら40分くらいやって、半々づつティータイム。半分の人はその間絵を見たりする。マダムの関係者がだいたい先にティータイムだったので、この間に知り合いらに挨拶を。キジマンのほかに、版画でのお客さんのクリムラさんやミュージシャンの浅野くんにも会えてよかった。パノラマ写真二宮さんご夫妻。もう一人の方は、桂牧さんのCDの中「突然炎のごとく」という曲で(わたしがギターとコーラスをしている)わたしを知ったという方で、どんな人なのか?と興味を持ってきてくれたらしい。まったくわたしの音楽には興味ない版画ファンはl結構いるけれど、わたしの音楽に興味のある人はだいたい絵もちゃんと見る人が多い。とにかく、わたしのようなやり方をしていると、お客さんさまざまでおかしいです。どっちがどう、という風には思わなくなってきているし、話し方も、最近はもう同じようにやれている。だんだん一本化してきているんでしょうねー。ライブ後はこのメンツでティータイム。みんな知ってるわけではないのに、すっかり打ち解けていい感じのテーブルができあがってました。みんな良くしゃべる。でもって、とっても空気がなごやかで居心地がよかったのでした。
しかし、アウエイ感はありまして、不安な感じもいろいろとありました。でも、このあとFMNの石橋さんやらご近所に住んでいるというミュージシャンの嶌村さんも訪ねてきてくれて、すっかり馴染んでしまいました。ありがとうございました。
マダムもお家のことがいろいろとお忙しい時で、さらに地元以外の個展は初めてだったということで、「こんなに大変やと思わへんかったわあ〜〜」なんておっしゃるのでした。そりゃあ、慣れてたって大変ですよ、個展は。

その後噂の料理屋「吉田家」さんにキジマン、クリムラさん、野田っち、石橋さんと行くことに。あとからデザイナーの女の方も来て楽しくて美味しくて、そしてたくさんの音楽話をした。石橋さんに『Bronze & Willow」の感想を聞く。いろいろ聞いて聞かれて、いろいろ答える。そんなに良かったのならもっと良かったって言ってね!石橋さん!これがわたしの感想です。フリスに送ったらきっと喜ぶと思うなあ〜と言われて、ふぅーん、と思う。いろんな意見が聞けると楽しいですね。初めて(B&Wに関して)「レコメン」という言葉を聞いた。
美味しいもんを食べて(というか、ここのお店は女子が好きそうなアレンジの食べ物が多いですね。 オヤジたちが良く行ってると思っていたので、オヤジな料理だと勘違いしてました)ワインを飲んでみなさんと別れる。楽しかった・・・・。最後のレトロ喫茶店もよかったけれど、コーヒーせかされガッカリ。急に酔いも醒めたような悪酔いしたようなでドッと疲れてマダムがとってくれたわたしには結構素敵なホテルで昏睡状態となる。



●4/27日 日曜日
は、目覚めサッパリパッチリ。さまざま予定はあるのだけど、詰め込まず、今回はゆるゆるとなったと思う。北野天満宮そばの和菓子を買いたいと野田っちが言うのでお付き合いする。牛だらけ。昼には河原町まで戻り『ちんどん通信社』を探す。この日昼にフレイレフ・ジャンボリーの瀬戸さんがちんどんしているというので、見よう、ということになったわけ。どこだ、どこだ・・・・ちんどんちんどんと音がする方向に行くと、4人セットで歩道を歩いてました。しばらくついていき、楽しんでから昼ご飯。昼は『おめん』でうどん。お腹もいっぱいになり通りに戻るとまだ音が聞こえる。また探し当てて行くと、わたしに気がついた瀬戸さんが、クストリッツア映画『黒猫・白猫』の中から「ブバマラ」を吹いてくれたのでした!少し前を歩きながら、聞く。わたししかわからないような曲やってくれちゃって。拍手もわたしだけ。ホンット嬉しかったです。ピンポイントのプレゼント、ありがとー
すっかり歩き疲れたので河原町に来ると必ず行くオクノさんの『六曜社』へ。珈琲を飲みに行く。メニューの一番上にある「インド」にする。インドって・・・・・なんかおかしい。ドーナツも有名なんだけど、表面のサクサク感が、お菓子のサクサク感じゃないなあ・・・コレはトンカツのようだなあ、と思った。わたしはおいしいと思ったけど、「トンカツみたいですねえ」というのは褒め言葉に聞こえないような気がしたので口にでかかって止めた。一息ついたあとは、「パララックスレコード」さんへご挨拶に寄る。CDを置かせてもらっているのと、今回の個展のDMも置かせてもらっているのです。ありがとーございます。棚にたてかけてありました。ヒョイと見ると、わたしの上の段に牧野くんのCDも飾ってありました。どちらもよろしく〜
昨年はテリー・ライリーを買ったけど、今回は荷物が相当重いので、できるだけ何も買わずにすますのでした。ゴメンナサイ
そこで野田氏は寝不足解消のためホテルへ。わたしはギャラリーへ急ぐ。ギャラリーに着くと、高校時代の友達Aちゃんが来ていたのでした。買おうと思っていた山椒ちりめんをお土産に貰う。全然変わらないお姿。お互いに変わらないと思っているけれど、本当は変わっているのだ。でも、気づかないのだ。わたしが絵を描いていたり音楽をしていたりというのを唯一知っている高校時代の友達。彼女がテニス部で活躍している夕暮れの校庭で、何故かわたしは土手の上でキリンレモンを飲みながら本を読んで終わるのをよく待っていた。彼女の着替えが終わると彼女の自転車の後ろに乗せてもらい、家まで送ってもらうことしばしば。何してたんだろう・・・?謎。ただ自転車で帰りたかったのかなあ・・・すみません・・・
と、そこにフレイレフ・ジャンボリーのキュートなドラマー太田ピカリちゃんが訪ねてきてくれたのでした。わー、嬉しい!ピカリちゃんのチャラチャラしてないとこがわたしは武士を感じて好きなのだ。ワシも武士じゃけん(ちょっと最近ただの素浪人)。見てくれる絵も、変な立体とか変な猫かぶり娘とか、いいトコついてくれるのが嬉しい。不思議なもので、全部自分で気に入って描いてるには違いないんだけど、中には「こんなモン好きなの!?」なんて思うこともありまして、失礼なようでもあるけれど、そうゆうことたまにあるんです。それよりも「これを好きって言ってくれるんだ!嬉しい」という方がいいよね。マダムがバンバンケーキや紅茶を持ってきてくれるので、またもお腹いっぱいになってしまいました。ピカリちゃんは録音スタジオ見学へ、同級生の友人は車で神戸まで帰っていきました。さて、慣れないマダムにはお金の計算をしていただいて、その間にモクモクと一部の搬出の荷造りをしてしまう。機材や早目に送らねばならない絵。ガンガンやってコンビニまで持っていき、戻ると清算もできていた。版画はまあまあ売れて、CDや本も結構売れてよかった。『英国フード記』はいつも出せば出しただけ売れてしまう。やっぱり原画が見られると違うんだろうと思う。本屋でよりも売れてたりして。


マダムにお礼とおいとまをして、賀茂川沿いにバス37番に乗ってまたまた河原町三条まで戻る。木屋町のライブハウス「UrBANGUILD』へ三田村管打団?」を見に行く。野田っちもわたしも招待していただき、マコトにありがとうございました!二人とも仕事がやっと終わったので、本当に楽しくライブが見れました。ビールもおいしい!鴨は前の晩にもスモークを吉田家さんで食べたけど、ここのも美味しかった。演奏はフレイレフチューバの河村さんが遅刻だったのだけど、もうひとりのチューバの女の人が迫力あってよかったのでした。かわいいパーカッションのゲストもいてとても楽しい演奏の数々。しかし、だんだん疲れてきて一回寝そうになった。最後の河村さんの曲で再び盛り上がり、終わってから再会を祝って乾杯を。明るい人たちでいいんです。
このあと我々は先斗町のおばんざい屋さんへ行きます。女将は女将らしく、板さんは板さんらしく、そんなとこです。なんでもおいしいです。しかもそんなに高くないし、女の子同士でも来ているようないい感じのところです。ここで日本酒を1杯飲んでいたら、またまたド〜ンと電源が落ちまして・・・おいしい鴨(ここでも鴨食)もそこそこに、突き出しとかぶくらいで駄目になってもうた。やっぱり疲れてるのよね。個展搬出日は疲れることになっているのだ。なわけで、帰りはもう歩けず、タクシー。いつのまにかホテル着。お風呂であやうく死ぬところだったけれど、なんとかふんばりまた一日終わる。



