朝食は8時から。英国の典型的ブレックファスト食べました。勿論マーマイトも置いてあります。しかも特大サイズ。脂ギッシュで胸いっぱいの朝食です。隣のテーブルに眉間に皺のあるジェイムズ・ボンド風ドイツ人(長期滞在でトレッキングに来ていた模様)が「ソーセージはドイツに限る。英国のものなんぞ食えるものではない。甘いビーンズも苦手だ。」と言ってトーストとコーヒーのみを頼んでいた。豪に入れば豪に従えとは言いますが、緑色のものがどうしても食べたいですねえ。
資料として写真も撮らねばならなかったので、わたしはしっかりコレ頼みました。食べたし。
口のまわりを化け猫のようにして部屋へいったん引っ込みまして、テレビで三角関係のもつれを巡る公開番組やゲイの一日みたいな番組を見てひと休みしたあと10時からポニートレッキングが始まります。
日曜の朝だっちゅーのにどの番組も濃厚でござんした。英国の朝は脂っこい。
さて、ポニー・トレッキングの先生はおばあちゃんです。
参加者は14人ほどで、子どもが二人いました。でもこの子たちは経験者で鼻歌まじりで乗っている。未経験者は数名で、わたしが一番ダメそうだったので一番おとなしいおりこうそうな馬「レイン」をあてがわれました。最初はポニーのブラッシングから。まずこうやって愛情をそそぐくとが大事なわけね。心を通わせねばなりません。それから手綱の扱い方や乗り方、ポニーのうしろに回ってはいけない、とか、注意事項を聞いてやっと乗れます。おばあちゃんの基本指導のあとは、逞しいおかあさんが先頭になって一列で林の中に入っていきます。息子さんと二人の娘さんも列の途中に入ります。わたしは前から3番目。石井さんは経験者だからもっとうしろ。最初っからわたしはポニーにコバカにされてまして、レインは道草ばっかり。いきなり首を下げて草を食べ出すので、手が擦れてしまって痛くなってしまった。その内少しは慣れてきて、「Slow」とか「Left」とか「Walk」とか言ってみたら、ちゃんと言うことを聞くんですよ~~。感激。大型犬のしつけ教室に通っていた時に随分いろんな事を学んだのですが、それと同じだと思いました。撫でてあげて、たくさん話しかけてみました。2時間コースの人もいるのでひとまずファームに戻ります。この時わたしはへばっていたので午後の部ギブアップしそうになったのですが(手が痛かったしそのあとの方が長距離のようだったので)、ここまで来て勿体無いのでがんばって海辺の方のライディングにも参加しました。行ってよかったです。慣れてきて楽しくなったし、丘から見た海辺の景色が本当にきれいで感動的だったのでした。さすがに手を離すことができなかったので写真はなしです。
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English Breakfast
<検証してみよう>
ベーコン、卵、トマト、ソーセージ、マッシュルーム、
どれをとっても脂を使ってないものはない。
ねっちりソーセージ、しょっぱいベーコン。
三角のトーストはこれと別についてくる。

スケッチ1。ポニーは結構大きい。

スケッチ2。丘の上をパカパカ。
眼下のビーチと岩山を眺めながら、全員寡黙なのだった。
聞こえるのは蹄の音だけだった。
わたしの前にいた若いカップルも、時折見つめあうのだけど、一言も発しなかったのが印象的だった。
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