■EAT & MEET in LONDON ■

Vol.1: デンジャラス
7/July-thu

第一日目です。
東京はとても蒸し暑い日が続いていましたが、11日間行っていたロンドンは気温の高い日はあっても湿度がなく、また、わたしのいる間一日も雨の日がなくて、お天気にはとても恵まれていました。晴れ女面目躍如。
けれども、とてつもない状況に着いたその時から巻き込まれ、こうやって戻ってこられたというだけでホッとしています。


パディントン駅構内

では、スタート!
7月7日の木曜日の昼11:00にヴァージン・アトランティックでロンドンへ行きました。13時間かかります。映画3本見ちゃいました。ちょうど見たかったのに忙しくて見られないかった物ばかりのラインナップでラッキー。「ネバーランド」「レモニースニケットの不幸な〜〜〜(長くて忘れた)」「ライフアクアティック」。それぞれ楽しめました。ほかにはmusicチャンネルでルーファス・ウェインライトを聞き、その姉だったか妹だったかのマーサさんのデビューアルバムとBeckのニューアルバムなど聞く。堪能したところでロンドンの7日15:30着(16:00にはなってたかな)。ヒースロー空港に着く少し前に淡々としたアナウンスで「テロリストアタック〜〜〜地下鉄すべて閉鎖」・・・・・・。これで機内騒然となったかというとまったくなってませんでした。英語のわからない人は何も感じないし、団体客はお迎えのバスが来ているだろうからなんとかなると思っただろうしねえ。でも、イギリス人も慌ててる人は特にいなかったんだよねえ。石井さんは用意周到な旅計画をされる方なので、「エエ〜〜〜〜ッ、どうしよう!」と呆然となっておられたのですが、わたしはこうなるともぅ手も足も出ないので、「あなたに付いて行きます、エエ、エエ、どこまでも」状態。空港にはポリスマンはたくさんいたようだけれど、特に誘導するという動きはなくて、みんなどうしたのかなぁ。

まったく何も交通手段がなければとりあえずその場で泊まるしかない。でも、ヒースローからパディントン行きのエクスプレスが動いてる。とにかくドンドンそれに乗る。もしもピカデリーライン(地下鉄)が動いていたら、この日から4日泊まる「カレドニアンロード」のフラットは1本で行けるところでした。多分1000円かからずに。パディントンエクスプレスは成田エクスプレスみたいなものだから数千円します。


パディントン駅の外。バスを諦めて、タクシー乗り場へ。下に列が見える。わたしたちも急ぐ。






ロンドンの中心部。 車は渋滞。歩道はずっと人の波。時間的にビジネスマンが多い。タクシーの中から。

パディントン駅は大きなターミナル駅です。ここでなんとなく騒然とした雰囲気をやっと感じました。新聞の売店、犬を連れたおまわりさん、タクシー乗り場の長蛇の列。
わたしたちも、とりあえず行けるところまで行こう、ということにしてその列に並びました。おそらく通常だったら15ポンド(約3000円)で行けるところのはずでした。 が、しかし!ロンドンの中心部はそんな悠長なこと言ってる場合じゃなかったのだった!

その時点ではまだ一体何が起こっているのかほとんど知り得なかったので、ビジネス街の歩道を歩く人波の多さに驚いたのですが、結局ビジネスマンはみんな歩いて歩いて家路についていたのでした。無理な人はオフィスに泊まったらしい。これもあとで知ったことだけど、この時点でヒースローから乗ってきたパディントンエクスプレスも止まっていた。なんてラッキーだったんだろう。

渋滞のためタクシーのメーターはとっくに15ポンドを超えていき、目的地に着いた時には26ポンドになってました。

着いたところはとても静かな住宅街。何事もなかったかのような静けさでした。
わたしたちが泊まるところはイギリスによくある二軒横が繋がった家の一画で、リビング&キッチンのフロアとその上ベッドルーム&バスルームという作り。
大家さんが石井さんの知人ということで4泊でOKだったのですが、HPを見ると一週間からとなっているようです。とてもきれいな内装で、キッチンも洗濯機も使えるすばらしさ!おんな二人連れにはちょうど良い感じです。
http://members.aol.com/N7london/flat.htm

でも、ここに書いてあるとおりピカデリーサーカスまであっという間のハズが、そこを通るピカデリーラインがまったくこの期間動かなくって、残念だったのでした。でも、これは大事件、大事故だからそんなこと文句言えません。いろいろ聞いてみると、9.11以来イギリスではこういったことに備えての対処を徹底して訓練しているそうで、オリンピックも決まったし、G8もあるし、でこの時期の警察の動きはとても早かったということです。でも、TUBEはなかなか動きませんでした。
大家さんはシュネックみちこさんと言います。みちこさんに一体何が起こったのかようやく詳しい情報を聞くことができました。みちこさんのご主人も中心から5時間かけて歩いて帰ってきたとか。愛だなぁ。
きっと日本の報道の方が凄いだろう・・・・と結論。インターネットカフェに行こうか、ということになったのだけど、みちこさんがとりあえず家のパソコンで「代筆」してくださるというので掲示板に代筆を頼みました。みなさん、愛ある一言ありがとうございました。嬉しかったです。