●4/28日 月 曜日
は、しばらく頭ズッシリ。なんとかお風呂に目を覚まして、出発。
荷物をしばらくホテルに預かってもらい、まずは「蛸薬師」探しに。
前の晩だったか、蛸薬師通りという名前にはまってしまい、「本当にあるのか」と疑っていたら、本当にあると野田氏が言うので見つけることに。果たして本当にあったのだった。安っぽい蛸の石像一個あるような場所かと思ったら、ちゃんとしていた。蛸も立派な木彫だったのでした。おまじないを7回心を込めて唱え、この蛸の頭を左手でなでると、病気が治るんだとか。わたしは病気もってないけどネ。頭が悪いかもしれないので心こめました。
新幹線の時間が早目だったので、近場ということで祇園へ。八坂神社。その手前で黒七味を購入。その次に鯖姿寿司等購入。一気に買い物モード。神社で美人の水を顔に付けまして、祇園の歌舞練場の前をなんとなく行くと、その先に京都で一番古い禅寺「建仁寺」に行き当たる。
なんと、ちょうど国宝「風神・雷神」特別展示してるとな!これは見るべし。好きだから。ココが相当わたしのツボであったのでした。きらびやかな寺や神社よりもこの質実剛健、侘び寂びれ感が良いのですねえ。禅寺は哲学的で良いです。枯山水の庭も美しいし、書院造りの襖絵も枯れてていいんです。しばし休憩。祇園にあったスタバに入らなくてよかった。ここの庭の奥に茶室喫茶店らしきものがあって、500円でお抹茶とお菓子がいただけたのでした。奥でたててくれたお抹茶をいただくシステムが堅苦しくなくて良かったかも。そこで休んだあと隣の秀吉時代の茶室を見る。庭師のおじさんの解説がすばらしく哲学的で良かったです。この小さな茶室の中では誰もが平等だってことで、お勉強になりました。どんなに偉い人でも、頭を下げることを忘れてはいけないのでありまするめん。
ここでもっとまったりしたかったけれど、そのあと錦市場の買い物もあるのでそそくさと出る。そしてそそくさと市場で買い物地獄をして、ホテルへ戻る。荷物を預けていたホテルの真ん前が「京都芸術センター」で、ここのカフェでランチにする。 ここ洋館みたいでいいです。ギャラリーもいくつか奥の方にありました。庭のまわりで本を読む人などいて、良い環境だと思いました。
長くて楽しかった京都の旅もこれでおしまい。歌って、お祓いして、人に会って、ライブ見て、絵を売って、話して、食べて、語って、聞いて、歩いて、とても有意義な3日間でした。

あしたからガッツリとまた忙しい日々が始まります。 というわけで京都の膨大なリポート全部やってしまいました。写真ほかはここでご覧ください。


松山晋也さん、北里義之さん、行川和彦さんのレビューをUPしています、ご覧ください。http://www.saboten.biz/others/soloreview.html
『Bronze&Willow』、持ってる?持ってない方はココで買えますゾ。 http://www.satomin.jp/bronzewillow/bandw.shop.htm
次回の個展は4/22〜27京都『Art Space TEA』。ソロミニトーク&ライブが26日にあります。http://www.satomin.jp/info/exhib/tea08.html
■5月3日(sat)16:30open/17:00start@o-nestサボテン 詳しくは「円盤」のサイトでね。


◆2008年4月23日(wed) パノラマムービーで体験してみよう

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二宮さんのブログに360度ギャラリーの様子が見られるパノラマムービーがUPされています
おもしろいですよぉ〜
下の写真をクリックしてね。 (Firefoxだと不具合があります。Safariが良いようです)
自分で見たいところをマウスでクリクリして動かせます。

二宮さんのブログ

京都の個展、二日目です。
ボチボチお客様もいらっしゃっていて、『売れましたでぇ〜』と電話が入ったりしています。ありがとーござんすぅ〜〜!電話のむこうでもお客様の声がして、なーんか嬉しい。しかし・・・在庫の無いものばかりで、これからまた刷り増しの日々になるのね・・いやいや嬉しいです。
きのうから突如お世話になっている西陣在住の和紙博士&パノラマ写真作家の二宮さんが、さっそくギャラリー内を撮影してきてくださいまして、もうブログにUPされてました。インフォメーションまでしてくれちゃって、あなた!いい人だっ!

このムービー、とてもおもしろいです。なので、ご紹介。クリックしてみてね。自分でマウスを使って探検できます。Safariがいいようですよ。わたしは普段Firefoxでネットは見ているのですが、これだと、コメントのスクロールがかたまってしまうんです。
ちなみに、わたしの日記のページも、右上のスクロールのところが、Safariだと動かないですね。その場合は左の上の『×』マークを一度押してください。そうするとア〜ラ不思議、スクロールできるようになるんです。やってみてね。

きょうはは原宿へ。『鹿男あをによし」サントラをナネット嬢の工房のマップケースにお返ししてきました。全編オーケストラのドラマなんて結構珍し。クレジットを見ると、パーカッションには高田みどりさんが。いい感じでした。工房には漫画家で版画家のSさんが来ていました。彼女が京都に行くわたしに『京都・異界をたずねて』という本を貸してくれていて、それが・・・怨霊祓いしたい(怨霊が憑いているとは思ってはいないんだけど、そそられるものがあるので)今のわたしが行くべきところがたくさん載っとるんよねー。しかも、ギャラリーのある洛中あたりにもいくつかあって、時間があったらそのへん行ってみようと思ってまする。

ライブにわたしのところに大阪のシンガーソングライター(っていうのかなあ)のAくんからメール予約がきた。何年か前、サボテンで大阪ハードレインに行った時に対バンだったよねえ。お懐かしい。会えるのが楽しみ。ギターがうまい人だった。わたしも練習しなくっちゃ
ところで、このムービーを見てると、演奏する場所をどうするか悩んでしまいますね。到着してから考えるとして、お客さんずっと椅子に座ってなくてもいい感じ・・かも。わたしはうんと静かにしてもらわなくても全然平気なので、楽しくお話しながらやりましょうね!



松山晋也さん、北里義之さん、行川和彦さんのレビューをUPしています、ご覧ください。http://www.saboten.biz/others/soloreview.html
『Bronze&Willow』、持ってる?持ってない方はココで買えますゾ。 http://www.satomin.jp/bronzewillow/bandw.shop.htm
次回の個展は4/22〜27京都『Art Space TEA』。ソロミニトーク&ライブが26日にあります。http://www.satomin.jp/info/exhib/tea08.html
■5月3日(sat)16:30open/17:00start@o-nestサボテン 詳しくは「円盤」のサイトでね。


◆2008年4月22日(tue) Bronze & Willow Original Cake Set はいかが?

