今回の個展は制服本のための版画が中心となりました。その後個展のための制作に入り、わたしの制作の方向性はだんだん制服からイケメンに移行。こりゃ、楽しい。最後の方で、わたしは、自分が一番カッコいいと思うイケメンを描こうと思いました。それで描いたのが、このモッズな3人です。洋服はこんな感じが好きなんです。ジャケっトが好きですねー。ピンストライプや、モッズスーツ。スポーツジャケット、スクールジャケットもいい。それと細身のパンツね。靴も細身で、先がシュッとなってるもの。スニーカータイプのものもボッテりしてないものがいい。シャツは少し女の子っぽい柄のものなんかがヒッピー風で良い。腰をちょっと落として大きな歩幅でゆったりと歩く。早く歩くのは良くない。
かれらはとってもポップなんであります。そしてバックは絶対水玉にしたかった。水玉と花柄とストライプはいいなあ。で、思いついたのがシングルレコード。つまりドーナツ盤であります。7inchという言い方が好きです。レコード盤は水玉に見える。
わたしが描いたモッズファッションの男たちの時代、彼らは何を聞いていたかな?昔のレコードのレーベルはとってもポップな色のものが多かったような記憶。昔家にあったシングルや自分で買ったものを思い出してみる。「DECCA」や「LONDON」が多かったと思います。モッズの人たちが聞いていたものということで、アメリカのR&Bのメッカ「MOTOWN」や「stax」も入れてみました。あとはモッズ御用達「sue」「PYE」。最近「キャデラック・レコード」という映画がきましたが、そのモデルとなった「CHESS」。ここにはマディ・ウォーターズがいました。ローリング・ストーンズがたくさん聞いていたことでしょう。
いかがですか?わたしの趣味趣味でできあがった1点です。