●五日目●

五日目もおぼつかない地下鉄を乗り継いでの取材。
日本ですでに予約していた(勿論コーディネートは著者の石井さんです)ビール工場見学です。
『A to Z』の『A』はAleですよん。英国といえば・・・・やっぱりAleと答える人が半数はいることでしょう。少しぬるくて、味わい深い。
最近は日本人好みのキンキンに冷えたのも人気だそうですが、逆にわたしが最近行く東京のカフェなどではぬるめのベルギービールなどが流行りです。食べ物は時間をかけて世界に広がり定着していきます。あと100年たったら、まったく逆転してたりして。
もしかしたら、温暖化が急激に進んでるから、今年の夏はロンドンのパブではもぅキンキン冷え冷えが流行るのかもしれないな。

このビール工場がおもしろいのは、今でも馬車で近くのパブなどにビールを運んでいることです。
ちょっと郊外にあるビール工場、ほのぼのとした良いところですよ。
お薦めです!

 

(日記に載せていたものなので、一部書いた日のことが書かれています。また、新たに加筆しています。)

■EAT & MEET in LONDON ■
Vol.10:エールを飲もう
11/July-mon


BITTER

YOUNG'Sのビール工場全景です。街に溶け込んでます。女王も訪問されたことのある老舗です。

ビール工場TOURです。いくらだったかな?とっても安いです。日本から予約できます。

コースにはこんな風に矢印のかわりに蹄鉄の跡がついてるんです。かわいいでしょ。
どんな風にビールを作るのか説明してくれてる・・のかな?お姉さんが作り方の説明してくれます。白衣を着て参加します。 今は使われてない古い施設もピカピカに磨かれて残されているところがイギリスって感じね。 最後は瓶詰めや樽詰めの工程を見ます。この人はヘッドフォンをして、演奏のようにハンマーで樽をガンガン叩いてますヨ。音の違い、あんな轟音聞き続けてもわかるのね。

7月11日火曜日、荷物を少し整理して船便で日本に一箱送る事に。船便でも高かったです。これは約一ヵ月半かかってやっと東京へ到着しました。なーんて長い間海を漂っていたのでしょう。無事に届いてよかったけど、中身は送料より安いのよ。

ロンドンのちょっと郊外Wandsworthというところにあるビール工場へ。『YOUNG'S』です。
ここは工場見学ツアーがあるのです。小さな街にポツンとあります。やはり電車の乗り継ぎで少し手間取ってしまったのだけど(これはテロの影響で、仕方ないですね)、ほかの参加者の方4人のんびりと工場内にあるパブで待っていてくれてセーフ。もぅ飲んでる人もいる。案内役のお姉さんとみんな白衣を着てコースを回ります。何を言っているのかよくわかんないですが、匂いはよくわかる。ホップの匂いなのですね。
最後は厩舎へ。エッ?なんで馬が?なんでアヒルが?
ココの特徴は、馬なんですよ。馬が運ぶの。ビールを。シャーホースっていう力持ちの馬です。これはとても風情があっておよろしいですゾ。このあたりのことは石井さんが本にたっぷり書いていますので、そちらをご覧ください。ほのぼのした工場でした。
工場に附随したパブでビターハーフパイントを飲みます。これはチケットについているサービス。わたしたちはジャケット・ポテトとスモークドマカレル(さばのスモーク)を食べました。本の『J』はポテト男爵の肖像になってます。これは最初から絵が浮んでいました。オスカー・ワイルドの『ドリアン・グレイの肖像』のパロディ。ちょっとアンニュイに風に吹かれてみました。しかし、イモはイモなのよ。悲しいカナ。
英国のお料理はまずいばかりでは勿論なくて、くたくたに煮た野菜というのも、わたしは一度も遭遇しませんでした(ベタベタ油ぎった野菜は食べたけど)。ここでもたっぷり生野菜を食べたし、おいしかったです。でも、量が本当に多い。残すのは忍びないよね・・・でもさばは完食しました!

YOUNG'Sのトレイドマークは羊。羊男のCMが有名なんだって。

工場の脇。何故か厩舎です。ここのお馬さんたちがYOUNG'Sの特徴。 馬たち働いてます。とっても可愛がられてました。

シャーホースという種類の馬です。脚がガッチリ太いです。
著者の石井理恵子さん。何故か馬がLOVELOVE攻撃するのでした。 左のお姉さんが案内人。 こちらはロバさん。この子たちは特に働いてないみたいです。ほかにアヒルや猫もいる。
馬具もたくさん見られます。ちゃんと使われているからピカピカです。羊のマークがついてていい感じ。 昔昔の写真です。キチンとした服そうで配達です。大抵は四頭立てのようです。 今はこんな風にタイヤを付けてるようですね。説明によると、車が多くなってひかれて死んでしまった馬もいるそうです。ナム〜
TOUR後、ハーフパイントのビターが飲めます。ちょっと疲れぎみ。 パブのご飯、案外美味しいですよ。これはマカレル(MACARREL)(さば)のスモーク。おいしかったけど、量が多いんだよねー。 『JACKET POTATE』です。これは一番食べ易いチーズどっさりタイプですよぉ〜。
この二本はロンドンに行った最初の日にスーパーで買ってきたもの。右のはYOUNG'Sの製品で、キューガーデンで育てているホップで作ったものです。 家に帰ってから、さらにスーパーTESCOで買ってきたビールを飲むのだった。これはARC.3.5%で軽いのです。 これはヌードル。右のはカレー味。日本のものとは似て非なるもの。概してインスタントものは進化しておらんですのじゃ。

この日のイベントはこれだけ。
ゆったりとした一日を過ごしました。この時期は9時頃まで外は明るいので、なんだか得した気になります。
ちょっと高級スーパーのMARKS&SPENCERで買い出し。Bootsでも買い物。
Bootsは一時東京にもたくさんありましたね。わたしが行っている工房のある原宿にもありました。わたしは良く立ち寄ったのですが、実はそんなに買うものはなかったのでした。そんな人がたくさんいて、撤退しちゃったのだろうと思います。あんまり買わなかったけど、なくなると寂しい。

シェパーズ・ブッシュがこの日からの宿です。ここにお住まいの横山さんは、とてもおもしろい経歴をお持ちです。多分詳しいことはいずれどこかで石井さんがお書きになると思いますが、なんといっても元ティナ・ターナーのお料理番!ってのがおもしろいでしょ。でも今はバリっときめてとあるオフィスに通いチーフとして立派な仕事をされています。時々はライターの仕事もされています。とゆうわけで、ワインやお料理もちょっとごちそうになってしまいまして、嬉しかったのでした。

その家に戻ってからもう一度近所にある巨大マーケットTESCOへ買い出しandリサーチ。スーパーマーケットは楽しいなぁ。日本で売ってない瓶づめなど探す。ビールも2種類。乳製品は安い。イギリスがチーズ美味しい国だということは認識してなかった。ヨーグルトの種類も多い(ヤギのものもたくさんある。結構おいしいと思った)し、クリームチーズの種類も多い。しかもリーズナブル。あんなに安いと毎日パンに塗って食べてしまいそうだけど、そんなことをしているとみ〜んなブリジット・ジョーンズになっちまうぞい。イケナイイケナイ。




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