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ギャラリー『Art Space TEA/アキノ』の
『Bronze & Willow Original Cake Set』のメニュー
クリックすると大きいのが見られます。

ついに、突発的な依頼から始まった京都初個展がきょうから始まりました。
どうやら京都の新聞にも載ってるらしいですヨ。わたしも遠くからできるだけ宣伝しなくっちゃね。
美大出身の娘さんが徹夜で展示をしてくださったり、先日書いた和紙博士&パノラマ写真家の二宮さんが何やらいろいろとインフォメーションの手助けをしてくださったようで、驚いています。ついこないだまでまったく知らない方たちだったのに。大阪のキジマンもハガキを持って歩いてくれたり(送りつけてしまったんだけど)、2度も場所を捜索してくれたり、と、わたしはいつもいつもたくさんの人に助けてもらっている幸せ者でございまする。
マダムのお嬢さんが立て看板を作ったり、マダム・アキノが作ったケーキにわざわざ「Bronze & Willow Original Cake Set』というメニューを制作してくれました
。絵柄はカップのとDMに使った「大晦日の夜」になっています。
こんなことまでして貰えるなんて、本当に突発的に決めた個展とは思えません。

蓋をあけてみたら、次から次へといろんなものが出てくるので、驚いてらっしゃるようで、そのために、展示が難しくなってしまっているようでした。『一人の人が作ってるとは思えない」。と言われてしまう・・・のはいつものこと。そのために「どんな人なのかしら?』と楽しみにしてくださっているとのことですが、わたしも、このケーキメニューを見たら、どれもこれも美味しそうで、行くのがとっても楽しみになってきました。全部食べたい・・・!きのこのキッシュというのもあるしなあ、昼は軽めにしとこっと。
ギャラリーで今回知り合ったみなさんや、サイトの方で絵を買ってくださって、何年か前に大阪でソロライブをした時にも来てくれた女の方などもいらっしゃるようで、こじんまりしたギャラリー内でみなさんと一緒にお茶しながらお話するのがとても
楽しみになってきました。個展だと、お客さんが重なった時にはあまりお話できない時もあるし、ライブだと夜遅いことが多いし、これまた片付けや挨拶、関係者との打ち上げなどでお客さんと話す機会がほとんどありませんが、今回のように、昼間だといいですねえ。椅子もテーブルもあるし、版画も音楽もある。わたしには最高にいい感じといえるではないですか〜〜〜!
ライブが終わっても、みなさん残ってジックリ絵をみたり音楽聞いたりしましょうね。ライブは、左のケーキセットがついて1000円です。これって、相当良くないですか?わたしだったら即行く。そしてケーキを追加する。

てなわけで、1日目が終わりました。どんな感じだったかなー・・・・・



松山晋也さん、北里義之さん、行川和彦さんのレビューをUPしています、ご覧ください。http://www.saboten.biz/others/soloreview.html
『Bronze&Willow』、持ってる?持ってない方はココで買えますゾ。 http://www.satomin.jp/bronzewillow/bandw.shop.htm
次回の個展は4/22〜27京都『Art Space TEA』。ソロミニトーク&ライブが26日にあります。http://www.satomin.jp/info/exhib/tea08.html
■5月3日(sat)16:30open/17:00start@o-nestサボテン 詳しくは「円盤」のサイトでね。


◆2008年4月20日(sun) とにかくやろう。とにかく行こう。

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『2』から『2』がさらに降ってくる展示。下の『ブリキの勲章、乾いたブーケ」の横の「2」は、1枚づつ切り取って貼った。

さらにさらに、毎日コユいのであった。
なんとか京都のギャラリーへの荷物の発送は終わり、家の中もスッキリ。小さなアンプやマイクスタンド、マイク、エフェクター類も送ってしまった。本類やポストカードも増えているので、荷物がたくさんになりました。身ひとつで行くつもりが、結局エレキギター持参で、しかも2泊になったので着替えもあるし、やっぱり東京以外の個展は大変です。荷物を考えるのが辛い。面倒で。
さて、そんな中思わぬ事が起こって、本当に楽しくて仕方がありませぬ。
いろいろ紹介しつつ報告いたしましょう〜

キッカケは版画友達のタンバラーナネット林陽子
嬢。彼女が彼女の京都の知り合いで二宮章さんという和紙博士の方をわたしの個展に誘ってくれたことから話は進む。二宮さんのブログを見ると、パノラマ写真家でもあることがわかり、これがとても美しい。パノラマムービーも臨場感があっていい。このブログでもう一つ目を惹いたのが小島健一さんの写真で、3日間だけ道玄坂のイベントギャラリーで「見学に行ってきた。」出版記念写真展『ぴろり、展』というのをやっていることがわかった。ガッツリした巨大高炉がカッコいい。鉄骨巨大建築とか廃墟とかが好きなわたしは、きのう工房展の搬出前に少しだけど時間を捻出し、行くことにした。アレも出会い、コレも出会い。オッと思った時が出会い頃で、躊躇しないことにしている。今回の京都のギャラリーもそうだし、なんだか良くわかんないけど、ん?!と思ったら躊躇しないわたしです。とにかくやる。とにかく行く。行くと何かある。
果たしてご本人もいらっしゃってて、本も購入。その中にナカザワフミアさんがロケハン組んでわたしのPVを撮影してくれた場所、川崎のコンビナートの写真があったから。軍艦島や地下通路も良い。地下水路の見学ツアーがあったのは憶えている。アッと思った時には終わっていて、友人が一人参加していて、悔しい思いをしたのだけど、どうやらそれがコレだったようなのだ。二宮さんとご友人だそうで、挨拶する・・・が、面識のない方を通して・・・というのもおもしろいヨネ。ネットがきっかけだけれど、実際に行くことが大事だ。このあと搬出に行く。

ヒッピー英会話のエミリー先生が来てくれて久しぶりに英語を聞いたが、明らかに英語が頭の中から消えているわたし。ハグの挨拶だけはガイコク人並みにできるが、あとはコテコテの日本人なのだった。
わたしの絵が大きくて重く、持ち帰る気力がなかったのでひとまずは工房に置いてもらうことにした。YミンとN島さんとK氏とで手伝いに工房へ寄ることになった。昨年もそうだけど、搬出のあとの手伝いが少なく、なんとなくわたしが行かなくちゃいけない気がしているので、今回も行った。そんなに大変なこともなかったけれど、プチ打ち上げを先生含め手伝いチームでやることに。そこでなんだか盛り上がり、おしゃれなK氏のおすすめの恵比寿のシーフード系のお店に先生、N島、わたしとK氏4人で行く。その時点で、もうCAVAは飲んだはビールは飲んだは、ワインも1杯飲んでいた。・・・・なのに、さらにその美味しいお店で(ニュージーランドやオーストラリアのワインがふんだんにあるお店だった)丸っこいニュージーランド産の牡蠣だとかなんやかんやプラス、シャンパンに赤ワイン。はじめは全然平気だったのだけど、メインのサクラ鯛のポアレ(だったと思う)が出たころにいきなりわたしの身体の電源がOFFになりまして・・・・・あとは「もうワタシ駄目みたいです」とのたまい、デザートほかもぼんやりとした記憶しかなく・・・・恵比寿の駅で無理矢理チャージされてないSUICAで改札を通り、結局途中までK氏に送っていただき、朝を迎えた。いや、勿論家に辿り着いてちゃんと着替えて寝てました。kさんすみません。

で、案の定二日酔い。どうもシャンパンに弱いような気がしてきた。先日の『B&W』コンサートの打ち上げでもシャンパンを飲んでから変になってしもた。もう飲まないようにしよう・・と思うのでした。それでもギター練習をする朝でありました。
こんなアホなことをしていても、サボテンのスタジオリハもちゃんとやり(円盤ジャンボリーよろしく。そのあと円盤でもやります)、工房にも行きました。工房に行くと。K氏と堀内先生がいて、ちょうどわたしの電源OFFの話をしていたのでした。ご心配おかけしましたが、無事に帰りましたです。ちょっと最近弱いです。飲んでないせいか。しかし、キッチリ新作用の銅版は2枚磨いて作りました。これからは新作にやっと取り組むのです!がんばろー