あとは、石井さんが持っていたモバイル様様でした。これのおかげでその後も時間と安心を何度となく確保することができたのでした。

怒濤のロンドン到着風景いかがだったでしょうか?
あ〜、飛行機の中乾燥し過ぎ。顔カサカサになってもうた!水、水



■EAT & MEET in LONDON ■

Vol.2: りんご
7/July-thu


カレドニアン・ロードのFLAT

外国に行っても特に梅干しが欲しいとかご飯が食べたいとか、そうゆうことはわたしには無くって、約10日間、日本食はとってない。中華が一回。カレーが一回。どちらも白いご飯ではなくて中華はフライド・ライスにしたし、カレーのTAKE AWAYではPILAO RICEにした。PILAOというのはピラフのことみたい。
野菜がむしょうに欲しくなる程度で、これはマーケットで買った人参やトマトをバリバリ食べてました。スーパーにはパックになっているサラダがたくさんありますが、レタスに興味がないので(興味がないというか、食感だけのシロモノで無意味な食べ物のように思っているもんで)買わなかった。マーケットの野菜はどこでもおいしい。


ドアの左上の窓がリビング。


MILKの容器がかわいいです。

キッチン。リンゴは小さくてカリカリしておいしいのですが、よーく見たらニュージーランド産でした。イングランド産はグリーンの物がありました。こちらの方が酸っぱい。

あとはリンゴとヨーグルト。チーズ、パン、牛乳。ありゃ、乳製品だらけかも。紅茶はPGというのが一般的らしく、ヒモのない丸い形のティーバッグ。写真とってなかったわ。これはカップにアッという間に茶渋がつきます。ほかの一般的ティーバッグもミルクティに合う濃い(渋い)ものが多いのではないかと思います。
そうそう、何が一番欲しくなるかというと、わたしはおいしいコーヒーでした。イギリスでもコーヒー消費量は多くなっているらしいのでスタバもたくさんあるし、普通に飲めますが、スタバは日本よりもお高いみたいだし、石井さんはコーヒー飲まないし、わたしは東京ではスタバには良く入りますが、イギリスに来てまで入りたくない(両名意見一致)ということで一回も入りませんでした。
フランス風のカフェもたくさんあって、わたしは2度カプチーノ飲みました。ちゃんとクリームをハートにしてくれるところもあって、日本と変わらない。

ミネラルウォーターは硬水だけなのかなぁ・・・紅茶はこの水がおいしい、とか良く言いますねえ。日本でわざわざ硬水を買ってきて紅茶を飲もうとまではわたしは思わないのですが、やっぱり違うと思います。醤油を使った煮物は軟水がおいしいって言うしねぇ。こだわるとキリがないわねー。
あんまし、考えたくないですが。

ロンドンは現在夜9時ころまで充分明るいです。夕方近くのスーパー「WAITROSE」に行って(これも写真とってない)、ちょっと買い出し。ここは少し高級な食材があるようでした。ついケーキを・・・。ついビールを・・・。ついチーズを・・・といろいろ買いました。


キューガーデンのホップを使っているビールです。へぇ〜〜

食べちゃうとすぐに中身なんだったか忘れちゃう。これはたしかレアチーズタルトで、ルバーブとピーカンナッツ入り・・だったかと。わたくし自慢じゃないが、ビールとケーキと同時に食べられます。

ビールはいろいろあるので、毎日1本何か飲んでました。でも、たいていのスーパーではセット売りになっていたので、飲めるものは限られてしまいました。
あとは、PUBに入ってエール、ビター、スタウト、ラガー・・・う〜ん、ラガーは飲まなかったかな?
イギリスのは生温いと言われて久しいですが、最近はそうでもないらしい。あ、このあたりは本に書かれるのだと思いますので、買って読んでね。わたしは常温のも結構好きです。

スーパーのケーキ売り場のケーキの種類も多かった。
相当甘いです。でもほとんどおいしかったんですよ。わたしは大丈夫でした。よく「甘くなくておいしいわぁ〜〜」ってリポーターが言ってるのテレビで見ますが、アレ嫌いなんだよ。甘いからケーキじゃん、と思ってるもんで。

でも、一度だけ、コリャ砂糖だよ!砂糖の味しかしないよ!というものもありまして、これだけは我慢ならんかったぞい!
このあともわたしはルバーブの入ったものを数回食べる機会があったのですが、甘いクリームにはこの酸っぱさが合うんだと思います。

ロンドンから戻り、家で、録画してくれていた7月7日のニュースを見ていたのですが、やっぱりロンドンの爆弾テロの様子はロンドンに居た時には感じられないほど凄まじい模様だったんですね。
情報が無いってことは幸せというのか怖いというのか、逆に考えればいくらでも情報操作ができるということになる。

大変なことになっていたというのに、その日の夜は、左のように暖炉の横でくつろいじゃってたんですよぉ。ケーキ食べてビール飲んで。許してチョ


BACK PAGENEXT PAGE

HOME

2006 (c) Satomi Matsumoto