昼頃携帯に京都のギャラリーマダムから着信があったので、電話してみると、額を下げるフックが「なんだかわけわからんねん、どう動かすのかわからんねん」とおっしゃる。そう言われてもどんなのかわからないので、困ったもんです。用事はそのことではなかったのですが、とにかくその話の方が長かった。困ったなあ・・・と思いながらも家に帰る。すると、なんと二宮さんがキジマさん同様、散歩がてら奥様と自転車でギャラリー探訪をされたと言うではアーリませんか!しかも、マダムがたまたま出てきはって、中に入れてもらい、しかも、例のフック問題を、二宮さんか解決!マダム感謝感激〜、という事実が明らかになったのでありました。世の中何が起こるかわかりまへん。やはり、足を使ってですねえ、行く、ということが大切ですね、おもしろいことはそこから始まる。それを聞いて、もう本当に笑ってしまいました。昼の問題が、数時間後(もしかしたら数分後かもしれない)には面識はないものの、こうなったら知り合い、という方が解決してくれている。しかも、お二人とも26日にも来てくれるそうで、さらにその前にパノラマ写真で撮影に来てくださるらしい。パノラマ写真になるんだぁ〜、嬉しいなあ!
パノラマ写真ではありませんが、古い友人の美術家、 吉岡 宣孝さんの写真インスタレーションがあります 『 吉岡 宣孝展 Nobutaka Yoshioka「汎風景」』トキ・アートスペースです。表参道ですね。よく前を通るので、嬉しい!会えるといいんだけど。吉岡さんは美学校出身で、昔クロコダイルのオールナイトライヴで、一緒になった時は、お習字のパフォーマンスをやって、最高におもしろかった!『汎風景』は最近ずっとやっているもので、写真で360度風景を撮って、それをプリントしたものを繋げてます。見に行くのが楽しみなんです。ここ数日、吉岡さんのほかに、田中泯や高橋悠治のライヴのお知らせなど来ていて、引き戻されるような感じ。舞踏は滅多に行かないですねえ。普通に美しいバレエの方が実は好きなんで。


夜になって、京都のギャラリーにFAXを送る。展示の仕方や機材のことなど、細かく。なんだか心配・・・・なことが多いのですが、なるようになるのです。と、電話がかかってきた。マダムが二宮さんが来てフックの扱いを教えてくれて本当に感謝だわ〜、とおっしゃる。「今までどうされてたのですか?」と素直に疑問をお尋ねしてしまった。すると『京都以外の人の企画は初めてやねんよ〜。いつもは作家さん自身がしてはるから、わたしはさわったこともないねん〜。いやあ、ホンマに助かったわぁ〜。こんなに大変なこととは思わなかったわぁ〜」とのことだった。やっぱり搬入の日に行ったら良かったかも・・・等々思わないでもなかったけれど、これはこれで、おもしろいではないか!と思うことにした。「もしかしたら、松本さんの気にいらんような並びになるかもしれへんけど、ゴメンネ〜〜』とおっしゃる。そんなこんなのザックバランなマダムで、わたしは結構楽しんでいる。どうなることやらわかりませんが、バナナケーキもグランマニエやチーズのケーキも、キッシュも、作るそうで、それを中庭で食べるとか、そこにベンチがあって・・・・と想像がいろいろ膨らんで楽しいです。

なんとか、一段落。京都26日、27日にお客さんに会えるのが本当に楽しみになってきました。なにやら美味しいパン屋さんがあるそうで、探してみよう。そのほか、ライブにも行くし・・・あとは何をしようか、と考え中です。サボテンのライブとソロのライブのための練習。ソロの方は、少しアレンジを変えて、ソロでほとんどやったことがない曲もできるようにしようかと挑戦中なんです。

楽しいことに巡り会うためには、実際に足を使わなくちゃね。そして、良い音楽にするためには、実際に楽器を触らなくちゃね。ここ数日、とってもおもしろい。


松山晋也さん、北里義之さん、行川和彦さんのレビューをUPしています、ご覧ください。http://www.saboten.biz/others/soloreview.html
『Bronze&Willow』、持ってる?持ってない方はココで買えますゾ。 http://www.satomin.jp/bronzewillow/bandw.shop.htm
次回の個展は4/22〜27京都『Art Space TEA』。ソロミニトーク&ライブが26日にあります。http://www.satomin.jp/info/exhib/tea08.html
■5月3日(sat)16:30open/17:00start@o-nestサボテン 詳しくは「円盤」のサイトでね。


◆2008年4月17日(thu) どんな『声』?

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『2』という作品の一部です。 こんな具合に天から降ってきた。

きのうの北里さんのレヴューは、いろいろと思うとこアリでござんした。『無機質』とか『叙事的』ということの良し悪しについてかなあ。悪いとも良いとも言えないことながら、自分のやり方は変えられないからアレコレ思っても仕方がない。ほとんどそこにあるのはわたしが思う羞恥心の問題なんですよね。わたしが恥ずかしいと思うことが、何故か一般的には恥ずかしいどころか感動さえ与えることが多いというのが現実ではないか、というのがいつもいつもため息です。それとも、ちょっと恥ずかしいことというのが、一番心情をくすぐるのかもしれませんね。でも、わたしは武士じゃけんのぉ〜、そんな中途半端なことはできんのよ。
カタルシスがないとか、無機質とか、クールという言葉は慣れっこだけれど、 それにしても、「叙事的』という言葉は初めて言われた言葉で、しかも、それが歌詞についてではなくて、声についての説明だったことが、驚きでした。誰でもそうだけど、自分の声のことはよくわからないでしょ。

『もともと感情や心理をなぞることのない声』というのはどうゆうものなんだろうか?『声』の部分が「歌い方」だったらわかるんだけど。だって、確かにわたしはなぞってないから。なぞったら『恥ずかしい』と思ってるから。多分、簡単なのが嫌なんだと思う。そして、そこがキモなんだな・・・きっと。簡単なことはつまらないし恥ずかしい。北里さんのレヴューはおもしろかった。

ちょっと話はズレるけど、わたしがおもしろいと思っていることは、この恥ずかしさを通り越した時で、「もういいや、エ〜イ、やっちゃえ!」と腹をくくった時に人がやる動作や発言ほどおもしろいものはないな。だから、わたしは、即興的なものが好きなんです。美術でも音楽でも。それがどれだけ危なっかしいことかもよく知っているので、自分ではなかなかできないけれど。そうゆうことをする人が好きです。・・・そうね、だからフルクサスとか好きなんだろうな、わたし。と、今思った。
それは、やっつけ仕事のことじゃないですよ。周到な準備、あるいはたくさんの学習がなければ、質の良いものにはならないから。
「簡単にすますことは恥ずかしい」「なぞることは恥ずかしい」。ああ、恥ずかしい、恥ずかしい。何でもかんでも恥ずかしいです。

レヴューを読んだtさんが、わたしの文がヌーヴェル・ヴァーグ的なのが頷ける、というようなことをメッセージしてくれた。
これについてもとてもたくさん考えることがありました。いいキッカケができたなあと思ってとても感謝しておりますです。たくさん考えたことを、書こうと思ったのですが、とっておくことにしました。実はたまたまですが、楽しい原稿依頼を頂いてまして・・・そのへんのことなど時間があるとツラツラと考えていた矢先だったんですねえ。ヒトがその歌を心に留めるのは一体何を持ってのことなのかしらね。一番直接的ではないやり方を、わたしはやっているような気がしていたのですが、そこのところを北里さんが書いている(ように理解している)のが、他人事のように考えさせられた。わたしがいつも感じているジレンマだけれど、良いとも悪いとも言えないままに、そうするしかない性(サガ)を引っさげて、良いと思う人がいればガッツポーズをしてやっていくしかないのだろう、と思うのでした。そう思わせてくれたことがヒジョーに嬉しかったわたしです。原稿は楽しく書こう〜と思ってますので、お楽しみに!

もうひとつ、書く予定のものがありまして、これについては、相当がんばらなければできないことなのですが、多分・・・とんでもなくおもしろいと思います。これは結構先の話です。

きょうは半日荷造り。
大きな段ボールが4箱。小さめが1箱。京都に送る。実際にどの程度の広さか把握できてないので、もしかしたら全部は飾れないかも・・。ギャラリーのマダムに電話して、行き方を聞くと、なんと、「ウチは四条からだとバスやねん、「出雲路神楽町」それが一番便利やねん。バス停から2分」とおっしゃるではないか!そんなら地図にもそう書いてくれればエエのにぃ〜〜〜。キジマさんが苦労しなくてもすんだのにぃ〜〜、と「2度も捜査の手が伸びてますよー」とツッコむのでした。どうやら、26日の予約をしてくれた方にも、マダムは親切にバス停の道を教えているようですネン。アウエイなんで、一体お客さんくるのかしら????と心配なんですが、何人でもやります!!だってもうアンプもマイクスタンドも送っちゃったもんね。マダムもケーキ5種類作るねんよ〜〜、とハリキッテますんで、みなさんよろしくお願いします〜〜。滅多に京都で個展もライヴもできないと思うので。京都新聞というのがあるそうで、もしかしたら近々「ホニャララの広場』(マダムは全然憶えてない)みたいなスペースに載るかもしれない、とのことです。載るといいなぁ〜


松山晋也さん、北里義之さん、行川和彦さんのレビューをUPしています、ご覧ください。http://www.saboten.biz/others/soloreview.html
『Bronze&Willow』、持ってる?持ってない方はココで買えますゾ。 http://www.satomin.jp/bronzewillow/bandw.shop.htm
工房展「ザボハウス展16th.」は4/14〜19日。神保町『文房堂ギャラリー』。次わたしが行く日は19日の3時から。http://www.zabohouse.com/info/zabo16dm.html
次回の個展は4/22〜27京都『Art Space TEA』。ソロミニトーク&ライブが26日にあります。http://www.satomin.jp/info/exhib/tea08.html
■5月3日(sat)16:30open/17:00start@o-nestサボテン 詳しくは「円盤」のサイトでね。


◆2008年4月16日(wed) 『B&W』レヴュー追加です

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松本里美の『銅版画集&CD』制作日誌はコチラ


ザボハウス展3日目。
わたしは仕事&京都への荷造り作業です。しかもまだたくさんあまってるDMをなんとかするべく、知ってる書店などに送りつけている次第。ザボハウス展にも少し置いてます。きれいにできているので行けなくても、持っていく人もいますですよ。
家の中が段ボールだらけでたまんないです。その上、ギプス少年がきょうからギプスがとれたために友達が玄関に集まってきて夕方までゲームしてる。段ボールだらけの玄関にギュウギュウになってておかしい。子どもたちは、親たちよりもわたしがやってることを知ってるフシがあるので、額の山や段ボールの山や数本のギターやマイクスタンドを見ても驚かないのでした。良い子ね。

音場舎の
北里義之さんが、日記にレヴューを書いてくださってました。教えてくれたTさんありがと〜。
さっそく了承をいただいたので、サボテンの OTHERSのページとわたしのサイトのMUSICのこところにUPしました。是非ご覧になってくださいませねん。一緒にMUSIC MAGAZINE1月号の行川和彦さんのレビューもUPしました。こちらもどうもありがとうございました。北里さんが、ラーメンのように飽きずにこれからも長く聞くことでしょう、とメールをくださって、嬉しかったです。『B&W』はきっと、長く長く事あるごとに聞いてもらえるアルバムだと信じてます。
さあ、きょうも聴こうかな。

◆2008年4月16日(tue) 『B&W』が生んだもの

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いつもたくさんのお料理が集まります。コレが楽しみ〜

ザボハウス展が今年も始まりました。毎回オープニングパーティ&二次会は楽しい。今年は昨年ずいぶん新人が入ってきたので、作品点数も多いし、新たな画風が増えて見応えがあるように思います。若い人たちは、何故かやさしい作風の人が多い。世代交代がやってきたのでしょうか〜〜、わたしはあえて入り口の大きな壁をさけて、真ん中のこじんまりした部屋に持っていきました。今年は新人が目立つと良いなあ、と思った次第です。

パーティでしか話せないような人というのがいて、今年も普段あまり話さない人と話しました。作品を見て想像する人となりは、そんなにハズレはない。きのう話した人は、たくさん絵を描いているのに、音楽のように絵ではダイレクトな感動を得たことはないし、音楽のように、この絵で救われた、というような経験もしたことがない。目標は、自分の絵で救われる人がいることだ、と言うのでした。年配のこの女性の歴史に立ち入ることはしないけれど、前回書いたように、情熱はあるが身体はガタガタになっていくわけで、逆に言うと、ガタガタを背負ってでも情熱を持っていられる、というはピチピチの若い頃よりも数倍気力のいることで、そうありたいものだ、と思うのでした。

3月1日の発売記念コンサートから1ヶ月以上たちましたが、この日来てくれた工房の人たちや、デザイナー小畠さんや、もりえ〜Z氏なんかもパーティに来てくれて、改めてジックリと感想を話してくれてジンワリしました。嬉しかったのは、どの曲でも「やっぱり松本さんのはロック!だねー」という感想で、そうだそうだ、勿論そうなのだ、と心の中で思うのでした。制作中ずっと聞いてくれていた小畠さんからも、鳥肌もので感動した、と言ってもらえて、こちらの方が感動してしまった。家族が来ていた事や、バンドのメンバーの雰囲気がやさしさにあふれているのが伝わった、といってれる人も何人かいて、そうゆうのは今だからできたのではないかなあ、と思うと、改めて続けてやってきて良かったなあ、と思ったりする。
わたしの音楽を聞いたことがない工房の方で、『B&W』を買った方が、『いつもの松本さんを見ていて、なんとなくパンクなんだと思っていたんだけど、そうじゃなかったんですねー」と言われる。「家で聞いていたら、おばあちゃんも子どもも、いい曲だね〜、と言って、ハードローテーションして聞いている。後ろにお子さんの名前載ってるのを見て嬉しかったわ。」とも言われて、泣ける。ライブの3部作中、松本、牧野&関島と記念ライブを見た人とか、フレイレフと記念ライブを見た人とかの感想も嬉しかった。どんな編成でもロックだったし、それぞれが良いアレンジで楽しめたし松本ワールドで聞けた、とのことだった。本当に良かったです。
二次会最後は工房1年目くらいのK氏とサシで話す。ヒゲ姿がカッコいいのだそうで(ずっと工房のトイレに貼ってあったのを見たのかな)、男性にそんな風に言われると、女として嬉しいと思えば良いのかなんだかわけがわからなくなってくる。こうゆう場合はもうアンドロギュノスとして受け止めた方が良いのかもしれないけれど、やはり、わたしとしては女であるわたしがヒゲを普通につけることに意味があるハズで、あくまでもわたしはアンドロギュノスではない。どちらかといえば、半身半獣????K氏と美術や仕事の話をしていて、大変おもしろかった。滅多に会えないけどまたサシで話しましょー。と、結局女の子たちとは全然話せず、いつものようにオヤジな感じになってしまった。K氏がおもしろいので、来年のザボ展の幹事に任命した。来年のパーティはわたしとK氏で何かしよう〜!今から考えておこっと。

工房展にわたしが行くのは、19日の最終日。搬出に行くので、午後3時くらいから行ってると思います。ではみなさま、よろしくね〜


「CDジャーナル』の松山晋也さんのレビューもOTHERSのページにUPさせていただきましたので、ご覧ください。http://www.saboten.biz/others/soloreview.html
『Bronze&Willow』、持ってる?持ってない方はココで買えますゾ。 http://www.satomin.jp/bronzewillow/bandw.shop.htm
「ポチ・たま展」は4/9〜14日。伊勢丹府中『7F アートギャラリー』。
工房展「ザボハウス展16th.」は4/14〜19日。神保町『文房堂ギャラリー』。http://www.zabohouse.com/info/zabo16dm.html
次回の個展は4/22〜27京都『Art Space TEA』。ソロミニトーク&ライブが26日にあります。http://www.satomin.jp/info/exhib/tea08.html
■5月3日(sat)16:30open/17:00start@o-nestサボテン 詳しくは「円盤」のサイトでね。


◆2008年4月13日(sun) 情熱はあるが、からだはガタガタ

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人にたくさん会った。
練習した。
肉体労働した。

人に会った日は、3部作だった。午前の部では学校関係のおもしろいおかあさんたちと近所にできたタリーズで。わたしは宇宙人の版画を渡しに行っただけなのだけど、おもしろかったのと壁際に顔見知りがいたので、つい長居をしてしまった。ところが、この顔見知りに違いない男の人が、どうしても誰なのかは思い出せない。話ながらも、あちらもチラチラわたしを見る。絶対に知ってる人だし、ここにいるということは学校関係か、病院か・・・美容師か・・・でも、違う。じゃないとすると、デザイナー、ギャラリー関係か。これも違う。じゃバンド関係か。どうしてもわからなないまま、向こうはiPodを聞きながらコーヒーと読書しつつも、やはりこちらをチラと見ることしきり。挨拶をするほどでもないということは、そんなに親しいわけではなさそうです・・・・でも、絶対に知ってる人だった。結局思い出せないまま、仕事の打ち合わせに代々木上原へ。
デザイナーの相馬さんの事務所へ。ラブラドール3匹、猫3匹、ダックス1匹。猫はもっといたような気がする。ここで獣たちと組んず解れつ、暮らしている。今度の仕事は相馬さんに頼む事になった。わたしはデザイナーの知り合いが多いのだけど、昨年から4人の知り合いのデザイナーさんに仕事を頼んだことになる。普通はデザイナーさんがイラストレーターを頼んだりするわけだけど、ここんとこずっとわたしの好きな人に頼めるという状況がつづき、不思議な感じがする。どれも、その人に合ったお仕事になってるとは思うのだけど、どれも、ハードだなあ〜〜〜、ゴメンナサ〜〜イ。
この日は、そのあとバタバタとギターをかついで池袋でサボテンのリハに行ったのでした。午前、午後、夕方、と、全部タイプの違う女たちと会っていて、おもしろかった。久々のスタジオ練習でだったけれど、忙しいながらも指は動かしていたので、なんとか戻りも早い感じ。

肉体労働というのは、額を運んだことなのでありました。
額があまりにも重かった。最近の作品では一番大きな作品『ブリキの勲章、乾いたブーケ」の額は、アクリルではなく、ガラスだった。数日前、これと小さな額3枚を工房に届けにいった。普通はこんなものを持つ場合はキャスターのついた『ゴロゴロ(通称)』に縛り付けて行くのだけど、これはこれであまりに大きいと電車に乗る時など億劫。そんなわけでできるだけ手に持って・・・とがんばってみたけど。もう一方の手に、この日はノートパソコンを持って出なければならない用事があり。工房に着いた時には。肩と腕がすでに筋肉痛になっていた。わたしの頑強な肉体を持ってしても、この俵一俵分くらいの荷物を持って歩くのは、相当のおバカなのでござんした。

ここでわたしは痛感した。肉体が衰えている〜〜〜!
重いものをもって腕や肩が筋肉痛になるのは当たり前なんだけど、だからといって、膝がガクガクするなんで事は今まではなかったのだ。なのに。帰りの電車では腰と膝がワナワナしたのだった。おまけに、力を使い過ぎたのか、頭にも力を入れていたらしく脳もピキピキする。幸い、やはり頑強なのできょうはもうガクガクはしてないけれど。普通ならもうわたしは死んでいる。立てなくなると困るので、もう無理しないことに決めた。

肉体だけじゃないのよねー。
今までは、一日に3つの違ったことをしていても、すぐに頭は場面転換できていて、テンションを上げるのにもそうは困らなかった。でも、最近は、場面変わるとテンションを上げるのにちょっとだけ時間がかかるような気がする。それでも、絵と音楽、生活と仕事という全然違うものだったら、その都度終わったものを捨ててしまうやり方なので、気分転換にもなって、スルッと行くし、また戻る時も場面を戻すのは楽なのだけど、版画とデザインとか、サボテンとソロとか、似て非なるものの場合はチト難しい。
デザイナー氏に絵本を貰った。「サトミさんそっくりな人の話だったんでプレゼントする」と言われる。それは『パパのカノジョは』というアメリカの絵本で、カノジョのファッションとか性格がソックリなんだそうで・・・たしかに、似ているような気がする。ラン・ローラ・ランに次ぐかも。

きょうは工房展の搬入してきました。
文房堂へ行くにはお茶の水駅から行く。ギター屋が多いので、寄り道しながらまた遅刻した。
わたしの作品は『2』シリーズです。昨年の夏、白昼夢で天から降りて来たゴシック体の『2』そのまま。今年は人数が増えて、作品数も多いです。実は、若い人よりも年齢いってる人の方が個性的だな・・・と思ったりして。年齢を重ねるのはいいことだ。先日たまたま見たNHKの番組で宮本輝のドキュメントをやっていて、話がとてもおもしろかった。歳とってからの情熱こそおもしろい、ということについて。な〜んかよくわかる。みなさん。見にきてね〜



◆2008年4月8日(tue) 万物は陰であり陽であり、悪徳は栄えっぱなし

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『悪徳の栄え』マルキ・ド・サド
澁澤龍彦:訳 現代思想社

きのう京都の地図をネットで見ていたら、ようやくわたしにも位置関係がわかってきたのだった。工房に京都花見帰りのタンバラー嬢が来ていて、おたべ製抹茶バウムクーヒェン(ヒェン!の方が良い)ご馳走になりながら、京都の桜もきょうの嵐で終わりだねえなどと話す。清水寺や哲学の道が普通に良いよねえ、なんてことで、名所話。どこぞでお祓いでもしてもらおうか、しかし、鳥居が苦手ゆえに伏見稲荷も難しかろう、いや、今だからこそ行って人生変えたらよかろうよ、しかし、チト方角が違うね、それなら南禅寺はどうか、だけどわたしは湯豆腐なんぞは食わないよ、と、次から次へとみなの衆がわたしにいい場所を教えてくれるのだが、どうもどれもピンと来ず。すると隣にいた怪奇もの好きSさんが『そんなあなたには晴明神社がよかろう』と教えてくれる。思わず我膝をピシャリと叩き、ギャラリーに行く前にこの神社に行こうぞ!と決めたのだった。9時から入れる。ギャラリーに近い。26日は、ライブの前にここに行くことに決めた。お札とお守りと陰陽師ステッカーを買うことに決定!!

京都にはライブで数回、絵の仕事で1回、西宮の高校に通っていた時に数回、東京人としてはまあまあ行ってるハズなんだから、ちょっとはわかってもいいんだよね・・・なのに、わかってないということは、わかろうとしてないってことなんだろうね。

でもって、今回の画廊のあたりをネットの地図で見ると、な〜んだ、西側は相国寺ね、その南側は御所じゃないの〜、高校の時に一人で写生に行ったよ。東側には出町柳の駅がある。数年前のツアーの時のここから少し電車に乗って、恵文社一乗寺店に行ったっけ。そこで携帯電話を電車に落としたことが発覚!全然楽しむ余裕もなく過ごす。簡素な路線だったので、始発駅ですぐに見つかった。そして、北側に行くと、北山の植物園ではないか〜。ここも行ったヨ。北山通りに「チップス先生さようなら』の英語副読本の出版社があり、そこを訪ねる際に寄った。女社長さんがいさましい京女ハンで、ごちそうになって嬉しいやらビビルやらだった。賀茂川べりが美しく、しばしベンチに座り、わけありそうな中年カップルのラブシーンなど眺めつつ妄想に耽ったのだった。

そうやって妄想に耽っていると、子どもはこうゆうのだった。

「陰湿かつ不愉快だ」

妄想に耽っていたわけではなくて、子どもは「オレはマゾじゃなくてサドだと思うんだけど、サドって人の名前?」 と、突然聞くから、そりゃあもうワタクシ大得意ネタなので、語り倒したのだった。
「貴族なのだ。しかし、犯罪者としてバスティーユに投獄されたのだ。その後はナポレオンに狂人扱いされて精神病院送り。ナポレオンってしょうもないわね・・・・これは美学だからね。美学としていたぶるのね〜」などと言って調子にのって語っていたために
『陰湿かつ不愉快だ』という発言になったのだった。

それは違う!今からそれは違うと教えてあげようー!と決意して、澁澤本を探し出しところどころを朗読してみた。・・・・・・う〜ん、いいなあ。
悪は神の本質なのだ・・・・と言い切る・・・こんなところは少しにしといて、もっと淫美な部分もちょっと読むことにする。
『ウヒ〜、貴族すげぇ〜、陰湿〜』と子どもビックリしつつ喜ぶ。青年は荒野をめざす。きょうはこのへんで勘弁してやろう。
「そうよ、『貴族のお漫才〜』っつーのは淫美なもんなのよ。 」そうだ、暇があると人間淫美になるのだ。貴族のお漫才師はそう陰美でもないけど。それから、ネットでサディズムとマゾヒズムを調べて見せる。サド侯爵の肖像画が載っていた。結構いい男に描かれていて、喜ばしい、
と、大変有意義な母子の会話を楽しんだのでした。

この『悪徳の栄え』は神保町の小宮山書店のシールが貼ってあった。わたしはよくここでこんな本を昔買っていた。




◆2008年4月7日(mon) 「Art Space TEA/AKINO」京都です

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寺町通りの町家が並ぶ中にあります。

『 通り庭を持つ 新しい京町家の家』、というコンセプトで立て替えられたのだそうです。

「Art Space TEA/AKINO」入り口
まっすぐ入ったところにパブリックスペースの素敵なテラスがあるようです。

なにやら、京都の個展会場がわかりにくそうで、大阪の友人のキジマさんが花見がてら(?)下見をしてきてくれてアリガタ〜イです。
というわけで、行き方を教えていただくことにしました。どうやら最寄りのバス停からが一番わかりやすい、とのことです。

DM(INFO)に載っている地下鉄での行き方『地下鉄鞍馬口』から、あるいは、コレです。
「37系統」のバスに乗って、『河原町通、出町通を抜け、葵橋を脇に見て、賀茂川沿い堤防にあたる賀茂街道へ入る。目的地は、加茂街道に入ってすぐの「出雲路町神楽」』。所要時間は、四条河原町のバス停から30分くらい。バスに乗ると景色がいいようで、余裕があればわたしもブラブラとバスが良いかなあ。そこから『北へ少し歩いて、いちばん最初の通りを左へ(しか行けない。反対側は賀茂川)、堤防から、右手に保育園、児童公園と続く道をまっすぐ下ると、道につきあたる。そのあたりが、歓喜寺前町になる。児童公園の隣が歓喜寺。道の向かいは住宅が並ぶ。』『つきあたりの道を北へ歩いていくと、あった〜〜』のだそうです。「Art Space TEA/AKINO」とコンクリートの壁に刻まれた建物が。住宅が並んでいる通りに、でんっとコンクリートの四角い建物なので、そうとわかれば、見つけやすい・・・・・んだそうです。

お宅発見!リポートありがとーございましたぁ〜〜
これで不安なく行くことができそうです。INFOにもコレくわしく載せましたので、お越しいただく場合は、プリントアウトして迷わないようにね!そうそう、どうやら昨年見に行った『若冲展/相国寺』のすぐそばなんですよねーココ。とか言っちゃって、連れてってもらったので、全然地理感ナシ・・・・。でも、ここに行ったあと寺町通りでお抹茶いただいたので、近いわけですよねー。26日、とにかく迷わずに行けますよう〜〜に〜。この日は早目に到着するように画策中。


26日はミニライヴをして、次の日も画廊にいる予定です。最終日です。ずっといられるかなあ・・、いや、がんばっていますので。
最終日は5時までです。そのあと、1月フレイレフ・ジャンボリーと共演していたパーカッションの池田さんが参加している三田村管打団?のライヴを見に行くことになっています。14人全員打楽器&管楽器というバンドで、一度見たかったので、やる時は教えてね〜、できたら個展最中にやってね〜と言っておいたのでござんした。せっかくなので一日滞在をのばすことにしたのでした。なんて贅沢な。

DMがたくさんあるのですが、送る場所がそんなにないので、欲しい方は言ってください。送らせて頂きます。
それと、置いてくれる場所がありましたら、是非紹介ください。バンバン送ります〜

DMを送っていて笑ってしまったことは、東京でだったら、都内のギャラリーや画材屋さんなどにたくさん置いてもらうわけなんですが、京都は画廊を1軒も知らないってことがわかりまして・・・ちょろっと送ったところはCD&本屋とか、ライブハウスとか。それしか知らないんで笑ってしまった。きれいにできたDMなので、みなさんに差し上げたいわたしです。

てな感じ。

またね



「CDジャーナル』の松山晋也さんのレビューもOTHERSのページにUPさせていただきましたので、ご覧ください。http://www.saboten.biz/others/soloreview.html
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「ポチ・たま展」は4/9〜14日。伊勢丹府中『7F アートギャラリー』。
工房展「ザボハウス展16th.」は4/14〜19日。神保町『文房堂ギャラリー』。http://www.zabohouse.com/info/zabo16dm.html
次回の個展は4/22〜27京都『Art Space TEA』。ソロミニトーク&ライブが26日にあります。http://www.satomin.jp/info/exhib/tea08.html
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◆2008年4月4日(fri) 土は繋がっている

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きのうまでデザインの仕事。締め切りギリギリでなんとかセーフ。印刷屋にデータを届けるところまでが仕事。
工房展のオープニングは14日。今年は新人が増えたので、自己紹介タイムをもうけるらしい。飾られた絵を前にしてやったらおもしろいんじゃないかなあ・・・と思ったりして。来年の幹事さんはもう決まってまするめん〜、それはわたしです。来年は何をするか、今から考えておかなくっちゃ。

『パンクオペラ/ジプシーのとき』ノー・スモーキング・オーケストラでのサントラを聞く日々。先日2年ぶりに更新したクストリッツアページ『松本里美の Hey ! Emir Kusturica』、近々また更新の予定です。お楽しみに!(楽しみにしてくれている人がいるのかどうか、全然わかりませ〜〜ん、けどぉ・・・・)

このサントラを聞いて、クストリッツアさんのやりたいことっていうのがとてもよくわかって嬉しかった。描きたいものがガッチリあって、それをどのように表現するかについてとてもおおらかな姿勢を持っているところがたまらなく好きなところです。この『ジプシーのとき』は、映画はとても切なくて、やりきれないものがある。パンクオペラの方は、見てないけれど、曲を聞く限り単にシリアスなわけではなくて、いつものドタバタコメディタッチが多分に含まれているのが想像できる。単なる悪ふざけに見える時もあるけれど、これも、クストリッツアが思う「人間喜劇」なわけで、苦しみや辛さが行き着くところ、人間は笑わずにはいられないという、どうしようもなさ、なのでありました。そのどこを切り取ってみても、無駄だったりつまらなかったりするようなことなどは何もなく、日々は日々の小さな粒から成り立っているのだ、と教えられる。そう思って生きていると、どんなこともあまり悪いことのようには思えないじゃない?
クストリッツア監督の大きな意味での表現方法の選び方。映画、バンド、今回のオペラ、ということですが、これは必然的で、もの凄くまっとうだと思います。そして、サントラを聞いていて思ったのは、音楽でも1曲1曲その内容に合った方法をとっていて、それがミュゼットになったり、やたら民族的だったり、古いジプシー歌唱だったり、ロック風だったり、クラシカルだったりしても、やはり流れているトータルなイメージがしっかりしているので散漫には聞こえないし、実際に見てないのに1曲1曲シーンが浮かんできて、初めてこの映画を見た時の感動がよみがえったりするのでありました。(音楽の内容はクストリッツアさんが作ったんじゃないでしょうけどね)映画を見てない人が聞いたらどう思うかは謎ですが。

わたしがバルカン音楽が好きなのは単にブラスが好きだからじゃないんですねー。確かに最初はそう思っていたし、このバンドでも、チューバがベースの代わりをブバブバやってるのがたまらなく良いのですが、このCDを繰り返し聞いている内にそれだけじゃないと思えてきたのでした。それは、バルカンという土地が、東西に挟まれ、南北に挟まれ、その音楽が、アジア、北ヨーロッパ、南ヨーロッパからアフリカ、また、ユダヤやケルト、さらにクラシックなどの影響をふくよかに包含しているところが地球規模で音楽を感じさせる、その大きさにきっとわたしは惹かれるのだろう、と思ったのでした。ちょっとした位置のズレ具合で、微妙に苦手な音楽になったりするので、バルカンというのは本当に火薬庫のようだなあ、と思います。火薬庫というと、喧嘩したり一触即発のイメージになってしまうから違うかな。映画『ジプシーキャラバン』で見られるように、音楽は地続きであり、わかり合えるものなのだ。『音楽には国境はない』という言い方はなんだか今の時代違和感があって使えないのだけど、バルカンのような土臭いものを聞くと、確かに土は繋がっているのだと感じさせる。国境というのは別に関係なくって、もっと肯定的に言うことの方が気分が良いと思うのだ。国境はない、ではなくって、元々土は繋がっている、と言ったら良いのではないかと思うのだ。海や川はどうするのかって?海と川は意思だな。そこには積極的な意思と外的圧力が含まれる。アメリカにわたった音楽についてのことだけど、これはまた別の話。

きょうはサボテンの練習を。女3人集まる。今月はサボテンとソロと練習月。


◆2008年4月3日(thu) ギャラリー&オペラ『ジプシーのとき』

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いきなりフットワークが軽くなった。
仕事を貰い、仕事を手配する。今朝はタンバラーナネット林と一緒に銀座で4つの展覧会を回った。
まずは、シルクスクリーンの時任亜矢子(王子と呼んでいる)さん、ITO-YAで。わたしがやってるところと同じとこ。今回は初めて青を見た。新作のあじさいの光具合が新鮮だった。売り場に担当のSさんとHさんが見えたので、挨拶する。ITO-YAさんで新たな絵を扱っていただけることになっているのだけど、わたしが全然作品を持っていかないので、いつも後ろめたい気分で行っている。でも、きょうはファイルを持っていたのでちょっとはマシだった。よろしくお願いしま〜す。やる気はあるんで。
ITO-YAで、やっと4月始まりの手帳を購入。4月始まりの手帳を買う人はまだまだ少ないので、すいてて良いです〜。ポートフォリオ用のファイルも購入。全部たまっていたメルシー券で買ったので、支出『0」。
次はそのそばのギャラリーで、京都の作家の方の洋服展。22日からの京都の個展のDMを渡す。地図を見ながら「このあたりは閑静な住宅街よ〜」と教えてくれる。全然わからないので、なんとも返事もできず。是非いらしてくださいませ。次は「ギャラリー惣」へ。アナ・マリアの個展。昨年個展に来てくれた時は、何か心配事でもあるような風で、ため息をつき、少し太った感じだったけれど、ずっかりスマートになり、明るく・・・そして落ち着いていたのでよかったなあと思った。いつもテンションが高いダンサー(でセラピストで水彩画家)。きょうもゴルチエの素敵なジャケットほか、とても素敵なファッションだった。絵も落ち着いていた。やっぱり精神的なものが絵には出るのだと思った。
そこから今度は並木通りの方へ。目的のギャラリーに行く手前のギャラリーで立派は『ルオー展』を見てしまった。今「ルオーとマチス』展もやっているけれど、こちらの画廊のルオー展も数も多いし、有名なキリストの顔だけの絵もあったし、良かったです。で、目的のところは、年中猫の展覧会をやっているところで、工房の友人中島さんがグループ展に出していたのでした。ほかにも山岡康子さんらが出してました。わたしも猫ファイルを持っていくことになっていて、グチャグチャなままオーナーのマダムにお見せする。来年わたしも加えてもらうことになりそうです。いつのまにか猫の絵が増えている。
4つの展覧会を回っていたら、もう2時を回ってた。いそいで二人で原宿へ。わたしはそのまま仕事の打ち合わせに行ってから工房へ。時間がいつもたりない。でも2枚は刷れたので、納得して帰宅。



家に帰ってあしたまでのデザイン仕事にとりかかる。しかし・・・・ネットで注文しておいた『パンクオペラ/ジプシーのとき』ノー・スモーキング・オーケストラ、が届いていたので、まずはコレを!!夕飯を作りながら聞く。これはベオグラードで録音されていて、このバンドとパリの「オペラ・バスチーユ』での歌手の方と、ブダペストオーケストラなどによるもののよう。輸入盤なので(国内版は多分まだ出てないと思います)何も解説もないけど、歌詞のある曲は、原語(セルビア語なのかなあ?ユーゴ語ってのかしら?)と共に英語のものが並んでいて、わかりやすい。「ジプシーのとき』は勿論エミール・クストリッツア監督の傑作映画ですが、歌になると、より説明的になるのだなあ、と改めて思った。映画は想像力で見るところがたぶんにあるけど、オペラ(ミュージカルも)は心情を歌ってしまうわけで、映画を見て考えていたことを歌われちゃって、ちょっとこうゆうのは複雑な想いがするもんだなあと思うのでした。歌になると俄然親しみやすくなる。映画とはまた違う魅力がきっとあったと思うけど、あの映画は親しみやすくなくてもよかったような気もするな・・・・。
曲はやはりヴァイオリンの方とキーボードの方が作っているようですが、詩については書かれてなくて、クストリッツアさんが書いたのしら・・・ヴォーカルのネレさんが書いたのか・・・わからない。有名な「エデレジ」も雰囲気が変わっているので、最初は「エ〜?!これは違うかも〜」と思ってしまったけどねえ・・・・というか、別にパンクと言わなくてもいいんじゃないかと思うんですけどねえ。でも、東欧のパンク、という感じではあって、堅いことは言わないどこっと。いい曲も2、3あったので、来日した時に聞けることを願ってます〜。
2回聞いてタイムアップ。
3月は個展もライヴもなくて、ギプス少年もいたので、ずいぶんゆっくりと家で過ごすことが多かったのだけど、きのうあたりからまた分きざみ状態になってしもた。なんにもしない日が一日でも欲すぃ〜です〜。

◆2008年4月1日(tue) 騙していただきましょう〜

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ルー・リードの『Metal Machine Music』の4曲目も聞いた。感想ですか?そリャもう、カッコいい〜〜〜!!最後の3分間は心臓がドクンドクンしたような音で、今聞いてもガツンとなる。いや、昔はこんなにガツンとなった記憶はないんだけど、おかしいなあ。今になってこの良さがわかった。聞けてよかった。

1日ってエイプリルフールだったんだよ。わたしは毎年、わかっていながら騙されていて、今年も、イギリスのニュースを真面目に見て騙されてしまった。それはペンギンが空を群れをなして飛んでる合成映像。トビウオのように水面少し上を飛んでた。「わぁ〜、凄いわ〜』と真面目に見てしまった。どれだけの人が騙されたのかわからないけど、騙されなかった人の方がわたしには不思議で・・・ウチの家族もわたし以外は全員最初っから「合成ジャン」と思ったらしい。・・・・もしかしたら・・・と思わないのかなあ。
これは、あとで知ったことだけど、You Tubeに映像があって、これがなんとモンティパイソンとネイチャードキュメントの合体モンみたいで、BBCっていうのは大真面目に楽しいことをやってくれるよね〜。ペンギンは飛んで飛んで、南アメリカに行きます〜、なんてナレーションをしている・・そのお姿は、オオ!スペイン宗教裁判だとか、スパムの歌を歌う肝っ玉かあさん役がはまり役のモンティパイソンのテリー・ジョーンズではないか!さすがにバカバカしくて良いのぉ〜
騙してチョーダイ、騙されたい。そんなあなたが好きなのよぉ〜、ホイ

きのう溜池山王に初めて降り立った。この駅はある日突然できた。ここで降りて、オーバカナル赤坂店で打ち合わせ。ここでフランスパンのサンドイッチを食べた。ここのパンはおいしいとは思うんだけど、口の中痛くなった。ほかのオーバカナルはキャッシュ・オン・デリバリーなのに、ここは普通にレジなんだなあ。どこの店よりもアングロサクソン多いのに。そこから英国政府観光局に行く。資料を一そろい貰って帰ってきた。ここは、昔イギリスに行く時にやはり地図を貰いに行った。地図を眺めると行ったような気になって楽しい。ドイツやチェコなども観光局は資料がたくさん貰えて良いです。埼玉のジョン・レノンミュージアム、4月からリバプールの紹介のようで、ちょっと行ってみたいと思った。まだ行ったことがないのだ、このミュージアム。ジョンの家とかの写真があるみたいだけど・・・・ワタシ、ここ行った。貧しい・・・みたいに本には書かれてたけど、行ってみたら普通に立派な家だったので、エエ!?と思ったのでした。ジョンの家よりもペニーレーンやストロベリーフィールズの方が感慨深かった思い出がありまする。それと、ペニーレーンの喫茶店のダバダバに注がれたたっぷりのミルクティーと、雨で濡れ暗い通りの歩道です。



英国本がまた出るんですよねー。なので資料を見てました。最近はこれにまつわる本をあれこれ見ています。お楽しみに〜







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